私達が生活している中で似たものに出会うことがよくあります。
ただ各々の認識や違いを誤って理解・使用すると人前で恥をかいてしまうこともあり、多くの言葉を知っておく方が何かといいです。
中でもここでは柔道の技名に着目して「背負い投げと一本背負いと体落としの違いと使い分け」について解説していきます。
背負い投げと一本背負いの違いや使い分けは?
それではまず「背負い投げ」と「一本背負い」の違いを確認するため背負い投げの意味について解説していきましょう。
「背負い投げ」とは、柔道技の一つで、相手を背中に負って、自分の肩越しに投げる技です。一見すると下半身の筋力が強く要求される技のように思えますが、実際には筋力よりも技をかけるタイミングが重要な技です。
実際、この背負い投げという技は、男女問わず又軽量級の試合でも数多く見られる技で、まさに「柔よく剛を制す」という柔道の代名詞に相応しい技と言えます。実際、身体の小さい人が大きい人に勝つ為の手段として有効な技なので、海外の選手よりも体が小さい日本人選手はこの「背負い投げ」を得意とする人が多くいます。
次に、「一本背負い」について解説していきましょう。
「一本背負い」とは、相手の片腕をつかみ、そのまま背負って投げる技です。この技は、相手を背負ったときに、ひざを曲げて、ひざが伸びた瞬間を利用して相手を投げる技なので、柔道技の基本中の基本と呼ばれています。
又、実戦では相手を前に崩す方が技をかけやすい場面が多いので、この技を成功させる為には背筋力を鍛える必要があります。
では、「背負い投げ」と「一本背負い」はどう違うのでしょうか。
確かに、両方とも相手を背負って投げる柔道技です。しかし、「背負い投げ」が相手の身体を自分の背中にまで引きつけて乗せて、そのまま肩ごしに投げる技であるのに対して、「一本背負い」は、相手の片腕を掴んで素早く懐に入り込み、肩に担ぎあげて投げる技なので、両者は別の技と言えるのです。
ちなみに、この「一本背負い」は柔道だけでなく相撲の決まり手でもあります。もっとも、力士は体重が重いので中々成功しないので珍しい決まり手と言えます。
背負い投げと体落としの違いや使い分けは?
「背負い投げ」とよく似た柔道技で「体落とし」という技があります。
体育の授業で柔道があった学校に通っていた人は、この技を練習したのではないでしょうか。
「体落とし」は、相手を右前隅に崩して、自分の体の脇から斜めに相手を落とす技です。「背負い投げ」とは異なり、相手を背に負う訳ではありません。この「体落とし」は、軽快な動作が技を成功させるポイントとなる為、調子技とも呼ばれています。
実戦においては、男女両方の試合で見られますが、やや小柄な選手同士が試合を行う際でよく見られる技です。
ちなみに、この「体落とし」とよく似た柔道技で「背負落とし」という技があります。こちらの技は、「背負い投げ」の方法で相手を背負った後に「体落とし」のように相手を投げる技で基本的な技として知られています。
これらが、背負い投げと一本背負いと体落としの違いといえます。
まとめ
以上をまとめるとこのようになります。
まず「背負い投げ」は、相手を背中に乗せて肩越しに投げる技である一方で、「一本背負い」は、相手の腕を掴んで投げる技である点で違いがあります。
また「体落とし」は、自分の体の脇から斜めに相手を落とす技で、相手を背中に乗せる「背負い投げ」とは違う技といえます。
さまざまな言葉の違いを理解し、日々の生活に役立てていきましょう。
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