HClの酸化数や電離式や分子量は？HClの電気分解やNaOHとの反応も解説！【塩酸（塩化水素）】

科学的な解析（化学）を行う際には基本的に反応物質の分子量や酸化数や電離式などの理解が必要となることが多いです。

そのためさまざまな物質の分子量や酸化数や電離式を理解しておくといいわけですが、あなた覚えられていますか。

ここでは代表的な化学物質のHCl（塩酸（塩化水素））に着目して、その分子量・酸化数・電離式、電気分解やNaOHとの反応式などをまとめていきますので、参考にしてみてください。

HClの酸化数は？【塩酸（塩化水素）の酸化数】

それではまずHCl（塩酸・塩化水素）の酸化数について考えていきましょう。

HClの各々の酸化数はH：+1、Cl：-1となります。

つまり+1 + ( -1) = 0となり、HCl単体での酸化数は0と収支が取れているのですね。

なお、HCl（塩酸：塩化水素）の問題として「電離式」が求められるケースも多いです。

結論からいいますと、HClの電離式は HCl → H+＋Cl-となります。

シンプルに塩酸（塩化水素）が水素イオンと塩化物イオンに分離していると理解しておくといいですね。

さらには、HCl（塩酸：塩化水素）の分子量を問われることも多いです。

結論からいいますと、HClの分子量は36.5です。

具体的には各々の値が

・H：1

・Cl：35.5 ※正確には35.453。

のため、1 + 35.5 ＝36.5と計算できるのです。

さらには、HCl（塩酸（塩化水素））の電気分解の反応式（白金電極使用）も頻出のためここで覚えてしまいましょう。

まず電気分解を考える際には、上のHClの電離式のようにH+とCl-が水溶液中に存在している認識でいましょう。

そしてHClの電気分解では、

・陰極：2H+ ＋ 2e– → H2

と液中に電離している水素イオンの還元が起き、水素が発生する。

・陽極：2Cl– → Cl2＋ 2e–

と、塩素が発生する

と覚えておきましょう。

ここで白金電極自体は反応しないことも認識しておくといいです。

さらには、HCl（塩酸（塩化水素））とNaOH（水酸化ナトリウム）の化学反応式についても見ていきましょう。

HClとNaOhの反応は、HCl ＋NaOH → H2O + NaCl となります。

酸と塩基の反応で中和され、水が生成されると理解しておくといいです。

ここでNaClは塩化ナトリウムといいます。つまり塩です。

ここでは、代表的な化学物質のHCl（塩酸（塩化水素））に着目して、その分子量・酸化数・電離式、電気分解やNaOHとの反応式などについて解説しました。

ややこしい化学式が多いため、この機会に覚えておくといいです。

さまざまな反応を理解し、日々の業務に役立てていきましょう。