科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の化学式(分子式)・示性式・密度・比重などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質のシュウ酸の化学式(分子式)・示性式・密度(g/mlやg/cm3)・比重などを理解しておくといいわけですが、あなた覚えられていますか。
ここでは代表的な化学物質のシュウ酸(C2H2O4や(COOH)2)に着目して、その化学式(分子式)・示性式・密度・比重・シュウ酸二水和物との違いなどをまとめていきますので、参考にしてみてください。
シュウ酸の化学式(分子式)は?【C2H2O4や(COOH)2の分子式】
それではまずシュウ酸の化学式(分子式)について考えていきましょう。
シュウ酸の化学式はC2H2O4となります。
カルボキシル基を2個持つカルボン酸の中で、最もシンプルな構造がこのシュウ酸となります。
シュウ酸の示性式は?【(COOH)2】
さらには、シュウ酸の示性式についても見ていきます。
有機化合物ではその構造をぱっと見で判別できるように、通常の分子式だけでなく、示性式も併用することが多いです。
シュウ酸の示性式は、(COOH)2となります。
カルボキシル基2個がそのままつながった構造といえますね。
なお、シュウ酸の構造式・電子式はこちらで解説していますので、併せて確認してみてください。
シュウ酸の密度・比重は?水より軽い・重い?【常温でのg/mlやg/cm3】
続いて、標準状態におけるシュウ酸の密度や比重も聞かれるケースもよくあります。
シュウ酸の密度は25度において固体であり、約1.9g/ml(g/cm3)程度と覚えておきましょう。
もちろん温度や圧力によってもシュウ酸の密度・比重は変化しますので、おおよその目安値が約1.9g/cm3と覚えておくといいです。
なお密度と似た言葉として、比重というものがありますが、液体・固体の場合では「水を基準とした場合の密度の比」を意味しています。
ここで水の密度は1g/mlのため、シュウ酸の比重は単位のみが無くなった「約1.9」という数値となります。単位はないことに注意しましょう。
数値から比較してもわかるようにシュウ酸は水よりも重いですね。軽くないです。
シュウ酸とシュウ酸二水和物との違い
さらには、シュウ酸とシュウ酸二水和物との違いについても確認していきます。
シュウ酸二水和物とは言葉の通り、シュウ酸に水分子が2個分水和したものであり、その化学式はC2H2O4・2H2Oとなります。
基本的にシュウ酸とは無水物を意味しますが、特徴として水分を自然に吸収する(吸湿性を持つ)特徴があります。
そのため、基本的に常温常圧下でシュウ酸を放置しておくと、水分を吸収し、シュウ酸2水和物に変化すると覚えておきましょう。
まとめ (COOH)2(シュウ酸)の示性式・密度(g/mlやg/cm3)や比重は?水より軽い・重い?
ここでは、代表的な化学物質のシュウ酸の化学式(分子式)・示性式・密度(g/mlやg/cm3)・比重・シュウ酸二水和物との違いなどについて解説しました。
ややこしい化学式が多いため、この機会に覚えておくといいです。
さまざまな反応を理解し、日々の業務に役立てていきましょう。
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