私たちが生活している中には面白い科学的な現象が数多くあります。
身近なものとしては「磁石にくっつくかどうか(磁性があるか)」が挙げられますが、よく使用するアルミ缶やスチール缶・電池などが磁石につくかどうか知っていますか。
ここでは、これら中でもアルミ缶やスチール缶・電池(乾電池やボタン電池など)に着目してその素材の観点から磁石につくかどうか(磁性があるか)について確認していきます。
アルミ缶は磁石につくか?
ジュースなどを飲むときによくアルミ缶の缶ジュースを見かけることがあるでしょう。
このアルミ缶は実は磁石にはくっつきません。
これはアルミ缶の素材の観点から説明することが可能です。
基本的に身近に存在する金属の中で磁石につくものの種類としては
・コバルト
・ニッケル
が挙げられます。
アルミ缶の素材は言葉の通り主成分がアルミニウム(Al)であることから、これらの磁石につく材料が含まれておらず、磁石につかないとわかるのです。
スチール缶は磁石にくっつくのか?素材は?
続いてスチール缶が磁石につくかどうかについても確認していきます。
結論からいいますとスチール缶は磁石にくっつきます。そのためアルミ缶とスチール缶を見分ける際の判断基準として使用してもいいといえます。
スチール缶の素材はスチール(鉄が99%以上)であり、上の磁石につく素材の鉄そのものに相当します。そのため、スチール缶は磁石につくのです。
触った際の重厚感から何となく磁石にくっつくともいえるわけです。
乾電池やボタン電池は磁石につくか?素材は?
最後に身近な製品の一つである「電池」に着目してそれが磁石にくっつくかどうかを見ていきましょう。
結論からいいますと、種類によって磁石につくものとつかないものがあります。
・ボタン電池も外部が「鉄」のため磁石につく
・リチウムイオン電池:ものによるがラミネート電池の場合は外部が樹脂やアルミのため、磁石につかない
といえます。
電池の構成部品に上述のような磁石にくっつく素材を使っているかどうかが判断の重要なポイントなわけです。
身近な電池(乾電池、ボタン電池)ではつくものが多いと理解しておくといいですね。なお電池の場合は磁石に引き寄せられた勢いによって、ショート(短絡)・発火を引き起こすこともあるのでできる限りは近くに置かない方がいいです。
一度実際に上のアルミ缶、スチール缶、電池を磁石に近づけ、つくかどうかの実験をしておくと記憶に残りやすいのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ 乾電池やボタン電池は磁石にくっつく?スチール缶やアルミ缶は磁石につくか?
ここでは、アルミ缶やスチール缶・電池(乾電池やボタン電池など)に着目してその素材の観点から磁石につくかどうか(磁性があるか)について確認しました。
・アルミ缶:磁石につかない
・スチール缶:磁石につく
・電池(乾電池やボタン電池):つくものが多いがものによってつかないものもある
となります。
身の回りの科学現象を理解し、毎日の生活をもっと楽しいものにしていきましょう。
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