ビジネスにおけるスキルアップに興味がある方であれば「ランチェスター戦略」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
ただこの「ランチェスター戦略が具体的にどのようなもの」で「あなたの人生にどのように活用していくか」を理解している人は少ないです。
ここでは、弱者の戦略といわれるランチェスター戦略をわかりやすく・簡単に解説している本や、その本を実際に読んだ人のレビューを紹介していますので、あなたの書籍選定に活用してみてください。
ランチェスター戦略「一点突破」の法則/福永雅文
まずはランチェスター戦略のおすすめ本として、福永雅文さんの
を紹介していきます。
以下は40代・会社員の方の詳細レビューとなります。
あらすじ・概要
このランチェスター戦略の本ではビジネスにおける会社の立ち位置を「強者」と「弱者」の2極に分け、それぞれの立場、特に「弱者」の立場で「強者」に挑むにはどのような戦略を取るべきかについて論じています。
「強者」は市場で勝ち続けるために砲弾を放つことができる砲門を数多く並べて相手を待ち構えることで、穴を突かれることを防ぐことができます。
一方で「弱者」はあちこちに火力を分散させるのではなく、この一点に集中すれば突破が可能というターゲットを絞って立ち向かうことが有効です。
本書はビジネスにおける強豪との関係にこれを落とし込んで具体的なケースを交えて解説されているものです。
本を読もうと思った理由
上司から勧められたためです。
現在、上司と少人数で新規営業部署の立ち上げを準備しており、事業の成功を任される営業方の責任者として、集団での戦術をあらためて学ぶべきと教えを受けました。本書は同テーマのセミナーを受講するにあたり、事前の知識として通読しました。
感想や意見(良かったこと・改善してほしいことなど)
一番印象に残ったのは、戦争で用いられた軍略が私たちの日常の商売に明確に落とし込まれている点です。
イギリスのエンジニア・ランチェスター氏が、第2次世界大戦時で戦闘における被害量の算定のために考案したロジックが、現代社会においてマーケティングに役立てられていることから、我々が読むべきはいわゆるビジネス本にとどまらず、歴史やスポーツ、科学など広く知見に当たるべきと考えました。
そこから得た気付きには、世間のビジネス本には書かれていない、新しいロジックが眠っているかも知れないことを考えると、温故知新とは置かれた環境内の知識を学ぶだけでは十分でないことを考えさせられました。
この本を読んでどのようなことに活かせるか?
事業において2つのことに取り組もうと考えています。ひとつは今自分たちが置かれている立場の把握です。
「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」にも通じますが、自分たちが市場において「強者」なのか「弱者」なのかを客観的に評価したいと思います。
市場における「強者」「弱者」関係は相対的に変化しますので、誰に対して「強者」か、誰に対して「弱者」かと見極めを行います。
次に新規事業ゆえに「弱者」の立場となることが多いため、突破すべき一点とは自社における何を指すのが、明確な定義付けを行いたいと思います。それが商品力なのか技術力なのか営業力なのか、関係メンバーと議論するためのたたきとして活かしたいです。
おすすめできる人・できない人
特におすすめできる人は会社の中の営業部門や企画開発部門に所属している方です。
その中でも比較的上位レイヤーにいて、企画や戦略の立案を行っているまたはこれから行う方には即戦力のビジネス本だと考えます。
反対に新人など、自分の置かれている立場を客観的に評価することよりまずは経験と実績を、というステージの方は直ちに読む必要はないと思います。
なお最近の福永さんの書籍として、ランチェスター戦略「弱者逆転の法則」も出版されており、こちらの方がより現代に合わせた内容となっているのでこちらを読むのもおすすめです。
まとめ ランチェスター戦略を簡単にわかりやすく解説
ここでは、ランチェスター戦略においてわかりやすく解説されている書籍について実際に読んだ人の生の声・意見をもとに紹介しました。
どの本も魅力的ですが、まずは一冊あなたが「ピン」ときたランチェスター戦略の本を読んでみるといいです。
またビジネス書はインプットするだけでなく、実際にアウトプットし成果につなげるのが大切と思います。
さまざまなビジネス書を読み、よりビジネススキルのアップ、さらに充実した人生を送っていきましょう。
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