この記事では「エクセルにて一定の数値を超えたら抽出や計算などする方法【IF関数】」について解説していきます。
方法としては下記の手法を用いて実現するのが一般的といえます。
・IF関数で対象の値を評価し、その結果により計算・表示を行うかどうかを決定する
それでは、サンプルデータを用いて解説しましょう。
IF関数にて一定の数値を超えたら計算する方法【Iエクセル】
下記サンプルは5支店分の収入と支出を記録したリストになります。
ここから収入が2000万円以上の支店のみ収支を計算するといった想定です。
セルD2に「=IF(B2>=2000, B2-C2, “”)」 と入力します。
なお、セル参照を行っているので、”(ダブルクォーテーション)で括ってしまうと”B2>2000”という文字列として扱われてしまいます。
逆に文字列を直接入力する場合には、”(ダブルコーテーション)にて括るのを忘れないようにしましょう。
なお、「””」は空文字の意味となります。
いずれの場合も間違えるとエラーまたは意図する動作をしないといったことになりますので、注意が必要です。
IF関数について解説します。
当関数は、指定した条件の真偽により出力する値を切り替える際に使用し、
=IF (論理式, [値が真の場合], [値が偽の場合])
と入力します。
各引数には
・論理式(B2>=2000):収入が2000万円以上
・[値が真の場合] (B2-C2): 収入から支出を引いた金額
・[値が偽の場合] (B2-C2):””(空文字)
をそれぞれ指定します。
ENTERを押すと、結果が出力されます。
なお、セルD2には一見何もないようですが、数式が入っていること及び収入が2000万円未満なので、これで正常な処理であることがわかります。
見た目は空白でも、しっかりと数式が入っているのでオートフィルを行うことができます。
実行してみると、収入が2000万円以上の支店のみ、収支が計算されることが確認できるでしょう。
エクセルの一定の数値を超えたら抽出・表示する方法【IF関数・数値以上】
ここでは、一定の数値を到達したら表示する方法を考えてみましょう。
前例と同様のサンプルを用いています。
今度は、収支がマイナスであれば、その額を表示するといった想定です。
セルD2に「=IF(B2-C2 < 0, B2-C2, “”)」 と入力します。
なお、セル参照、文字列を直接入力する場合のルールは常に変わりません。
エラーが発生した、または想定と異なる出力結果が表示されたといった事象を確認した際は数式において”(ダブルクォーテーション)の使い方を間違えているといったところから疑ってみてはどうでしょうか。
ENTERを押すと、結果が出力されます。
オートフィルを実行してみましょう。
1つの支店を除いて、結果が出力されませんが、当サンプルにおいてはこれで正しい処理となります。
まとめ エクセルにて基準の数値を超えたら計算・表示する方法【IF関数】
この記事では「エクセルにて一定の数値を超えたら計算・表示する方法【IF関数】」について解説しました。
IF関数はそこまで高度な処理はできないといえますが、それでもこの記事で紹介したような事例には十分対応できます。
エクセルに苦手意識のある方は、IF関数のようなロジックとして単純な関数を使いこなせるようになった後、少しずつ高度な処理を行える関数を覚えていくといったスタンスの方が確実ではないでしょうか。
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