こちらの記事では、エクセルでブック保護解除のパスワードがわからない・忘れた(ブック・シート・ファイル)時の2つの対策方法と、エクセルでシート保護解除のパスワードがわからない・忘れた時の2つの対策方法について解説していきます。
エクセルでブック保護解除のパスワードがわからない・忘れた(ブック・シート・ファイル)時の対策方法としては以下の通りです。
Google Driveを用いて解除する
拡張子を「.zip」に変更→「wordbook.xml」ファイルを編集して解除する
またエクセルでシート保護解除のパスワードがわからない・忘れた時の対策としては以下の通りです。
新しいシートを開いてコピーし、編集を続ける
Google Driveを用いて解除する
では実際にサンプルを見ながら解説していきます。
エクセルでブック保護解除のパスワードがわからない・忘れた(ファイル)時の対策1
パスワード付きで“ブックの保護”をかけた場合、パスポートを忘れてしまうとブックの編集(名前変更、移動など)ができなくなってしまいます。
その際には以下の手順に従ってGoogle Driveを用いると、ブックを編集することができます。
まずは“Google Drive”のログイン画面にアクセスし、ご自身のGoogleアカウントでログインしてください。すると以下のような画面が立ち上がります。
次に対象のエクセルファイルをドラック&ドロップで“マイドライブ”フォルダ内にアップロードします。下記では「Excel Book1」をアップロードしました。
続いて対象のエクセルファイル欄の右端の“︙“→アプリで開く”→“Googleスプレッドシートで開く”をクリックしてファイルを開きます。
開いたファイルにて何らかの操作(文字入力、シート名変更など)をすることで“ブックの保護”が解除されます。私の場合はシート名を“Budget 1”から“Budget 2”に変更しました。
そのままスプレッドシート上で編集いただいても良いですし、ローカルで編集したい場合は、“ファイル”→“ダウンロード”→Microsoft Excel”よりローカルにダウンロードしてください。
エクセルでブック保護解除のパスワードがわからない・忘れた(ファイル)時の対策2
もう一つは「wordbook.xml」というファイルを編集して解除する方法です。
まずはバックアップのために対象のエクセルファイルをコピーしてください。(今回のサンプルでは「Excel Book1」という名前のエクセルファイルを用います)
次に対象のエクセルファイルを右クリックし、“名前の変更”をクリックして、拡張子(コンマ.以下の部分)を“.xlsx”から”.zip”に変更します。
変更すると“拡張子を変更すると~~”の注意が出ますが、バックアップは取っているので気にせず“はい”をクリックし、黄色のzipファイルが生成されたことを確認してください。
*もしファイル名に拡張子が表示されていない場合は、“フォルダ”ウィンドウを立ち上げて上方の“ファイル名拡張子”に☑が入っているか確認してください。
続いて、そのzipファイルを右クリックし、“すべて展開”をクリックしてください。
展開すると、どこのフォルダに展開するかを確認するダイアログが表示されます。特に指定がない場合はそのまま“展開”をクリックします。
展開すると、”xl”という名前のフォルダがありますのでそちらをクリックし、“workbook.xml”という名前のファイルがあることを確認してください。
その”workbook.xml”を右クリック→”プログラムから開く“→”メモ帳“をクリックして開いてください。
続いてメモ帳内の”workbookprotection”という文字列を探します。“Ctrl+F”で検索キーを開き、”workbookprotection”と入力して“次を検索”をクリックしてください。
検索で見つかった“workbookprotection”の左横の”〈 ”から~~ lockStructure=”1″/>までを選択して削除してください。
削除したら“ファイル”→“上書き保存”してください。
先ほど展開したフォルダのファイルをすべて選択し、右クリック→“送る”→“圧縮(zip形式)フォルダー”をクリックします。Zipファイルが生成されますので、希望の名前に変更してください。私は“Excel Book 2”としました。
そしてzipファイルを右クリックし、“名前の変更”から拡張子を”.zip”から“.xlsx”に戻します。ポップアップが表示されますが”はい“をクリックします。するとエクセルファイルが生成されます。
これでエクセルファイルの“ブックの保護”が解除されます。実際にエクセルファイルを開いて確認してみてください。
エクセルでシート保護解除のパスワードがわからない・忘れた時の対策1
シート保護設定のパスワードを忘れてしまうと、シートを編集しようとしても以下のようなメッセージが表示され、シートを編集することができなくなってしまいます。
その場合には以下の手順に従って新しいシートを立ち上げることをお勧めします。
まずはシート下方にある“+”をクリックして新しいシートを開きます。すると右隣に別のシートが立ち上がります。(2つ目のシートであれば“Sheet2”と表示されます)
次に、シート保護がかかっているシートに戻り、左上のマークをクリックして全選択してください。そこでショートカット”Ctrl+C“をクリックしてコピーし、先ほど立ち上げた新しいシートに移動して、また左上のマークをクリックして全選択し、今後はショートカット”Ctrl+V”で貼り付けてください。
新しいシートではシート保護がかかっていないため、こちらのシートで自由に編集を続けることができます。
*パスワードを忘れてしまって編集できなくなったシートの方は、不要であれば削除してシートを整理しましょう。
エクセルでシート保護解除のパスワードがわからない・忘れた時の対策2
別の方法は、ブック保護解除のパスワードが分からない場合の対策としても紹介したGoogle Driveを用いる方法です。上記と同様に一度Google Driveにアップロードして編集を行うと、シート保護設定が解除されます。
先ほどと同様にGoogle Driveにログインし、対象のエクセルをアップロードしてください。
続いて対象のエクセルファイル欄の右端の“︙“→アプリで開く”→“Googleスプレッドシートで開く”をクリックしてファイルを開きます。
開いたファイルにて文字入力などをすることで“シート保護”が解除されます。私の場合はA6/A7/B6/B7セルに文字を入力しました。
そのままスプレッドシート上で編集するか、 “ファイル”→“ダウンロード”→Microsoft Excel”よりローカルにダウンロードして編集を進めて下さい。
まとめ エクセルで保護解除のパスワード不明や忘れた(シート・ファイル)時の対策
こちらの記事では、エクセルで保護解除のパスワードがわからない・忘れた(ブック・シート・ファイル)時の対策について解説してきました。
読者の皆様がエクセルでのさまざまな処理を理解し、業務にお役立ていただく助けとなりましたら幸いです
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