ビジネスにおいて敬語の使い方は意外と難しいものです。
そして、敬語の使用方法がおかしいと相手に不快な思いをさせるケースもあるため適切な敬語の使い分けを身につけておくといいです。
中でも「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします 」「ご無理を聞いていただき・・」「ご無理をお聞き届けいただき・・」などの表現は敬語として正しいかどうかの判断が困難であり、以下で詳細を確認していきます。
「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします」という表現はおかしい?【わがままを聞いてくれてありがとうの敬語】
まず敬語的な観点から考えた場合には「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします」という表現は問題ない(おかしくない)です。
これは「よろしくお願いいたします」の前に敬語の「申し訳ございません」+接続詞「が」がついただけであるためです。
ただ基本的には「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします」という言葉は、目上の人、社外の人に使う言葉であることに注意しましょう。
この「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします」は簡単な言葉でいうと「わがままを聞いてくれてありがとう」と表現できると理解しておくといいでしょう。
もう少し軽い程度でいう場合には、「申し訳ありませんがよろしくお願いいたします」「申し訳ないですがよろしくお願いいたします」などとってもおかしくないですね。
「ご無理を聞いていただき~」は正しい敬語?
結論からいいますと「ご無理を聞いていただき」という言葉はおかしい表現ではなく、正しい敬語といえます。
まず「ご無理」という言葉自体が少しおかしいのでは?と感じる方がいますが、これは敬語的に問題なく「無理」のより丁寧な言い回しといえます。
この「ご無理を聞いて頂き~」という表現は私のために頑張ってくれたことに対する感謝の言葉の前置きにつけるものとして使用されます。
よって後に続く言葉としては「ご無理を聞いていただきありがとうございました」のような表現になるといえます。
またよくやりとりする先輩、上司、同僚などの近しい間柄の人であれば、「無理を聞いていただき」や「無理を言って申し訳ないです」程度の言葉をそえるだけでも十分に気持ちがつたわることもあります。状況に応じて、適切な敬語を使いわけていきましょう。
「ご無理をお聞き届けいただき・・」はおかしい?【ビジネスメールにおける正しい敬語】
ご無理を聞いて頂きという言葉以上に丁寧な言い回しとして「ご無理をお聞き届けいただき~」という言葉もあります。
これは敬語的には間違っていないものの、多くの人が「かしこまりすぎている」と違和感を覚えやすい表現ですね。
「聞き届ける」は言葉として間違っておらず、相手の要求を聞き受け入れると意味がありますが、そもそもあまり使用する言葉でないことが、違和感を感じる理由といえます。
そのためビジネスの場においては基本的に丁寧な言い回しとしても「ご無理を聞いていただきありがとうございました」程度までに抑えておくといいでしょう。
まとめ 【わがままを聞いてくれてありがとうの敬語など】「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします 」「ご無理を聞いていただき・・」「ご無理をお聞き届けいただき・・」という敬語はおかしいのか?
ここでは「申し訳ございませんがよろしくお願いいたします 」「ご無理を聞いていただき~」「ご無理をお聞き届けいただき~」などの表現は敬語としておかしいのか?使って問題ないのか?について解説しました。
・申し訳ございませんがよろしくお願いいたします:適切な表現
・ご無理を聞いていただき~:適切な表現
・ご無理をお聞き届けいただき~:敬語的にはおかしくないものの、違和感を感じる人が多いため避けた方がいい表現
です。
各種敬語を理解し、毎日の生活に役立てていきましょう。
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