科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の構造についての理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の各構造を知っておくといいわけですが、特に構造異性体はなかなか覚えにくいものです。
中でもここでは、アC4H8の分子式を持つ構造異性体(アルケンやシクロアルカンなど)をまとめていきますので、参考にしてみてください。
C4H8の構造異性体(アルケンやシクロアルカンなど)を解説!【6種類か?】
それでは以下でC4H8の構造異性体(アルケンやシクロアルカンなど)の名前や構造式を確認していきます。
構造異性体とは分子式は同じであるものの、言葉の通り構造が違う物質のことを指し、名称も異なってきます。
試験問題にても頻出であるためC4H8の構造異性体をこの機会にしっかりと覚えておきましょう
なおC4H8の構造異性体は6種類あり、
・シクロアルカン
・アルケン
に分類できます。
C4H8の構造異性体(シクロアルカン)
シクロアルカンとは環状(炭素骨格が3角形や4角形などの環状となっている)のアルカン(二重結合を含まない炭化水素)を指します。
・シクロブタン
シクロアルカンC4H8の異性体の一つ目として、シクロブタンが挙げられます。以下の図の通りです。
なお不飽和度を考えますと、n=1となることから環状構造が一つのみで二重結合はこの中に含まれないことがわかりますね。
・メチルシクロプロパン
他にもC4H8のシクロアルカンの構造異性体としてはメチルシクロプロパンが挙げられます。
上では四角形で環状になっていたものの、こちらでは三角形で環状となり、それにメチル基がついているわけです。
数え漏れのないよう注意しましょう。
C4H8の構造異性体(アルケン)
アルケンとは炭素水素の中でも二重結合を一つ含むもののを指します。
上述のよう不飽和度が1のため、C4H8のアルケンの構造異性体としては炭素数が4つで二重結合が1つのものを書く出していくといいです。
・1-ブテン
C4H8のアルケンの異性体としてシンプルな1-ブテンが挙げられます。単純に4つの炭素からなる直鎖上のアルケンでその二重結合の位置が最も端にあるものといえます。
※
・2-ブテン(シス-トランス)
同様にC4H8の構造異性体には2-ブテンも挙げられます。上の1-ブテンの二重結合の位置が中央に変化したものです。
※
ただ、この2-ブテンではシス体、トランス体があるために、構造異性体としてはここで2つ分あることに注意するといいですね。
・2-メチルプロペン
最後のC4H6の構造異性体のアルケンでは、2-メチルプロペンがあります。上のブテンとは異なり枝分かれがある構造なわけです。
※
このようにC4H8の構造異性体は計6種類あるのです。うちシクロアルカンが2つ、アルケンが4つと理解しておきましょう。
まとめ C4H8の異性体は6種類!(アルケンやシクロアルカンなど)
ここでは、C4H8の構造異性体6種類について、アルケン、シクロアルカンの分類から名称と構造を確認しました。
これらは普段からよく見ておき、書き出すのに慣れてしまうのがおすすめです。
さまざまな科学的な知識を身につけ毎日の生活を楽しんでいきましょう。
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