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「ご理解いただきありがとうございます」「ご理解賜りありがとうございます」「ご了解いただきありがとうございます」「ご承認いただきありがとうございます」は正しい敬語?二重敬語?

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ビジネスにおいて敬語の使い方は意外と難しいものです。

そして、敬語の使用方法がおかしいと相手に不快な思いをさせるケースもあるため適切な敬語の使い分けを身につけておくといいです。

中でもここでは「ご理解いただきありがとうございます」「ご理解賜りありがとうございます」「ご了解いただきありがとうございます」「ご承認いただきありがとうございます」などの表現は敬語として正しいかどうかの判断が困難であり、以下で詳細を確認していきます。

 

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ご理解いただきありがとうございますは正しい敬語?二重敬語ではない?【意味から解説】

 

結論からいいますと「ご理解いただきありがとうございます」という表現は正しい敬語です。

 

詳しくみていきましょう。

「ご〜いただく」は、「もらう」の謙譲語で、「理解してもらう」という意味です。この言葉に「ありがとうございます」がつながっただけの言い回しのため、間違いではなく、正しい敬語なのです(一つの謙譲語だけなので、二重敬語ではありません)。

 

「お(ご)〜いただき」は慣用的な表現なので、覚えておくといいでしょう。

 

似た表現で、「ご理解くださりありがとうございます」があります。

これは、「ご理解いただく」が謙譲語で「(私が)理解してもらう」のに対し、「ご理解くださる」は尊敬語で「(相手が)理解してくれる」です。

基本的に「ご理解いただき」と自分をへりくだった方が丁寧な印象を与えます。

わかってもらうことを促しているわけですから、やわらかい表現が好まれます。

 

使用例は以下の通りです。

「突然の変更にもかかわらず、ご理解いただきましてありがとうございます。」

「昨年度からこちらの公園ではゴミの分別をお願いしております。ご理解ご協力いただきありがとうございます。」

 

ご理解賜りありがとうございますは正しい敬語?おかしい?【意味から解説】

 

結論からいうと「ご理解賜りありがとうございます」は正しい敬語です。

 

こちらも各々の詳細をチェックしていきます。

まず「もらう」→「いただく(謙譲語)」→「賜る(謙譲語)」の順で丁寧です。

さらに今回の例にあてはめますと、「理解してもらう」→「ご理解いただく」→「ご理解賜る」となります。こちらに「ありがとうございます」がつながっただけの表現なので、正しい敬語となります

 

「賜る」・「頂く」はひらがなでも使えることも理解しくと何かと便利ですね。

また、似た表現に「ご容赦賜る」がありますが、「ご容赦」は「ご理解」よりも受け入れてほしい気持ちが強くなります。

なお、この「ご理解賜りありがとうございます」は「〜賜り、~賜り…」のように頻繁に使うと、しつこくなってしまいますので、注意しましょう

「ご理解いただき」で十分な文にもつけると、かえって失礼になってしまいます。

 

ご了解いただきありがとうございますは正しい敬語?二重敬語ではない?【意味から解説】

 

文法的には正しい敬語です。

「了解」に敬語の意味はありませんし、「ご〜いただく」の謙譲語のみなので二重敬語ではありません。

意味としては、理解が「言っていることはわかった」で、了解は「言っていることもわかったしいいと思う」という意味ですね。

近年、SNSや手軽な連絡ツールに「了解しました」や「了解です」と使われることが多いので、フランクな関係でない限り、使うべきではないという見方もあります。

ビジネスシーンでは避けた方が無難でしょう。

とくに、メールや文書では誤解されたり、丁寧さに欠ける表現になりかねないので、「承知しました」などへの言い換えが望ましいですね。

 

 

ご承認いただきありがとうございますは正しい敬語?おかしい?【意味から解説】

 

こちらの「ご承認いただきありがとうございます」も正しい敬語です。

 

上の「理解」と今回の「承認」の違いについても確認していきます。

理解は「自分がわかること」です。これまでしてきたことを受け入れてもらう場合に使います。

一方、承認は「自分以外の者も認めること」です。これからのことを受け入れて欲しい場合に使います。

これは敬語というよりも言葉の違いの理解ともいえますが、重要なのでこの機会に覚えておきましょう。

 

なお似た表現に、「了承」・「承諾」があり、これらの違いも覚えておくのがおすすめです。

「承認」・「承諾」は頭で理解したうえで、気持ちも受け入れたような意味もあります。

近年、「了解」が不適切だと思われる傾向にあるので、了承や承認などの言い換えも知っておきましょう。

 

なお、見出しの「ご承認いただきありがとうございます」を用いた例文は以下の通りです。

「ご承認いただける方は、ご起立をお願いいたします。」

「書類についてご承認いただきありがとうございます。」

「長期休暇をご承諾いただきありがとうございます。」

「ゲームの内容に関するご質問に関してはお答えできませんので、ご了承ください。」

 

 

まとめ 「ご了解いただきありがとうございます」「ご承認いただきありがとうございます」

ここでは、「ご理解いただきありがとうございます」「ご理解賜りありがとうございます」「ご了解いただきありがとうございます」「ご承認いただきありがとうございます」は正しい敬語?二重敬語?について解説しました。

敬語は一度理解しておけば間違えて使用することが少なくなるため、この機会に覚えておくといいです。

敬語でのさまざまな扱いに慣れ、日々の業務に活かしていきましょう。

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