科学的な解析を行ったり金属の輸送時の重量を見積もったりする場合に、金属の比重や密度が知りたいときがよくあります。
特に金、銀、銅、鉄(鋼材:SS400)などは使用頻度が高い金属材料といえ、その1立方メートル(1m3)あたりの重さや1立方センチメートルあたりの重さ(1cm3)の重さについて理解しておくと何かと便利です。
ここでは、これら金、銀、銅、鉄の1立方メートル(1m3)あたりの重さや1立方センチメートルあたりの重さ(1cm3)の重量、各金属の重さ順について解説していきます。
金1立方センチメートル(1cm3)あたりの重さは?【金の密度(比重)g/cm3から計算】
それではまず金1立方センチメートル(1cm3当たりの)重さ(質量)について確認していきます。
金1立方センチメートル(1cm3)あたりの重さ(質量)とは、実は金の密度(比重)そのものの数値に相当します。これは金に限らず密度の定義そのものだからです。
なお金の密度は約19.3g/cm3であることから、1立方センチメートル(1cm3)あたりの重さはそのまま約19.3gとなるのです。
ただ1cm3のようにサイズが小さい場合では、それが重いのか軽いのか判断するのが難しいですね。
金1立方メートル(1cm3)あたりの重さは?【金の密度(比重)kg/m3から計算】
続いて今度は金1立方センチメートル(1m3当たりの)重さ(質量)について確認していきます。
金1立方メートル(1m3)あたりの重さ(質量)を求めるには、単位がkg/m3の金の密度(比重)を調べましょう。
金の密度は約19320kg/m3(上の単位がg/cm3の1000倍)であることから、1立方メートル(1m3)あたりの重さはそのまま約19320kg=約19トン(t)となるのです。
鉄1立方センチメートル(1cm3)の重さは?
さらにはに鉄1立方センチメートル(1cm3)の重さについても確認していきます。
上の流れと同じように単位がg/cm3の鉄の密度がわかれば、鉄1立方センチメートル(1cm3)の重さも計算できます。
単位がg/cm3の鉄の密度は約7.86なので、鉄1立方センチメートルあたりの重量は約7.86gとわかるのです。
銅1立方メートル(1m3)の重さは?【銅1cm3の重量】
続いて、今度は銅1立方センチメートル(1m3)当たりの)重さ(質量)について確認していきます。
銅1立方メートル(1m3)あたりの重さ(質量)は、上と同じように、単位がkg/m3の銅の密度(比重)を調査するだけでいいです。
具体的には銅の密度は約8960kg/m3であることから、銅1立方メートル(1m3)あたりの重さはそのまま約8960kg=約9トン(t)となるのです。
鉄1立方メートル(1m3)の 重さは?【鉄1m3の重量】
最後に鉄1立方メートル(1m3)の重さについても確認していきます。
結局のところ単位がkg/m3の鉄の密度がわかれば、鉄1立方メートル(1m3)の重さも計算できます。
鉄のkg/m3の密度は約7860なので、鉄1立方メートルあたりの重量は約7860kgと8t弱とわかるのです。
金、銀、銅、鉄の重さ順は?
このように1立方メートルや1立方センチメートルという体積を基準とした場合の重さは、密度がわかれば求められます。
なお、よく金、銀、銅、鉄の重さの順番(重い順)についても知りたい方が多いわけですが、これも同じ理屈で考えればいいのです。
金、銀、銅、鉄の密度はおおよそ
・銀の密度:10.5g/cm3
・銅の密度:8.96g/cm3
・鉄の密度:7.86g/cm3
のため、この金、銀、銅、鉄の順番で重い→軽いとなっているのです。
なお化学における周期表での原子番号が大きい方が重い順番になっていることも認識しておくといいです。
まとめ 金・銀・銅・鉄の重さ順は?鉄や銅の1立方センチメートルの重さや1立方センチメートルの重さは?
ここでは、金、銀、銅、鉄の1立方メートル(1m3)あたりの重さや1立方センチメートルあたりの重さ(1cm3)の重量、各金属の重さ順について確認しました、
金、銀、銅、鉄1m3あたりの重量も1m3あたりの重量も各々の密度を調べるだけでわかります。
さまざまな科学の知識を身につけ、毎日の生活に役立てていきましょう。
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