実験などの洗浄剤としてよく使用するアセトンですが、その性質について理科いしていない人は意外と多いです。
ただアセトンは危険物のこともあり、扱い方を間違えると危険になることもあるため基礎的な物性についてよく理解しておくといいです。
中でもここでは、アセトンの性質として重要な「アセトンの分子式・電子式・構造式・示性式などの化学式」「アセトンが気化すると何倍か(体積)」「アセトン1ミリリットルや1リットルの重さ(重量)や密度」について解説していきます。
アセトンの分子式・電子式・構造式・示性式は?【化学式】
アセトンが気体になると体積が何倍に膨張するのかについて確認する前に、アセトンの分子式・電子式・示性式・構造式などの化学式について知っておく必要があります。
アセトンはケトンの中でも最も有名な物質といえ、その分子式はC3H6Oと記載できます。
なおケトンであることと、上の分子式よりその構造式は以下のようになります。
そのため示性式としてはCH3COCH3となるわけです。
電子式(ルイス構造式)は構造式を参考にすればよく以下の通りです。
また分子量は分子式C3H6Oを参考にしますと、12 ×3 + 1×6 + 16 = 58と求められました。
この分子量は後に解説のアセトンが液体から気体になると体積が何倍なるかを計算する際に必要な情報ですので、理解しておくといいです。
アセトンが気体になると何倍か(体積)【液体から気化(蒸発)】
標準状態においてアセトンが気化すると何倍(体積)になるかについて問われることもよくありますので、理解しておくといいです。
アセトンの密度は液体状態ではおおよそ0.79g/cm3として求めてみましょう。
この時計算しやすいように「アセトン1モル」に着目して液体状態と気体状態の体積を考えて比較するといいです。
まず気化(蒸発)した後のアセトン1molの体積を確認していきます。
標準状態のため、アセトン(気体)の1molの体積は22.4L(22400ml=22400cm3)となります。
一方で、液体のアセトンの密度が約0.79g/cm3となることと、アセトンの分子量は58となることから、58 ÷ 0.79 = 73.4cm3が液体のアセトン1モルの体積となるのです。
よってアセトンが気体(二酸化炭素)になるときには「22400 ÷ 73.4 = 約305と300倍ほど」に体積膨張するのです。
アセトンが液体から気体になるだけで300倍に膨張するので、密閉容器にて破裂することがないように蒸発する環境にならないように十分に注意が必要です。
アセトン1リットルや1mlの重さは何キロか?【重量】
なお液体の状態におけるアセトンとの体積と重量の関係も確認していきましょう。
基本的にアセトンの重さを求めるには体積と密度0.79g/cm3(g/ml)を掛け合わせるだけでいいです。この時単位には十分に注意しましょう。
・アセトン1L=1000ml=1000。0.79=790g=0.79kg
と計算できました。
水の重量よりも少し軽いと覚えておくといいですね。
まとめ アセトン1リットルの重さは何キロか?アセトンが気化すると何倍か(体積)?
ここでは、アセトンの性質として重要な「アセトンの分子式(化学式)・電子式・構造式」「アセトンがが気化すると何倍か(体積)」「アセトン1mlの重さ(重量)や密度」について解説ししました。
アセトンは使用する機会も多いのでその扱いには気を付けるといいです。
アセトンを始めとした様々な知識を身に着け、日々の生活に役立てていきましょう。
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