私たちが生活している中には面白い科学的な現象が数多くあります。
身近なものとしては「磁石にくっつくかどうか(磁性があるか)」が挙げられますが、よく使用する硬化(お金)が磁石につくかどうか知っていますか。
ここでは、中でも1円玉・5円玉・10円玉に着目してその素材の観点から磁石につくかどうか(磁性があるか)について確認していきます。
1円玉は磁石につくか?素材は?【硬化と磁石】
それではまず硬化(小銭)の中でも最も小さい金額の1円玉に着目して、これが磁石にくっつくかどうかを確認していきましょう。
結論からいいますと、1円玉は磁石にくっつきません。
基本的に身近に存在する金属の中で磁石につくものの種類としては、
・コバルト
・ニッケル
が挙げられます。
1円玉の素材はほぼアルミニウムで構成されているため、磁石を近づけたところでくっつかないわけです。
色味がニッケルのように銀色をしているために、一見すると磁石につきそうですが実際はつかないので、注意するといいです。
5円玉は磁石につくか?素材は?【硬化と磁石】
続いて5円玉が磁石につくかどうかについても確認していきます。
結論からいいますと現在の5円玉は磁石にくっつきません。ただ以前の5円玉ではくっつくものもあったと理解しておくといいです。
5円玉の素材は真鍮(しんちゅう)と呼ばれるもので、この真鍮は銅が約65%、亜鉛が35%程度の合金です。
上述のように、身近な金属の中で磁石につくものは「鉄、コバルト、ニッケル」のため、5円玉では磁石にくっつかないといえます。
色的にも磁石につかなそうなので、このイメージで覚えておくのもおすすめです。
10円玉は磁石につくか?素材は?【硬化と磁石】
最後に10円玉が磁石につくかどうかについても確認していきます。
10円玉も磁石にくっつきません。このことについても10円玉の素材の観点から説明します。
10円玉の素材は青銅と呼ばれるもので、95%程度が銅で残りの5%程度が亜鉛と鈴(すず)でできています。
いずれにしても磁石につく素材の鉄、コバルト、ニッケルに該当しないので、10円玉は磁石にくっつかないことがわかるわけです。
一度実際に上の1円玉、5円玉、10円玉を磁石に近づけ、つくかどうかの実験をしておくと記憶に残りやすいのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ 5円玉や10円玉は磁石につくか?1円玉は磁石にくっつくか?
ここでは、1円玉・5円玉・10円玉に着目してその素材の観点から磁石につくかどうか(磁性があるか)について確認しました。
基本的に現在の1円玉・5円玉・10円玉ではすべて磁石につきません。ただ昔に製造されていた5円玉では磁石につくものもあると理解しておくといいです。
身の回りの科学現象を理解し、毎日の生活をもっと楽しいものにしていきましょう。
コメント