科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の分子量や酸化数や電離式などの理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の分子量や酸化数や電離式を理解しておくといいわけですが、あなた覚えられていますか。
ここでは代表的な化学物質のH2O(水)に着目して、その分子量・酸化数・電離式、電気分解やNaとの反応式などをまとめていきますので、参考にしてみてください。
H2Oの酸化数は?【水の酸化数】
それではまずH2O(水)の酸化数について考えていきましょう。
H2Oの各々の酸化数はH:+1、O:-2となります。
つまり(+1×2 )+(-2) = 0となり、H2O単体での酸化数は0と収支が取れているのですね。
H2Oの電離式は?【水の電離式】
なお、H2O(水)の問題として「電離式」が求められるケースも多いです。
結論からいいますと、H2Oの電離式は H2O → H+ + OH-となります。
シンプルに水素イオン(H+)と水酸基イオン(OH-)に分離していると理解しておくといいですね。
後に解説のH2Oの電気分解の式においても上の知識が必要になりますので覚えておきましょう。
H2Oの分子量は?【水の分子量】
さらには、H2O(水)の分子量を問われることも多いです。
結論からいいますと、H2Oの分子量は18.0です。
具体的には各々の値が
・H:1.0
・O:16.0
のため、(1.0×2)+ 16.0=18.0と計算できるのです。
H2Oの電気分解の反応式は?【水の電気分解】
さらには、H2O(水)の電気分解の反応式(白金電極使用)も頻出のためここで覚えてしまいましょう。
まず電気分解を考える際には、上のNH3の電離式のようにH+とOH-が水溶液中に存在している認識でいましょう。
そしてH2Oの電気分解では、
・陰極:2H+ + 2e– → H2
と水素が発生し、
・陽極:4OH- → O2 + 2H2O + 4e–
と、酸素が発生する
と覚えておきましょう。
ここで白金電極自体は反応しないことも認識しておくといいです。
H2Oとナトリウム(金属ナトリウム)との化学反応式は?
さらには、H2O(水)とNa(ナトリウム)の化学反応式についても見ていきましょう。
水にナトリウムを入れると、水酸化ナトリウムと水素が生成します。
化学反応式は以下の通り。
2Na + 2H2O → 2NaOH+ H2
なお、ナトリウムと水の反応は発熱と爆発をともないますので、実験は安全な場所で行ってください。また、空気中の水分と反応するので、ナトリウムは石油の中に保管する必要がありますので、覚えておきましょう。
まとめ H2Oの電離式や分子量は?H2Oの電気分解や硝酸銀との反応式も解説!【水】
ここでは、代表的な化学物質のH2O(水)に着目して、その分子量・酸化数・電離式、電気分解や硝酸銀との反応式などについて解説しました。
ややこしい化学式が多いため、この機会に覚えておくといいです。
さまざまな反応を理解し、日々の業務に役立てていきましょう。
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