文書やアンケートなどさまざまな文書が作成できるワード（Word）。
ワードの機能を使いこなすことで、業務の効率化が図れます。
例えば、作成した文書の端をインデントできれいに揃えたいのに、うまくできないと思ったことはありませんか？
ワードのインデントのズレは、ちょっとした設定の変更や操作で修正が可能です。
今回は、ワードでインデントがずれる原因とその対策について解説していきます。
手動でインデントを調整する場合
ワード内でインデントを手動で操作する場合、ルーラーを表示しておく必要があります。
上部リボンメニューの「表示」→「ルーラー」にチェックを入れることで、ルーラーを表示させることができます。
ちなみに、横軸のルーラーを「水平ルーラー」、縦軸のルーラーを「垂直ルーラー」と呼びますが、インデントの手動調整には水平ルーラーを使用します。
インデントはそれぞれ次のような役割をもっています。
・「１行目のインデント」→段落の１行目の左端の位置を動かすことができます。
・「ぶら下げインデント」→段落の２行目以降の左端の位置を動かすことができます。
・「左インデント」→段落の全ての行の左端の位置を同時に動かすことができます。
・「右インデント」→段落の全ての行の右端の位置を動かすことができます。
ここで注意したいのは、「１行目のインデント」で１行目の左端を動かし、その後「左インデント」で段落全体の左端を動かすと、最初に動かした１行目の左端の差分も一緒に動いてしまう点です。
その場合は、ふたたび「一行目のインデント」を操作して元の位置に戻す、または「ぶら下げインデント」でずらした１行目と２行目を合わせることが可能です。
インデントの設定や、箇条書きや番号付きリストの書式設定が適切ではない場合
インデントの設定は、上部リボンメニュー「ホーム」→「段落」の右下のボタンから、詳細設定を確認することが可能です。
インデントを各行でまちまちの操作、例えば1行目を「Tab」キー、2行目を「ぶら下げインデント」などで手動調整などすると、インデントの設定や段落の書式設定がデフォルトの設定からずれてしまうことが考えられます。
手動で設定を変えることで、微妙な数値の設定に変わってしまっていますね。
その場合は、インデントの「左」や「幅」に数値を入力して「OK」を押下すれば、意図した位置にインデント幅を変更することが可能です。
古いバージョンのWordで作成した文書を新しいWordで開いている場合
元々作成された文書が古いバージョンのWordのファイルで、それを新しいバージョンのWordで開いた場合に「互換モード」でWordが起動することがあります。
「互換モード」中はWord文書のバージョン違いによる互換性を保つために、一部の機能が制限されることがあります。
そのため、ずれたインデントを修正しようとしても手動で正しい位置に戻すことが難しい場合が考えられます。
「互換モード」で開いた文書を修正するには、「ファイル」→「情報」→「変換」でWord文書を最新の状態に更新することで機能の制限が解除され、インデントを修正できる場合があります。
ただし、一度最新のバージョンに更新したWord文書は、元のバージョンのWord文書としては開けなくなるので注意しましょう。
まとめ ワードでインデントがずれる（ぶら下げ：2行目：数字など）原因と対策
ここでは、ワードでインデントを調整した際にずれる原因といくつかの対策について解説しました。
インデントの調整は、見やすい・わかりやすい文書の作成に役立ちます。
ワードの便利な機能を使って、業務効率化を図るとともに、インデントを駆使したワンランク上の文書作成にチャレンジしてみてくださいね。
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