たくさんの漢字を見ていると、その形状はわかるものの意味・読み方・書き方などがわからずに苦労することがありますよね。
このわかりそうでわからない漢字の代表として「王へんに久しい(玖)」と書くものがありますが、あなたはこの漢字の詳細を理解していますか。
ここでは、この王へんに久しい(玖)の意味や読み方や書き方や部首や画数や熟語や異体字は?について解説していきますので、参考にしてみてください。
王へんに久しい(玖)の漢字の意味や読み方は?
それではまず王へんに久しい(玖)の漢字の意味や読み方について見ていきましょう。
王へんに久しい(玖)という漢字の読み方は音読みで「キュウ」「ク」、訓読みはありません。
王へんに久しい(玖)の漢字そのものの意味は、「黒色の美しい玉のような石」です。
またつくりの「久」は「とても長い時間」を表わすともされており、総じて「経年によって黒ずんだ(黒く変化した)石」をさすものとも言われています。
黒っぽく玉のように美しい石といえば、美しい光沢をもつ黒曜石が有名です。
黒曜石は水中などで噴出したマグマが急激に冷やされてできるガラス質の石で、火山活動や地殻変動といった悠久の時を経て生成されるものです。
もしかすると、「玖」はそういった石をさしているのかもしれません。
王へんに久しい(玖)という漢字は熟語として遣われることはほとんど無いようですが、地名に用いられる事が多い漢字です。
一例として、山口県岩国市に「玖珂町(くがちょう・旧玖珂郡)」という地名があります。
町名について調べたところ、「玖の玉」と「珂の玉」に由来するという言い伝えが残っていました。
「玖」が黒っぽい石である事に対し「珂」は白瑪瑙(しろめのう)の事をさしますので、昔はこれらの石が産出されていたのかもしれません。
そのほかにも大分県玖珠町(くすまち)、国名のキューバ(玖馬)にもあてられています。
音読みとして読み方をあてたほかに、「黒色の美しい珠の様な石」と関わりがあるのかもしれませんね。
王へんに久しい(玖)の漢字の部首や画数は?
なお、王へんに久しい(玖)の漢字の部首や画数が知りたい人もいるでしょう。
結論からいいますと、王へんに久しい(玖)の部首は「いとへん」であり、画数は「7画」です。
王へんに久しい(玖)の書き方や書き順は?
また王へんに久しい(玖)の書き方(書き順)についても見ていきましょう。
王へんに久しい(玖)の漢字の書き順は以下の通りです。
王へんに暇の右(瑕)の1画目は王へんの一番上の横棒でまっすぐ右にひきます。
2画目は1画目との真ん中あたりから書き始め、まっすぐ下にひきます。
3画目は王へんの二段目の横棒でまっすぐ右にひきます。
4画目は王へんの一番下の横棒で、やや右上がりに払うようにまっすぐひきます。
5画目は「久」の「ノ」の部分で、「王」の1画目の横棒のやや右上あたりから書き始め、左に払います。
6画目は5画目の真ん中よりやや上あたりから書き始め、右に短く横棒を引き、折れて左下へ「ノ」の形に払います。
7画目は「久」の右の払いで、6画目の払いの中央よりやや上の位置から書き始め、右に払います。
これらが、王へんに久しい(玖)の書き方です。
王へんに久しい(玖)の熟語は?
さらには、王へんに久しい(玖)を用いた熟語についても確認していきましょう。
王へんに久しい(玖)を使った熟語は見当たりませんが、地名に遣われることが多い漢字で、
・玖馬
・玖珂町
・玖珠町
あたりが代表的です。
各々の意味や読み方などについては別途こちらで解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ 王へんに久しい(玖)の意味や読み方や部首や画数や熟語や書き方や異体字は?
ここでは、王へんに久しい(玖)の漢字の意味や読み方や書き方や部首や画数や熟語や異体字は?について解説しました。
漢字はややこしいものが多いため、この機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字を学び、日々の生活に役立てていきましょう。
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