私達が生活している中で似た言葉に出会うことがよくあります。
ただ各々の意味を間違って理解・使用すると人前で恥をかいてしまうこともあり、多くの言葉を知っておく方が何かといいです。
中でもここでは、意味が似ている言葉として「レゲエとヒップホップとラップとR&Bとスカとの違い・使い分け」について各観点から解説していきます。
レゲエとヒップホップの違い・意味・使い分けは?
それでは以下でレゲエとヒップホップの違いや使い分けについて解説していきます。
レゲエとヒップホップの違いは大きく分けて二つあります。
ひとつは生まれた国が違います。レゲエは「ジャマイカ」で生まれた音楽、ヒップホップは「アメリカ」で生まれた音楽です。
もう一つは音楽性の違いです。レゲエは「サウンドに歌声をのせて生まれる」音楽なのに対して、ヒップホップは「トラックにラップをのせて(韻を踏む)生まれる」音楽という違いがあるのです。。
レゲエとヒップホップは同じような音楽だと思っている人もいますが、音楽としては全く違うルーツがあります。出身や音楽性の違いで使い分けてみてください。
掘り下げてみていきましょう。
レゲエという言葉はジャマイカのポピュラーな音楽という意味です。
フォークやアメリカのR&Bなど色々な音楽の影響を受けて生まれたといわれています。
楽曲の特徴としてはジャマイカの民族楽器、ボンゴやジャンベなどが使われており、比較的ゆったりとしたリズムの音楽が多いとされています。
ヒップホップという意味は日本語に直訳するとヒップ「かっこいい」ホップ「跳躍する」という意味になりますが、ヒップホップという言葉の意味ではありません。
おもにラップ、ブレイクダンス、DJ、グラフィティ、この4つのエレメント(全体の中での必要な要素)を総称し「ヒップホップ」というカルチャーを意味します。
レゲエとラップの違い・意味・使い分けは?ヒップホップとも
さらには、レゲエとラップの違い・意味・使い分けについても見ていきましょう。
レゲエとラップは根本的に意味が違います。
前述のとおり、レゲエはジャマイカ発祥の音楽のジャンルです。
ラップは歌唱方法のことで、ヒップホップというアメリカ音楽のジャンルの4つのエレメントのうちの一つです。ラップを音楽としてレゲエと比べること自体が間違いです。
レゲエにはラップのように独特なリズムで話すように歌う歌唱方法があります。これを「ディージェイ」と呼びます。
レゲエとラップを比べるのではなく、ディージェイとラップを比べることが正しいとされています。
ディージェイのルーツはMCの合いの手から始まったといわれています。
そのため、ラップのように歯切れのよい言葉を選びサウンドに乗せて歌われています。
レゲエのディージェイとヒップホップのラップが似ているように聞こえる理由はそこにあります。
レゲエとR&Bの違い・意味・使い分けは?ヒップホップやラップとも
さらに似た言葉として、レゲエとヒップホップの違い・意味・使い分けについても見ていきましょう。
レゲエとR&Bはヒップホップと同じく、音楽性の違いと生まれた国の違いがあります。
R&Bもヒップホップと同じ「アメリカ」で生まれた音楽です。
R&Bとレゲエ・ヒップホップは歌唱方法に大きな違いがあります。
ラップとは歌唱方法のことなのでR&Bとは根本的に違います。
R&Bの特徴としては、ブルースやゴスペルにビードを加えて現代的に進化させた音楽といわれています。
レゲエやヒップホップはおもに歌詞のメッセージ性が強いものが多く、社会情勢や宗教的な要素を含んだ歌詞も少なくありません。
それに比べてR&Bはどちらかといえば、歌詞のメッセージというより歌唱力重視の音楽といえるでしょう。気持ちよく歌い上げ、歌声もサウンドのように聞こえる。という楽曲は、R&Bならではの特徴といえるでしょう。
R&Bを好んで聞いている人は歌手の歌唱力を楽しんで聞いているはずです。
R&Bとヒップホップは同じアメリカの若者文化から生まれた音楽です。
さらに近年ではR&Bがヒップホップの音楽自体を取り込むようになり、ヒップホップ色が強いR&Bの楽曲が多くあります。
そのため、違いがわからないという人もいますが、歌唱方法やサウンド自体がまったく違う音楽です。
極端ではありますが、R&Bは歌唱とサウンドが一体型の音楽と考えるとヒップホップとの違いが分かりやすいはずです。
レゲエとスカの違い・意味・使い分けは?ヒップホップやラップとも
レゲエとスカの違いはおもに、「テンポ」と「リズム」であるといわれています。
ヒップホップとはレゲエと同様に生まれた国、音楽性が違います。
ラップとは歌唱方法のことなのでスカとは根本的に違います。
レゲエとスカはどちらも2拍4拍で刻むリズム(ワンドロップ)です。
同じワンドロップでテンポが速いのがスカ、テンポが遅いのがレゲエになります。
わかりやすく言うと、レゲエはゆったりとした音楽、スカはスピード感があり激しい音楽、といったところでしょうか。
しかし、レゲエとスカの違いは非常に細かく微妙だともいわれています。
レゲエとスカは、どちらも「ジャマイカ」生まれの音楽で、レゲエはスカから影響をうけて生まれた音楽です。
スカという言葉は、ギターを鳴らした時の音「Skat」からきているという説があります。
スカの特徴は、BPM(曲の速さ)がとても速く、いわゆる「ノリの良い音楽」であるということです。
レゲエは、この速いリズムで作られたスカをゆっくりしたサウンドの音楽にしたものといわれています。
レゲエはスカの数年後に生まれた音楽なので、スカの速すぎる音楽に少し疲れてしまった。といったところでしょうか。
楽曲の速さで使い分けてみてください。
まとめ
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