たくさんの漢字を見ていると、その形状はわかるものの意味・読み方・書き方などがわからずに苦労することがありますよね。
このわかりそうでわからない漢字の代表として「火へんに扇(煽)」と書くものがありますが、あなたはこの漢字の詳細を理解していますか。
ここでは、この火へんに扇(煽)の意味や読み方や書き方や部首や画数や熟語や異体字は?について解説していきますので、参考にしてみてください。
火へんに扇(煽)の漢字の意味や読み方は?
それではまず火へんに扇(煽)の漢字の意味や読み方について見ていきましょう。
火へんに扇(煽)という漢字の読み方は音読みで「セン」、訓読みで「あおる」「あおぐ」「おこる」「おだてる」となります。
音読みの「セン」は「扇」の音読みにも「セン」がある事から、で同じ読み方になるので、簡単に覚えることができそうです。
また訓読みは「あおる」となりますが、これは「扇」の使いみちからイメージするとわかりやすいですね。
「扇」は手であおいで風を起こすための道具です。そして、風がものを揺り動かすことを「煽る(あおる)」と言います。
風が火をゆり動かすことを「風が火を煽る(あおる)」と言いますが、この言い回しは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これらの意味をふまえて、扇を使って風を起こすという事からイメージして、「あおる」という訓読みを覚えると良さそうです。
また、火へんに扇(煽)という漢字は、風に煽られるという意味が転じて、「人の気持ちを煽る」といった言い回しにも用いられます。
これは人をおだてたり挑発するなどして、その人がある行動を取るように仕向ける事です。
そして、火へんに扇(煽)という漢字を用いた熟語としては、「煽動(せんどう)」ということばがあります。
これも意味は、「気持ちをあおって行動を起こすように仕向けること」で、特に演説などといった、大衆の感情に強く訴えて、ある方向や行動に促す際に用いられます。
ほかには「煽情(せんじょう)」ということばがあり、こちらも「煽動」と同じように人の感情や欲をあおり立てるという意味があります。
火へんに扇(煽)の漢字の部首や画数は?
なお、火へんに扇(煽)の漢字の部首や画数が知りたい人もいるでしょう。
結論からいいますと、火へんに扇(煽)の部首は「ひへん」で、「ひ」とも言います。
画数は「14画」です。
火へんに扇(煽)の書き方や書き順は?
また火へんに扇(煽)の書き方(書き順)についても見ていきましょう。
火へんに扇(煽)の漢字の書き順は以下の通りです。
火へんに扇(煽)の1画目は火へんの左側の点の部分から始まります。
2画目は火へんの右側の点です。
3画目は火へんの「ノ」の部分で、点と点の間の上部から書き始め、左に払います。
4画目は3画目の真ん中よりやや下部分に点を打ちます。
5画目は「扇」部分の一番上の「ノ」で、右から書き始め左に払います。
6画目は5画目の書き終わりから書き始め、まっすぐ下に伸ばして左に払います。
7画目は6画目の書き始めよりやや下のあたりから書き始め、右にまっすぐ横棒を引いて、下に短く折れます。
8画目は7画目の下の横棒で、7画目の書き始めからすこし下の位置から書き始め、まっすぐ横に引きます。
9画目は「扇」の「羽」の部分で、6画目の真ん中辺りから右に短く横棒を引き、折れて下にまっすぐ伸ばして跳ねます。
10画目は9画目の折れあたりから書き始め、短く左に払います。
11画目は10画目の少し下から書き始め、同じように短く左に払います。
12画目は9画目と同じように、右に短く横棒を引き、折れて下にまっすぐ伸ばして跳ねます。
13画目は12画目の折れあたりから書き始め、短く左に払います。
14画目は13画目の少し下から書き始め、同じように短く左に払います。
これらが、火へんに扇(煽)の書き方です。
火へんに扇(煽)の熟語は?
さらには、火へんに扇(煽)を用いた熟語についても確認していきましょう。
火へんに扇(煽)を使った熟語としては、
・煽動
・煽情
・煽惑
あたりが代表的です。
各々の意味や読み方などについては別途こちらで解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ 火へんに扇(煽)の意味や読み方や部首や画数や熟語や書き方や異体字は?
ここでは、火へんに扇(煽)の漢字の意味や読み方や書き方や部首や画数や熟語や異体字は?について解説しました。
漢字はややこしいものが多いため、この機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字を学び、日々の生活に役立てていきましょう。
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