この記事ではエクセルのstdevとstdev.pとstdev.s関数の違いと使い分けついて解説していきます。
ポイントは、以下の通りです。
・母集団の標準偏差を算出するときはstdev.p関数
・母集団から抜き取った標本から母集団の標準偏差を推定するときはstdev.s関数
エクセルのstdevとstdev.pとstdev.s関数の違いと使い分け
stdev関数はExcel2010以降で使用されていたものです。
現在はstdev.s関数が対応しており、機能としてはstdev関数=stdev.s関数ということになります。
よって今回はstdev.p関数とstdev.s関数の違いを紹介します。
この2つの関数の違いを簡単に言うと、標準偏差を算出する際に調査対象のデータをすべて使用しているか、していないかということです。
標準偏差とはデータのばらつきを表す指標であり、データ分析を行うのに重要な数値です。
具体的に説明すると、stdev.p関数は母集団の標準偏差を計算し、stdev.s関数は母集団から抜き取った標本から母集団の標準偏差を推定します。
母集団とは調査対象すべてが含まれる集合のことをいいます。
一方で標本は母集団の中から抜き出した一部の集合のことをいいます。
例として、ある和菓子屋さんの1日に製造したあんこ大福が100個あります。
重量検査を行い、100個のあんこ大福の標準偏差を求めたいと思います。
以下の表にあんこ大福のNoと重量のデータを示します。Noは1から100まで続いています。

100個すべてのあんこ大福を調査対象にする場合はstdev.p関数を用います。
100個の中から10個のあんこ大福を抜き取って調査対象にする場合はstdev.s関数を用います。
この時100個のあんこ大福は母集団、100個のうち対象となった10個のあんこ大福は標本となります。
それぞれの場合の標準偏差を算出してみましょう。
stdev.p関数の使い方
まず、100個のあんこ大福(母集団)の標準偏差を算出します。
E3セルに以下の数式を入力します。
セル範囲はあんこ大福No1~100までの重量のデータを入力します。

Enterを押すと計算結果が表示されます。

STDEV.P関数は先ほども紹介しましたが、母集団の標準偏差を算出する関数で次のように表されます。
数値の部分にはセルの範囲も入力できます。
stdev.s関数の使い方
次にあんこ大福100個の中から抜き取った10個のあんこ大福のデータから母集団の標準偏差を推定します。
今回はあんこ大福100個のうちNo1~10を抜き取った集団を標本とします。
E4セルに以下の数式を入力します。
セル範囲はあんこ大福No1~10までの重量のデータを入力します。

Enterを押すと計算結果が表示されます。

STDEV.S関数は先ほども紹介しましたが、母集団から抜き取った標本から母集団の標準偏差を推定する関数で次のように表されます。
数値の部分にはセルの範囲も入力できます。
エクセルのstdevとstdev.pとstdev.s関数の違いと使い分け
この記事では、エクセルにおける標準偏差の関数の違いと使い分けを紹介しました。
調査対象を母集団すべてか、一部かによって使う関数が変わるので注意してください。
関数を活用することによって簡単にデータのばらつきを知ることができます。


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