Windows11でファイル整理のためにフォルダを作成したいけれど、いろいろな方法があって迷うことはありませんか。
右クリックから作る基本的な方法から、ショートカットキーやコマンドを使った効率的な作成方法まで、様々な手段があります。
この記事では【Windows11】フォルダの新規作成・作り方（ショートカットも：バッチファイルコマンド：コマンドプロンプトも）について解説していきます。
ポイントは
・右クリックとショートカットキーでの基本作成
・コマンドプロンプトでの効率的な作成
・バッチファイルで複数フォルダの一括作成
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
パソコンでのフォルダの新規作成の方法1【右クリックとショートカットキー】
フォルダを作成する最も基本的な方法は、エクスプローラーの右クリックメニューから作成することです。
この方法は直感的でわかりやすく、Windows初心者でもすぐに使いこなせます。
さらにショートカットキーを覚えれば、マウス操作なしで素早くフォルダを作成できるようになるでしょう。
右クリックメニューからの作成
まず、エクスプローラーを開き、フォルダを作成したい場所（デスクトップやドキュメントフォルダなど）に移動します。
何もないところで右クリックし、「新規作成」→「フォルダー」を選択します。
「新しいフォルダー」という名前でフォルダが作成され、名前が選択状態になっているので、そのまま任意の名前を入力してエンターキーを押せば完了です。
名前を変更し忘れた場合は、後からフォルダを右クリックして「名前の変更」を選択するか、フォルダを選択してF2キーを押せば変更できます。
ショートカットキーでの作成
より素早くフォルダを作成するには、ショートカットキーを使用します。
エクスプローラーでフォルダを作成したい場所を開いた状態で、以下のキーを押します。
Ctrl + Shift + N
このショートカットキーを押すと、即座に新しいフォルダが作成され、名前入力待ちの状態になります。
マウスを使わずにキーボードだけで操作できるため、大量のフォルダを作成する際や、作業効率を上げたいときに非常に便利でしょう。
名前を入力してエンターキーを押せば確定され、続けて「Ctrl + Shift + N」を押せば次々とフォルダを作成できます。
エクスプローラーのリボンメニューから作成
Windows11のエクスプローラーには、上部にリボンメニューがあります。
「新規作成」ボタンをクリックすると、「フォルダー」の項目が表示されるので、これをクリックしても新しいフォルダを作成できます。
この方法は、右クリックメニューよりも視覚的にわかりやすいため、初心者にとって見つけやすい方法かもしれません。
【ポイント：右クリック、Ctrl+Shift+N、リボンメニューの3つの基本的な作成方法を覚えておくと便利】
パソコンでのフォルダの新規作成の方法2【コマンドプロンプトでの作成】
コマンドプロンプトを使えば、特定の場所に素早くフォルダを作成したり、複雑なフォルダ構造を一度に作成したりできます。
mdコマンドまたはmkdirコマンドを使用することで、キーボード入力だけで効率的にフォルダを作成できます。
プログラミングやシステム管理の作業では、この方法が特に便利でしょう。
コマンドプロンプトの起動方法
スタートメニューの検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を選択します。
または、「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してエンターキーを押します。
特定のフォルダでコマンドプロンプトを開きたい場合は、エクスプローラーでそのフォルダを開き、アドレスバーに「cmd」と入力してエンターキーを押すと、そのフォルダをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトが起動します。
mdコマンドでのフォルダ作成
コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを入力してフォルダを作成します。
md フォルダ名または
mkdir フォルダ名例えば、「プロジェクト」という名前のフォルダを作成する場合は以下のようにします。
md プロジェクトエンターキーを押すと、現在のディレクトリにフォルダが作成されます。
スペースを含むフォルダ名を作成する場合は、ダブルクォーテーションで囲みます。
md "新しい プロジェクト"
階層構造のフォルダを一度に作成
コマンドプロンプトの利点は、親フォルダと子フォルダを同時に作成できることです。
以下のようにパスを指定すれば、存在しない親フォルダも含めて一度に作成されます。
md プロジェクト\ドキュメント\2024このコマンドを実行すると、「プロジェクト」フォルダの中に「ドキュメント」フォルダが作成され、さらにその中に「2024」フォルダが作成されます。
手動で一つずつ作成する手間が省けるため、複雑なフォルダ構造を構築する際に非常に効率的でしょう。
複数のフォルダを同時に作成
スペースで区切って複数のフォルダ名を指定すれば、一度に複数のフォルダを作成できます。
md フォルダ1 フォルダ2 フォルダ3このコマンドで、「フォルダ1」「フォルダ2」「フォルダ3」が同時に作成されます。
プロジェクト管理で決まった構造のフォルダを毎回作成する場合、このコマンドを使えば作業時間を大幅に短縮できます。
【ポイント：mdコマンドを使えば、階層構造や複数フォルダを一度に効率的に作成できる】
パソコンでのフォルダの新規作成の方法3【バッチファイルで自動化】
定型的なフォルダ構造を頻繁に作成する場合、バッチファイルを使えば作業を完全に自動化できます。
バッチファイルは、複数のコマンドをまとめて記述したテキストファイルで、ダブルクリックするだけで一連の処理を実行できます。
プロジェクトごとに同じフォルダ構造を作成する業務などで、大幅な時間短縮になるでしょう。
バッチファイルの作成方法
メモ帳や他のテキストエディタを開き、以下のようなコマンドを記述します。
@echo off
md プロジェクト
md プロジェクト\ドキュメント
md プロジェクト\画像
md プロジェクト\データ
md プロジェクト\バックアップ
echo フォルダ構造の作成が完了しました。
pauseこのスクリプトでは、「プロジェクト」という親フォルダと、その中に「ドキュメント」「画像」「データ」「バックアップ」という4つの子フォルダが作成されます。
「@echo off」は、コマンドの実行過程を非表示にする命令です。
「echo」は画面にメッセージを表示し、「pause」はウィンドウが自動的に閉じないようにします。
記述が完了したら、「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、ファイル名を「フォルダ作成.bat」のように、拡張子を「.bat」にして保存します。
ファイルの種類は「すべてのファイル」を選択し、文字コードは「ANSI」を選ぶと日本語のフォルダ名でも文字化けしません。
バッチファイルの実行
作成したバッチファイルをダブルクリックすると、バッチファイルと同じ場所にフォルダ構造が自動的に作成されます。
特定の場所にフォルダを作成したい場合は、バッチファイルをその場所にコピーしてから実行しましょう。
または、バッチファイル内でcdコマンドを使って作業ディレクトリを変更することもできます。
@echo off
cd C:\Users\[ユーザー名]\Documents
md 新規プロジェクト
md 新規プロジェクト\ドキュメント
echo フォルダ作成完了
pauseこの例では、Documentsフォルダに移動してからフォルダを作成しています。
応用：日付入りフォルダの自動作成
バッチファイルでは、日付を自動的に取得してフォルダ名に含めることもできます。
@echo off
set TODAY=%date:~0,4%%date:~5,2%%date:~8,2%
md バックアップ_%TODAY%
echo %TODAY%のバックアップフォルダを作成しました。
pauseこのバッチファイルを実行すると、「バックアップ_20241018」のように、実行日の日付が自動的に付いたフォルダが作成されます。
日次のバックアップフォルダを作成する場合などに便利でしょう。
エラー処理の追加
より実用的なバッチファイルにするには、エラー処理を追加できます。
@echo off
if exist プロジェクト (
echo フォルダは既に存在します。
) else (
md プロジェクト
md プロジェクト\ドキュメント
echo フォルダを作成しました。
)
pauseこの例では、既にフォルダが存在する場合はエラーメッセージを表示し、存在しない場合のみ作成を実行します。
【ポイント：バッチファイルを使えば、複雑なフォルダ構造を一瞬で作成でき、定型作業を大幅に効率化できる】
まとめ Win11PCでのフォルダの作り方（バッチファイルコマンドも）
Windows11でフォルダを新規作成する方法をまとめると
・基本的な作成方法：右クリック→新規作成→フォルダー、またはCtrl+Shift+Nのショートカットキーで素早く作成
・リボンメニュー：エクスプローラー上部の「新規作成」ボタンから視覚的に作成
・コマンドプロンプト：mdまたはmkdirコマンドで階層構造や複数フォルダを一度に作成
・階層構造の一括作成：md プロジェクト\ドキュメント\2024のように、親子フォルダを同時に作成
・バッチファイルでの自動化：複数のmdコマンドをバッチファイルにまとめ、ダブルクリックで定型フォルダ構造を一括作成
・日付入りフォルダ：バッチファイルで日付を自動取得し、バックアップフォルダなどを効率的に作成
これらの方法を用途に応じて使い分けることで、フォルダ作成作業を効率化できます。
特に日常的な作業では、Ctrl+Shift+Nのショートカットキーを覚えるだけで作業速度が大幅に向上するでしょう。
一方、プロジェクト管理や定型作業では、バッチファイルを一度作成しておけば、その後は何度でも再利用できます。
最初は手間がかかりますが、長期的には大きな時間短縮につながります。
自分の作業スタイルに合った方法を選んで、Windows11でのファイル整理を効率的に進めていきましょう。
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