私達が生活している中で似た言葉に出会うことがよくあります。
ただ各々の意味を間違って理解・使用すると人前で恥をかいてしまうこともあり、多くの言葉を知っておく方が何かといいです。
中でもここでは、意味が似ている言葉として「あさりとしじみとはまぐりの違いは?オオアサリやヒメアサリとの違い・意味・見分け方」に味・形状・大きさ・値段・生息地などの観点から解説していきます。
あさりとしじみの違い・見分け方は?【味・形状・大きさ・値段・生息地などの違い】
それでは以下であさりとしじみの違い・見分け方などについて味・形状・大きさ・値段・生息地などの観点から解説していきます。
まずはあさりからです。
あさりはマルスダレガイ目マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種で、最大の殻長は6cmほどになります。貝殻の色は白・黒・茶・水色など多様で、模様に関しても横しまや様々な幾何学模様と変異に富んでいます。
古来より食用として用いられ、炭水化物・脂肪・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれていて、栄養価が高いことでも有名です。
味はたんぱくでほんの少し苦味を感じます。
汽水域と呼ばれる淡水と海水が合流する点に近い海に多く生息していて、日本では三河湾要する愛知県が漁獲高日本一を誇っています。
ただ、1960~1985年代にかけては12万tを超える漁獲量を維持していたのですが、その年代をピークに徐々に漁獲高が減少し、2014年のデータでは2万t、2019年には1万tを切るところまでになっています。
現在、国内需要の大部分は輸入に頼らなければいけない状況ですが、一年を通じて安定供給されていますので、スーパーでの相場は100g100~160円で販売されています。
続いてしじみの特徴やあさりとの違いについて確認していきます。
しじみはマルスダレガイ目シジミ科に属する小型の二枚貝で、黒色、殻長は2~3cm程度のものが多いです。
あさり同様に古くから食され、味は独特のクセがあり、濃厚な味わいが特徴です。
個人的には「苦み・しぶみが強い個性派な味がしじみ」「マイルドで誰でも食べやすい味があさり」という違いがあると感じています。
あさり同様に栄養素が高いのですが、それに加えて『オルニチン』というアミノ酸が含まれています。オルニチンには肝機能の働きを助ける効果があり、『二日酔いにはしじみ汁』というのは、このことが由縁であると思われます。
淡水もしくは汽水域に生息し、北海道の網走湖、青森県十三湖、島根県宍道湖などが産地として有名です。
旬は夏の7月前後と冬の2月前後といわれていますが、季節を問わず、一年中食することが出来ます。スーパーでの相場は100g200~300円ほどです。
個人的には、以下のようなふるさと納税などを利用してしじみを始めとした新鮮な海産物をゲットするのがおすすめです。
あさりとはまぐりの違い・見分け方は?【味・形状・大きさ・値段・生息地などの違い】
続いて、あさり・しじみとはまぐりの違い・意味・見分け方についても確認していきます。
あさりは既に記載していますので、はまぐりの特徴を見ていきましょう。
はまぐりマルスダレガイ目マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種で、あさり・しじみ同様に、日本では古くから食されてきました。
殻長は8.5cm位までとあさり・しじみよりも大きく成長し、殻は丸みを帯びた三角形の形が特徴です。色は白色や栗色で模様は縞模様が直線であったりぎざぎざであったりと、いろいろなパターンがあります。
味はあさりに似ているのですが、一般的には甘み及び旨みがあさりよりも強く感じられると言われています。栄養素もあさりと同様で豊富ですが、あさりと比べてたんぱく質と脂質が少なめなので低カロリーです。
はまぐりは汽水域に近い海に生息していますが、水温の変化や水質の汚濁に弱く、あさりよりも深い位置に潜っていることが多いです。
1960年代のピーク時には年間1万t程度の漁獲高があったのに対して、近年では年間1000tを切る程度にまで落ち込んでいて、はまぐりの種類によっては絶滅危惧種に指定されているという状況です。
漁獲高日本一は現在茨城県で、熊本・千葉がそれに続きます。
はまぐりの旬は2~4月で、産卵期前に栄養をたっぷり蓄えた状態が、とてもおいしいとされています。国産のはまぐりは100g300円くらいから500円といったところが相場ですが、先述したように漁獲高が少ないため、あまりスーパーで見かけることはありません。
輸入者だと150~300円が相場です。
あさりと大あさりの違いや見分け方は?【味・形状・大きさ・値段・生息地などの違い】
さらには、あさりと大あさりの違い・意味・見分け方についても見ていきましょう。
あさりの大きいものを大あさりと言うケースもあるのですが、ほとんどの場合『大あさり』というのは通称で実際は別の貝です。
何種類かの貝がそう呼ばれているのですが、ここでは代表的な2種の貝について取り上げます。
ホンビノス貝(大アサリとアサリの違い)
元々は日本に生息していない貝でしたが、北米からの船に付着したものが東京湾を中心に繁殖していったものと考えられています。
ホンビノス貝は、船橋漁港が日本流通の元祖と言われていますが、流通当初は味は良いのだが、名前のいかつさが食欲をそそらないと思われています。
おすし屋さんなどでは『大あさり』や『白はまぐり』という名で販売されるようになったのが通称の由来とされています。
現在では、ホンビノス貝の認知度も上がり、そのままの名前で飲食店やスーパーで売られることも多くなりましたよね。
ウチムラサキ貝
さらには、大アサリと判断される貝のウチムラサキ貝の特徴も見ていきます。
産地としては、三河湾や伊勢湾に面した愛知県・三重県が有名で、その産地周辺では名物として焼いて売られているそうです。
殻長は10cm近くにもなり、厚みもある為一つ一つが重く、焼きすぎると硬くなるという調理法の難しさも相まって、あまり関東や東北地方には出回っていないようです。
また、兵庫県では『オオガイ』など別の名前で呼ばれて食されているのですが、水深10m以上の海底が生息域なので潮干狩りなどではお目にかかれそうにありません。
あさりとひめあさりの違い・意味は?
最後にあさりとひめあさりの違い・見分け方についても確認していきます。
ヒメアサリはあさりの一種で、大きさは通常のあさりより小ぶり。
生息数がすくいため、まとまって獲れず、漁獲の対象にはなっていません。
旬の時期が春で、熱しても硬くならず味も良いので、ヒメアサリの味噌汁は知る人ぞ知る一品だそうです。ぜひ、食してみたいものですね。
まとめ あさりとはまぐりの違いは?オオアサリやヒメアサリとの違い・意味・見分け方も解説!【味・形状・大きさ・値段・生息地などの違い】
ここでは、あさりとしじみとはまぐりの違いは?オオアサリやヒメアサリとの違い・意味・見分け方について味・形状・大きさ・値段・生息地などの観点から解説しました。
どれも良く似ている言葉のため、この機会に理解しておくといいです。
あさりなどを始めとした貝類の違いを理解し、日々の生活をもっと楽しんでいきましょう。
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