この記事では、エクセルでグラフコピーを反映させる方法について解説していきます。
グラフコピーを反映させる方法は、
・グラフを選択してコピー
・貼付先で貼付してからデータの参照元を変更する
とよいです。
この記事では、グラフコピーを反映させる方法だけでなく、参照(データ範囲)を自動変更する方法も紹介します。
それでは実際のサンプルを用いて、詳しい処理方法を見ていきましょう。
エクセルでグラフを書式ごとコピーする方法【各サイズや色など:反映されないを防ぐ】
エクセルでグラフを書式ごとコピーする方法は、グラフを選択してコピーし、貼付先で貼付してからデータの参照元を変更するとよいです。
以下のサンプルで参加者数のグラフをコピーしていきます。
グラフを選択した状態で[Ctrlキー]+[Cキー]でコピーします。
貼り付け先のシートに[Ctrlキー]+[Vキー]でペーストします。
今回は「2022~2024」のシートにあったグラフを、「2019~2021」のシートに貼り付けました。
このままだとデータの参照元が「2022~2024」のシートの表になっているので、変更していきます。
グラフを選択した状態で[グラフのデザイン]タブをクリックし、[データの選択]ボタンをクリックします。
「データソースの選択」をいうポップアップが開きます。
以下のように「グラフデータの範囲」が「2022~2024」のシートのままになってしまっているので、変更しましょう。
この状態で参照したい表を選択して、「グラフデータの範囲」に正しく反映されたことを確認します。
今回は「2019~2021」のシートのB2セルからE7セルを選択しました。
これでグラフの参照元データは変更できましたが、凡例がコピー元のグラフのまま「2022年、2023年、2024年」になっているので、変更していきます。
「凡例項目」の[編集]ボタンをクリックします。
凡例の編集画面が開くので、「系列名」(以下の画像では青色で囲んだ部分)と「系列値」(緑色で囲んだ部分)が正しく選択されているのを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
以下のように凡例項目を「2019年、2020年、2021年」に更新できました。
もし軸ラベルを変更したい場合は、同様に「横(項目)軸ラベル」の[編集]を行いましょう。
[OK]をクリックします。
グラフを書式ごとコピーすることができました。
この方法であれば、サイズや色ごとグラフをコピーすることができます。
エクセルでグラフを参照(データ範囲)も自動変更する方法【反映されないを防ぐ】
エクセルでグラフを参照(データ範囲)も自動変更する方法は、系列のSERIES関数の要素にOFFSET関数を設定するとよいです。
グラフで系列を選択した場合、SERIESという関数のような表示がされます。
以下のサンプルでも、2020年の系列を選択すると、SERIESという関数のような表示が出てきました。
このままだとデータ範囲が増減した場合に反映されないので、OFFSET関数を利用して可変な形に変更していきましょう。
OFFSET関数の設定を始める前に、OFFSET関数として設定する情報を整理しましょう。
OFFSET(基準,行数,列数,高さ,幅)を決めていきます。
・項目は、上のサンプルのB列にあたります。設定する式は以下の通りです。
OFFSET(’2019~2021’$B$2,1,0,COUNTA(’2019~2021’$B:$B),1)
同様に2019年~2021年のデータ列についても以下のように決めていきます。
これらは最初の行がタイトルになっているので、COUNTA関数の最後を-1します。
・2019年のデータ(系列C):OFFSET(’2019~2021’$C$2,1,0,COUNTA(’2019~2021’$C:$C)-1,1)
・2020年のデータ(系列D):OFFSET(’2019~2021’$D$2,1,0,COUNTA(’2019~2021’$D:$D)-1,1)
・2021年のデータ(系列E):OFFSET(’2019~2021’$E$2,1,0,COUNTA(’2019~2021’$E:$E)-1,1)
それではシートに設定していきます。
グラフではなくどこかのセルを選択した状態にして、[数式]タブをクリックします。
[名前の管理]ボタンを選択しましょう。
以下のポップアップが開くので、[新規作成]をクリックします。
以下のポップアップが開くので、名前を付けて、範囲を選択します。
参照範囲に先程決めたOFFSET関数を入力します。
入力したら[OK]ボタンをクリックします。
同様に2019年~2021年も設定します。
名前の先頭の文字を数字にすることができないので、系列C~系列Eとしました。
次にグラフの系列にOFFSET関数を設定していきます。
グラフの系列は、今回のサンプルでは以下のように設定されています。
=SERIES(‘2019~2021′!$C$2,’2019~2021′!$B$3:$B$7,’2019~2021’!$C$3:$C$7,1)
ここで項目を指すのはB列の部分なので、以下のように書き換えます。
=SERIES(‘2019~2021′!$C$2,’2019~2021’!項目,’2019~2021′!$C$3:$C$7,1)
同様にそれぞれの系列も変更していきます。
2019年のグラフを選択すると、以下のように設定されているはずです。
=SERIES(‘2019~2021′!$C$2,’2019~2021’!項目,’2019~2021′!$C$3:$C$7,1)
ここで2019年の系列を指すのは最後から2番目の項の部分なので、以下のように書き換えます。
=SERIES(‘2019~2021′!$C$2,’2019~2021’!項目,’2019~2021′!C列,1)
同様にD列、E列も設定すれば、データ範囲が変わっても自動的にグラフに反映されるようになります。
以下のように「70代」を表に追加したところ、グラフに自動で反映されるようになっています。
まとめ エクセルでグラフコピーで書式や参照(データ範囲)の変更方法【色が変わるの防ぐ:そのままなど】
この記事ではエクセルでグラフコピーを反映させる方法について解説しました。
グラフを書式ごとコピーする方法は、グラフを選択してコピーし、貼付先で貼付してからデータの参照元を変更するとよいです。
エクセルでグラフを参照(データ範囲)も自動変更する方法は、系列のSERIES関数の要素にOFFSET関数を設定するとよいです。
エクセルでのさまざまな処理を理解し、業務に役立てていきましょう。
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