たくさんの漢字を見ていると、その形状はわかるものの意味・読み方・書き方などがわからずに苦労することがありますよね。
このわかりそうでわからない漢字の代表として「革へんに力(勒)」と書くものがありますが、あなたはこの漢字の詳細を理解していますか。
ここでは、この革へんに力の漢字(勒)の意味や読み方や書き方や部首や画数や熟語や異体字は?について解説していきますので、参考にしてみてください。
革へんに力の漢字(勒)の意味や読み方は?
それではまず革へんに力の漢字(勒)の意味や読み方について見ていきましょう。革へんに力(勒)という漢字の読み方は音読みで「ロク」、訓読みで「おもがい」「くつわ」となります。
正確にいうと「力へんに革」が正しいのですが、今回は多くの人が勘違いしやすい「革へんに力」のまま、話を進めていきます。
音読みの「ろく」は、仏教で有名な「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」の「ろく」です。京都などのお寺で像を目にする機会があるかもしれませんね。訓読みはどちらも馬に関連しています。「くつわ」は「手綱を付けるために馬の口に噛ませる道具」、「おもがい」は「馬の頭の上から、くつわにかける紐のこと」です。競馬では、さまざまな色のおもがいを付けて一斉に走る馬の姿が想像できます。
それでは「勒」の意味を見ていきましょう。主に5つあります。
1つ目は先ほど述べた「馬の頭に欠ける革紐。おもがい。特にくつわの付いたもの。」です。
2つ目は「おさえる。強制的に押さえつける。」です。「抑勒(よくろく)」という熟語はこの意味の延長線上で、馬の手綱を強く引っ張るという意味になります。
3つ目は「まとめ、治める。」です。熟語「勒兵(ろくへい)」に使われていて、軍隊をまとめるという意味を持ちます。
4つ目は「きざむ。彫る。」です。熟語では「勒石(ろくせき)」が代表的です。後ろに石が付いていることから意味が容易く想像できます。
5つめは「梵語(ぼんご)の音訳」です。梵語とは東南アジアにおいて使われていた古代語のことで、音訳とは漢字の音を借りて外国語の言葉を表すことです。先ほど紹介した「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」は東南アジアから日本伝わる際、元の言葉が当て字されたものです。
革へんに力(勒)を始めとして漢字全般の意味では、前後の文脈や使われる熟語などによっても変化すると覚えておくといいですね。
革へんに力(勒)の漢字の部首や画数は?
なお、革へんに力(勒)の漢字の部首や画数が知りたい人もいるでしょう。
結論からいいますと、革へんに力(勒)の部首は「力へん」であり、画数は「11画」となります。
革へんに力(勒)の書き方や書き順は?
また革へんに力(勒)の書き方(書き順)についても見ていきましょう。
革へんに力の漢字の書き順は以下の通りです。
革へんに力(勒)の1画目は「革」の上部横棒を書きます。
2画目は「革」の上部、左縦棒を下ろします。
3画目は「革」の上部、右縦棒を下ろします。
4画目は「革」の上部、左・右縦棒を繋ぐ横棒を書きます。
5画目は「革」の中部、口の左縦棒です。
6画目は「革」の中部、口の上横棒から右縦棒を書きましょう。
7画目は「革」の中部、口の下横棒になります
8画目は「革」の下部、横棒ですね。
9画目は「革」の中心から縦棒をまっすぐ下に下ろします。
10画目は「力」左から右への横棒で、続けて丸みを帯びながら下へ運び、最後跳ねです。
11角目は「力」上部から大きく左へ払います。
これらが革へんに力(勒)の書き方です。
革へんに力(勒)の熟語は?
革へんに力(勒)を用いた熟語について確認していきましょう。
革へんに力(勒)を使った熟語としては、
・勒停(ろくてい)
・勒卒(ろくそつ)
・勒名(ろくめい)
あたりが代表的です。
各々の意味や読み方などについては別途こちらで解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ 革へんに力(勒)の漢字の意味や読み方や部首や画数や熟語や書き方や異体字は?
ここでは、革へんに力(勒)の漢字の意味や読み方や書き方や部首や画数や熟語や異体字は?について解説しました。
漢字はややこしいものが多いため、この機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字を学び、日々の生活に役立てていきましょう。
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