エクセルはデータ解析・管理を行うツールとして非常に機能が高く、上手く使いこなせると業務を大幅に効率化できるため、その扱いに慣れておくといいです。
ただ機能が充実しているあまり初心者にとっては処理方法がよくわからないことも多いといえます。
例えばエクセルにて対数(logやln)の計算をしたり対数を元に戻す(真数)にはどのように処理をするといいのか理解していますか。
ここではエクセルにて対数(logやln)の計算をしたり対数を元に戻したり(真数)する方法について自然対数や常用対数に分けて解説していきます。
エクセルにて常用対数(log)の計算を行う方法【log10】
それでは以下のサンプルデータを用いて常用対数(log)の計算を行う方法について確認していきます。
基本的には化学的な分野においてlogといえば底が10である常用対数のことを意味し、この常用対数をエクセルにて求める方法を見ていきましょう。
常用対数の計算を行うには
を使うといいです。
具体的には以下のよう任意のセルに=log10(元の数値)と入れるといいです。
Enterにて計算確定後に、オートフィル機能(セルの右下に出る十字をダブルクリック)によって一括で常用対数を求めていきます。
エクセルにて自然対数(ln)の計算を行う方法【底がe(ネイピア数)】
なおエクセルにて底がe(ネイピア数)である自然対数を求めていく方法についても以下で確認していきます。
エクセルで自然対数を計算していくためには
を使うといいです。上の常用対数のlog10関数などとも勘違いしやすいので注意が必要です。
自然対数を表示させたいセルに=ln(元の数値)を入れるだけで自然対数lnを求めることができます。
こちらも決定後にオートフィルにて一括処理していきます。
これにて底がeである自然対数lnの処理ができました。
エクセルにて対数(log10)を元に戻す(真数へ)方法【常用対数】
上ではエクセルにて通常の数値を常用対数や自然対数に変換する方法について確認したわけですが、今度は変換後の数値を元に戻す処理も確認していきます。
つまりは以下のよう log10 X = YにてYがわかっている場合にXを計算する方法を見ていきましょう。
数学的な処理の話になってしまいますが10^Y = X と数式を整理できるため、Yについて解きますと Y=10^X と計算していけばいいことがわかります。
つまりこちらで詳しく解説している10の何乗(べき上)計算を対数変換後の数値に適応すればいいのです。
具体的には任意のセルに=10^常用対数の数値と入力するといいです。
ENTERにて対数を元に戻す処理を確定後にオートフィルで一括計算していきましょう。
log10を真数に戻せていることが確認できますね。
エクセルにて自然対数(ln)を元に戻す(真数へ)方法【底がeの対数】
さらには自然対数(ln)変換後の数値を元に戻す処理も確認していきます。
つまりは以下のよう ln10 X = YにてYがわかっている場合にXを計算する方法を見ていきましょう。
こちらも数学的な処理の話になってしまいますがe^Y = X と数式を整理できるため、Yについて解きますと Y=e^X と計算していけばいいことがわかります。
つまりこちらで詳しく解説している10の何乗(べき乗)計算(つまりはEXP関数)を対数変換後の数値に適応すればいいのです。
具体的には任意のセルに=EXP(自然対数の数値)と入力するといいです。
ENTERに自然て対数を元に戻す処理を確定後にオートフィルで一括計算していきましょう。
lnを真数に戻せていることが確認できますね。
まとめ エクセルにて対数を元に戻す(真数)方法は?【常用対数や自然対数】
ここでは、エクセルにてエクセルにて対数(logやln)の計算をしたり対数を元に戻したり(真数)する方法について自然対数や常用対数に分けて確認しました。
基本的にはlog10関数やln関数をうまく使用することで常用対数、自然対数を計算できます。
逆に対数を元に戻すには数学的な定義に従い、10のべき乗かeのべき乗にて処理するといいです。
エクセルでのさまざまな処理に慣れ、日々の業務を効率化させていきましょう。
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