パワーポイントで表を作成していると、「列の幅がバラバラで揃わない」「行の高さを均等にしたい」「挿入した表のサイズを整えたい」といった場面に遭遇することはありませんか?
この記事では【パワーポイント】表の幅や行の高さを揃える方法(均等に・サイズ・挿入した表・コツなど)について解説していきます。
ポイントは
・列幅や行の高さを均等に分布で一括調整
・レイアウトタブから数値で正確に指定
・ドラッグ操作で手動調整
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
パワポで表の幅や行の高さを揃える方法1【均等に分布で一括調整】
パワーポイントで表の列幅や行の高さを揃える最も簡単な方法が、「均等に分布」機能を使うことです。
均等に分布機能を使えば、選択した複数の列や行を自動的に同じサイズに揃えることができます。
解決方法
列の幅を均等に揃える方法
複数の列の幅がバラバラになっている場合、一括で均等にできます。

表内をクリックして表を選択
幅を揃えたい列をドラッグで選択(複数列を選択)
「表ツール」→「レイアウト」タブをクリック
「セルのサイズ」グループの「幅を揃える」をクリック

これで、選択した列の幅が自動的に均等になるわけです。
全ての列を均等にしたい場合は、表全体を選択してから「幅を揃える」を実行すればよいでしょう。
行の高さを均等に揃える方法
行の高さも同様に、「均等に分布」機能で揃えられます。

表内をクリックして表を選択
高さを揃えたい行をドラッグで選択(複数行を選択)
「表ツール」→「レイアウト」タブをクリック
「セルのサイズ」グループの「高さを揃える」をクリック

選択した行の高さが自動的に均等になります。
この方法は、データ量が異なる行でも一定の高さに揃えられるため、見た目が整った表を作成できるわけです。
表全体のサイズを均等に調整するコツ
表全体を一度に均等にしたい場合のコツもあります。
表の外枠をクリックして表全体を選択
「レイアウト」タブをクリック
すべての列を選択した状態で「幅を揃える」をクリック
すべての行を選択した状態で「高さを揃える」をクリック
この方法で、表全体が整然とした均等なサイズになります。
結合セルがある場合の原因と対策
均等分布を実行しても、思った通りに揃わない場合があります。
症状としては「幅を揃えるボタンがグレーアウトしている」「実行しても変化がない」「一部の列だけ幅が変わらない」といった現象が挙げられます。
各々に対する解決策としては、結合セルを一度解除してから均等分布を実行する、結合を解除するには該当セルを選択して「レイアウト」タブの「セルの分割」をクリックし「列数」と「行数」を入力する、均等分布実行後に必要な箇所だけ再度結合するといった対処法があります。


結合セルがあると均等分布が正常に機能しないことが多いため、まず結合を解除してから調整することをおすすめします。
選択範囲が正しくない原因と対策
症状としては「幅を揃えるボタンが押せない」「1つの列しか選択できていない」といった現象が挙げられます。
各々に対する解決策としては、複数の列または行を正しく選択する(最低2つ以上選択する必要がある)、列全体を選択するには列の上部をクリックする、行全体を選択するには行の左側をクリックするといった対処法があります。
パワポで表の幅や行の高さを揃える方法2【数値指定で正確にサイズを設定】
均等分布で大まかに揃えるだけでなく、正確なサイズで統一したい場合もあるでしょうか?
そんな時に役立つのが、レイアウトタブから数値を直接入力してサイズを指定する方法です。
解決方法
列幅を数値で指定する方法
特定の列幅に設定したい場合は、数値を直接入力します。

幅を変更したい列をクリックして選択
「表ツール」→「レイアウト」タブをクリック
「セルのサイズ」グループの「幅」欄に数値を入力
Enterキーを押して確定

数値はセンチメートル(cm)単位で入力します。
例えば、「3cm」と入力すれば、選択した列の幅が正確に3cmになるわけです。
行の高さを数値で指定する方法
行の高さも同様に、数値で正確に指定できます。
高さを変更したい行をクリックして選択
「表ツール」→「レイアウト」タブをクリック
「セルのサイズ」グループの「高さ」欄に数値を入力
Enterキーを押して確定

行の高さもセンチメートル単位で設定します。プレゼンテーション資料では、見出し行を1.2cm、データ行を0.8cmなど、用途に応じて高さを変えると見やすくなるでしょう。
複数の列や行に同じサイズを一括設定する方法
複数の列や行に同じサイズを一括で設定する効率的な方法もあります。
同じサイズにしたい複数の列または行をドラッグで選択
「レイアウト」タブの「幅」または「高さ」欄に数値を入力
Enterキーを押すと、選択したすべての列または行が同じサイズになる
この方法なら、5列を一度に「2.5cm」に設定するといった作業が一瞬でできます。
数値入力が反映されない原因と対策
症状としては「数値を入力しても元のサイズに戻る」「幅や高さの入力欄がグレーアウトしている」といった現象が挙げられます。
各々に対する解決策としては、表がロックされていないか確認する、テキストの自動調整が有効になっている場合は無効にする、「表の書式設定」から「テキストボックス」タブで「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」のチェックを外すといった対処法があります。

表全体のサイズを超える原因と対策
症状としては「列幅を設定すると表全体が拡大される」「スライドからはみ出してしまう」といった現象が挙げられます。

各々に対する解決策としては、列幅の合計が表全体の幅を超えないように計算する、表全体のサイズを確認してから各列の幅を配分する、先に表全体のサイズを固定してから列幅を調整するといった対処法があります。
パワポで表の幅や行の高さを揃える方法3【ドラッグ操作と微調整のテクニック】
数値入力だけでなく、視覚的に調整しながらサイズを揃えたい場合もあるでしょう。
そんな時には、マウスのドラッグ操作を使って直感的にサイズを調整する方法が便利です。
解決方法
列幅をドラッグで調整する基本操作
マウスを使って列幅を調整する基本的な方法です。
表内にカーソルを移動
列の境界線にカーソルを合わせる
カーソルが左右矢印の形(⇔)に変わったらクリック
左右にドラッグして幅を調整

ドラッグ中は、リアルタイムで列幅が変化するため、見た目を確認しながら調整できるわけです。
Shiftキーを押しながらドラッグすると、表全体のサイズを保ったまま列幅を調整できます。
行の高さをドラッグで調整する基本操作
行の高さも同様にドラッグで調整できます。
表内にカーソルを移動
行の境界線にカーソルを合わせる
カーソルが上下矢印の形(⇕)に変わったらクリック
上下にドラッグして高さを調整

行の高さは、セル内のテキスト量に応じて自動調整されることもありますが、ドラッグで固定の高さに設定することもできます。
挿入した表のサイズ全体を調整するコツ
表を挿入した後、表全体のサイズを調整したい場合もあります。
表の外枠をクリックして表全体を選択
表の四隅または辺にある白い丸(ハンドル)にカーソルを合わせる
ドラッグしてサイズを変更

四隅のハンドルをドラッグすると、縦横比を保ったままサイズ変更ができます。
表全体のサイズを変更すると、列幅や行の高さも自動的に比例して変化するため、その後で「幅を揃える」や「高さを揃える」を実行すれば、きれいに整った表になるでしょう。
ドラッグ操作が正確にできない原因と対策
症状としては「境界線をドラッグしても動かない」「カーソルの形が変わらない」「ドラッグ中に表全体が動いてしまう」といった現象が挙げられます。
各々に対する解決策としては、境界線の真上にカーソルを正確に合わせる、表がグループ化されている場合は解除する、ズームレベルを上げて境界線を見やすくする、マウスの動作が不安定な場合は数値入力を使うといった対処法があります。
まとめ パワポで表の幅や行の高さを揃える(均等に・サイズ・挿入した表・コツなど)方法
パワーポイントで表の幅や行の高さを揃える方法をご紹介しました。
これらの方法を状況に応じて使い分けていけば、ほとんどのケースで表のサイズ調整問題を解決できます。
パワーポイントの表調整機能を正しく理解して、整然とした見やすいプレゼンテーション資料を作成していきましょう!


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