私達が生活している中で似た言葉に出会うことがよくあります。
ただ各々の意味を間違って理解・使用すると人前で恥をかいてしまうこともあり、多くの言葉を知っておく方が何かといいです。
中でもここでは、意味が似ている言葉として「カサゴとメバルの違いは?オニカサゴやオコゼやムラソイとの違い・意味・使い分けは?」について生物学的な分類・見た目・味・毒の有無などの観点から解説していきます。
カサゴとメバルの違い・意味・見分け方はは?
それでは以下でカサゴとメバルの違い・意味・使い分けについて確認していきます。
カサゴとメバルの大まかな違いは主に以下の通りです。
・目の大きさの違い
魚の大きさにもよりますが、メバルの目は10円玉くらいの大きさです。一方、カサゴは目が小さめなところが相違点です。
・体の大きさの違い
カサゴは30センチ前後で厚みがあり丸っぽいのに対して、メバルは25センチ前後で厚みがそこまでないのが違いですね。
・口の違い
メバルは下あごが出ている一方で、カサゴは上あごが出ている。
・頭の大きさの違い
メバルは頭が小さめで、カサゴは大きいのも違いですね。
以下でさらに掘り下げてカサゴとメバルの違いについてみていきましょう。
まずカサゴはカサゴ亜目メバル科カサゴ属です。カサゴは漢字で「笠子」と書きます。
由来は時代劇などでよく目にする、侍さんなどが被っている「笠」。その「笠」を被っているように見えたことから「笠子」と呼ばれているのです。
その他にも「瘡魚」とも呼ばれていて、皮膚がただれたように見えることから「瘡(かさぶた)ができたような魚」からきています。
カサゴには尖っている胸びれや背びれがあり、そこに毒があります。
それほど強い毒ではないですが、反応してしまう時もありますので、触らないように注意してください。
なお、カサゴの名前の由来としては「磯の笠子は口ばかり」ということわざのよう、「笠子」が由来しています。
頭や口が大きくて食べるところが少ないことから、口が達者で結果を出さない、行動しないことを表しています。
旬は秋~冬、お刺身でも、もちろんおいしく、煮付けや唐揚げもおいしい。
・メバル
カサゴ亜目メバル科メバル属
メバルは目が特徴的で魚の大きさにもよりますが10円玉くらいの大きさになります。
「見張っているような目」「目が張っている」などから「目張」と付けられたと言われています。
肉食性で小魚などをよく食べます。捕食するときに一点を見つめることから「一点にらみ」と言われたりします。
2008年にアカメバル・クロメバル・シロメバルの3種類に分類されました。
3種類それぞれのDNAが違うことがわかりました。
アカメバルは見た目が赤っぽい色をしていますが、見方によって黄色っぽく見えることから「キンメバル」と呼ばれたりもします。
クロメバルは名前の通り見た目が黒っぽい色をしています。
シロメバルは白っぽい色をしていますが、クロメバルやアカメバルでは見えない体の模様が見えるようになります。
メバルの旬は夏。お刺身でもおいしく、煮付けにすると良い出汁が出て煮汁までおいしい。
カサゴとオニカサゴの違い・意味・見分け方は?
さらには、カサゴとオニカサゴの違い・意味・見分け方についても見ていきましょう。
カサゴは先にも述べているため、ここではオニカサゴについて確認します。
カサゴ亜目フサカサゴ科オニカサゴ属。
オニカサゴはとてもおいしいのですが、市場にあまり出回らないため、高級魚とされています。
由来は顔がちょっと怖く、「鬼のようにみえる」ことからオニカサゴと呼ばれています。
英語では「毒針をもった魚」から「scorpionfish」(スコーピオン)と呼ばれているみたいです。
オニカサゴは体中にトゲがあり、そのトゲの先端に毒があります。
この毒は死んでからも効果があるので注意が必要です。
毒が人の体内に入ると激痛が走ったり痺れや呼吸困難になる可能性があります。
カサゴと見た目は似ていますがトゲには毒があるので背びれや腹びれなどには触れないようにしてください。
旬は秋~春 。
・見た目の違い
オニカサゴは「鬼」のような顔をしています。
・毒針の場所
オニカサゴは背びれ、腹びれ、頬の周りに毒針があります
・毒の違い
カサゴの毒はない場合や弱い毒もありますが、オニカサゴの毒は強い。
これらがカサゴとオニカサゴの違いですね。
カサゴとオコゼの違い・意味・見分け方は?
さらには、カサゴとオコゼの違い・意味・使い分けについても見ていきましょう。
オコゼはカサゴの仲間に分類される魚です。おいしく料理に向いている魚ですが、カサゴとは違い背びれに強い毒をもっています。
オコゼの毒はオニカサゴの毒みたいに、激痛なので背びれには触れないように注意してください。
「冬はフグ、夏はオコゼ」と言われており、おいしい魚ですが可食部が少ないため高級魚とも言われています。
ちなみにオコゼは漢字で「鰧」や「虎魚」と書きます。
由来は頭がでこぼこしていて、顔つきがあまりよくなく「醜い魚」からきていると言われています。
オコゼは英語で「devil stinger」といわれており、鬼の顔つきからきています。ヤマノカミと呼ばれたりもします。
ヤマノカミの由来は山の神様へ、オコゼの干物を供え物にする風習があったそうで、山の神様は女神様で、醜いオコゼを見ると、治まったと言われています。
旬は春~夏。
・見た目の違い
見た目はカサゴと似ているが、オコゼは頭部が丸みを帯びていて大きく、胴体は小さい。
・口の違い
オコゼの口は上を向いていて、下あごが出ています。
・毒の違い
オコゼは背びれに毒針があり、強い毒をもっています。
カサゴとムラソイの違い・意味・見分け方は?
最後に似た魚のカサゴとムラソイの違い・意味・見分け方について確認していきます。
・ムラソイはメバルの仲間に分類される魚で、カサゴとも見た目が似ています。
カサゴ亜目メバル科メバル属。
関東ではカサゴとして出回っていてカサゴとして売られていることもありますが種類が違います。
ちなみにムラソイは漢字で「斑曹以」と書きます。
由来は魚の表面に斑紋が多いことから呼ばれています。
そこまでメジャーな魚ではありませんが、上品な味わいで、カサゴやメバルと同じように調理してもおいしい。
旬は秋~春。
・毒の違い
種類によっては毒があるカサゴに対し、ムラソイには毒がありません。
・色の違い
カサゴは赤っぽく、ムラソイは黒っぽい色をしていますが、個体差があります。
・尾びれの違い
カサゴは角ばっている尾びれをしているのに対し、ムラソイは丸みのある尾びれをしています。
まとめ カサゴとオニカサゴの違いは?オコゼやムラソイとの違い・意味・見分け方は?
ここでは、カサゴとメバルの違いは?オニカサゴやオコゼやムラソイとの違い・意味・使い分けは?について確認しました。
どれも良く似た魚のため、この機会に理解しておくといいです。
カサゴを始めとしたさまざまな魚の違い・意味・見分け方を理解し、日々の生活をもっと楽しんでいきましょう。
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