科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の分子量や酸化数や電離式などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の分子量や酸化数や電離式を理解しておくといいわけですが、あなた覚えられていますか。
ここでは代表的な化学物質のH3PO4(リン酸)に着目して、その分子量・酸化数・電離式や、NaOH(水酸化ナトリウム)との反応式などをまとめていきますので、参考にしてみてください。
H3PO4の酸化数は?【リン酸の酸化数】
それではまずH3PO4の酸化数について考えていきましょう。
H3PO4の各々の酸化数はH:+1、P:+5、O:-2となります。
つまり(+1×3) + (+5) + (-2×4) = 0となり、H3PO4単体での酸化数は0と収支が取れているのですね。
H3PO4の際にはPの酸化数が+5となっていることに気を付けましょう。
H3PO4の電離式は?【リン酸の電離式】
なお、H3PO4の問題として「電離式」が求められるケースも多いです。
H3PO4の電離式は、
H3PO4 → H+ + H2PO4- → 2H+ + HPO42- → 3H+ + PO43-となります。
つまりリン酸は3段階で電離すると覚えましょう。
H3PO4の分子量は?【リン酸の分子量】
さらには、H3PO4の分子量を問われることも多いです。
結論からいいますと、H3PO4の分子量は98です。
具体的には各々の値が少し細かくなりますが、
・H:1
・P:31
・O:16
のため、(1×3) + 31+ (16×4) =98と計算できるのです。
98としても間違いではありません。
H3PO4と水酸化ナトリウム(NaOH)との化学反応式は?
さらには、H3PO4(リン酸)とNaOH(水酸化ナトリウム)の化学反応式についても見ていきましょう。
H3PO4(リン酸)にNaOH(水酸化ナトリウム)を加えると、以下のように中和反応が起きます。
さらに水酸化ナトリウムを足すと、以下のように2段目の中和反応が起きます。
さらに水酸化ナトリウムを足すと、以下のように3段目の中和反応が起きます。
まとめると、以下のようになります。
このリン酸と水酸化ナトリウムの反応式は、pHの緩衝作用の問題として出題されることがあるので、覚えておくとよいでしょう。
まとめ H3PO4の電離式や分子量や水酸化ナトリウム(NaOH)との化学反応式も解説!【リン酸】
ここでは、代表的な化学物質のH3PO4(リン酸)に着目して、その分子量・酸化数・電離式、水酸化ナトリウムとの反応式などについて解説しました。
ややこしい化学式が多いため、この機会に覚えておくといいです。
さまざまな反応を理解し、日々の業務に役立てていきましょう。
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