ワードの文書を開いたときに、ページの右上に見覚えのない小さい文字や日付が表示されていて驚いたことはありませんか。
自分では入力した記憶がないのに、なぜかすべてのページの右上に同じ文字が繰り返し表示されてしまう状態です。
この現象の多くは、ヘッダーと呼ばれる領域に文字や日付フィールドが入り込んでいることが原因です。
この記事ではワードの右上に文字が出る原因と消し方について、小さい文字の削除方法、日付フィールドの解除方法、ヘッダー設定そのものの削除方法まで詳しく解説していきます。
ポイントは
・ヘッダー領域に直接入力された小さい文字を消す方法
・日付や時刻のフィールドコードを解除する方法
・ヘッダーとフッターの設定自体を削除する方法
・セクション区切りが原因で一部のページだけ文字が残るケースの対処法
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
ワードの右上に文字が出る主な原因とは
ワードの右上に小さな文字や日付が表示される場合、そのほとんどはページの余白部分にある「ヘッダー」という領域に何らかの情報が入っていることが原因です。
ヘッダーは本文とは別の入力領域として扱われており、うっかりダブルクリックしてしまうと簡単に文字を入力できてしまいます。
そのため、意図せず短い文字列や日付を入力してしまい、すべてのページに繰り返し表示されるという状況が起こりやすいのです。
また、テンプレートを利用して文書を作成した場合、テンプレート側にあらかじめヘッダー情報が仕込まれていることもあります。
会社名や作成者名、更新日時などが自動的に挿入される設定になっているテンプレートは意外と多く、これに気づかないまま使い続けているケースもよく見られます。
下記のイメージのように、ページの右上にうっすらと文字が入っている状態が典型的な症状です。
このように右上に文字が表示されている場合、本文をどれだけ探しても該当の文字は見つかりません。
なぜなら、その文字は本文の領域ではなくヘッダー領域に存在しているからです。
次の章から、それぞれの原因に応じた具体的な消し方を順番に紹介していきます。
【右上の文字はほぼヘッダー領域に原因あり。本文をいくら探しても見つからない場合はヘッダーを疑いましょう】
原因1【ヘッダー領域に直接入力された小さい文字を消す方法】
最も多いパターンが、ヘッダー領域に直接小さな文字が手入力されているケースです。
本文をクリックしているつもりが、実はページ上部の余白付近をダブルクリックしてしまい、そのままヘッダーの編集モードに入ってしまうことがあります。
編集モードに入った状態で何か文字を打ち込んでしまうと、それがすべてのページの右上に繰り返し表示される仕組みになっているのです。
ヘッダーをダブルクリックして編集モードに入る
まず、右上に文字が表示されているページの上部余白部分を、マウスでダブルクリックします。

すると画面の上部にグレーの点線で囲まれた領域が表示され、リボンには「ヘッダーとフッター ツール」の「デザイン」タブが自動的に開きます。
この状態になっていれば、現在ヘッダーの編集モードに入っていることが確認できます。
不要なテキストを選択して削除する
編集モードに入ったら、右上に表示されている小さな文字の上をドラッグして選択します。
文字が非常に小さい場合はクリックしづらいこともあるため、その周辺を大きめにドラッグして範囲選択すると確実です。
選択できたらキーボードのデリートキーを押すだけで、対象の文字を削除できます。

削除が終わったら、本文の適当な場所をダブルクリックするか、リボンの「ヘッダーとフッターを閉じる」ボタンを押して編集モードを終了しましょう。
これで右上に表示されていた小さな文字が消え、通常の表示に戻ります。
【ヘッダー領域をダブルクリックして編集モードに入り、文字を選択してデリートキーで削除する】
原因2【日付や時刻のフィールドが自動挿入されている場合の消し方】
右上に表示されている文字が、開くたびに変わっていたり、今日の日付になっていたりする場合は、単なる文字ではなく「フィールド」と呼ばれる自動更新の仕組みが使われている可能性が高いです。
フィールドとは、ワードが自動的に値を計算して表示する特殊な入力形式のことで、日付や時刻、ページ番号、ファイル名などによく使われています。
これはエクセルでいうところの数式に近い性質を持っており、見た目は普通の文字でも、裏側では常に最新の情報を計算して表示し続けているのです。
フィールドコードの基本構文は次のようになっています。
波かっこの中にフィールドの種類と書式指定が入り、実際の画面には計算結果だけが表示される仕組みです。
日付フィールドの場合はDATEという指定に続けて年月日の書式を指定し、常にパソコンの現在日時を参照して自動的に更新されます。
そのため、昨日は正しく表示されていたのに今日開いたら日付が変わっている、といった現象が起きるのはこのフィールドが原因です。
フィールドコードを表示して確認する方法
右上の文字が本当にフィールドかどうかを確認するには、対象の文字をクリックしてからキーボードのオルトキーとエフ9キーを同時に押します。
すると表示が切り替わり、通常は日付として見えていた部分が波かっこで囲まれたコードの形に変化します。
この表示が出てくれば、それは固定の文字ではなくフィールドによって自動生成された値だとわかります。
もう一度オルトキーとエフ9キーを押せば、通常の表示に戻すことができます。
日付フィールドを削除して固定テキストに変える方法
フィールドであることが確認できたら、対象の部分をクリックして選択し、デリートキーで削除します。
もし日付や時刻の表示自体は残したいものの、自動更新だけを止めたいという場合は、フィールドを選択した状態でオルトキーとシフトキーとエフ9キーを同時に押しましょう。

この操作を行うと、フィールドが固定の文字列に変換され、以降は日付が自動的に変わらなくなります。
用途に応じて完全に削除するか、固定の文字として残すかを選べるのがこの方法の便利なところです。
【右上の文字がフィールドかどうかはAlt+F9で確認。削除はデリートキー、固定化はAlt+Shift+F9】
原因3【ヘッダーとフッターの設定そのものを削除する方法】
文字を一つずつ削除するのではなく、ヘッダーという仕組み自体を丸ごと削除してしまいたい場合もあるでしょう。
特に、テンプレートによって複雑なヘッダーが設定されている場合や、複数の要素が組み合わさっていて個別の削除が難しい場合には、この方法が有効です。
ヘッダーとフッターツールバーからの削除
まず、右上に文字があるページのヘッダー部分をダブルクリックして編集モードに入ります。
リボンに表示された「ヘッダーとフッター ツール」の「デザイン」タブをクリックしましょう。
その中にある「ヘッダーの削除」ボタンをクリックすると、現在のセクションに含まれるヘッダーの内容がすべて一括で削除されます。

同じ要領で「フッターの削除」ボタンを使えば、ページ下部のフッターも同時に消すことができます。
手作業で文字を選択する手間がなく、確実にヘッダーをリセットできる方法です。
すべてのページから一括で文字を消す方法
文書全体が一つのセクションだけで構成されている場合、先ほど紹介した「ヘッダーの削除」を一度実行するだけで、全ページの右上の文字がまとめて消えます。
これは、ヘッダーの設定がページごとに個別管理されているのではなく、セクション単位で共有されているためです。
そのため、1ページ目のヘッダーを削除すれば、原則として同じセクション内のすべてのページに反映されます。
ただし、後述するようにセクション区切りが挿入されている場合は、この一括削除がうまく効かないことがあるため注意が必要です。
【デザインタブの「ヘッダーの削除」で一括リセット。複雑な内容や複数要素があるときはこの方法が確実】
原因4【セクション区切りによって一部のページだけ文字が残るケース】
ヘッダーを削除したはずなのに、なぜか2ページ目以降だけ右上の文字が消えないという相談も少なくありません。
この現象の多くは、文書内に「セクション区切り」が挿入されていることが原因です。
ワードは、セクションが分かれるとヘッダーやフッターの設定も別々に管理できる仕組みになっており、片方のセクションだけ削除してももう一方には反映されないことがあるのです。
「前と同じヘッダー/フッター」のリンクを確認する
2ページ目以降のヘッダー部分をダブルクリックして編集モードに入ると、ヘッダー領域の右上あたりに「前と同じヘッダー/フッター」という表示が出ていないか確認しましょう。
この表示が出ている間は、前のセクションの内容がそのまま引き継がれている状態です。
逆に、この表示が出ていない状態でヘッダーが残っている場合は、そのセクションだけ独立して文字が入力されていることになります。
リンクを解除してから個別に削除する方法
「前と同じヘッダー/フッター」ボタンをクリックすると、前のセクションとのリンクが解除され、そのページから独立してヘッダーを編集できるようになります。

リンクを解除したうえで、あらためて「ヘッダーの削除」ボタンをクリックすれば、そのセクション以降のページからも右上の文字を消すことができます。
もし文書全体で統一したヘッダー設定にしたいのであれば、そもそも不要なセクション区切りを削除してしまうという方法もあります。
表示タブから「編集記号の表示」を有効にすると、本文中にセクション区切りの位置が明示されるため、削除すべき箇所を特定しやすくなります。
該当のセクション区切り記号を選択してデリートキーで削除すれば、前後のセクションが一つにまとまり、ヘッダーの設定も統一されます。
【一部のページだけ文字が残るときはセクション区切りが原因。「前と同じヘッダー/フッター」のリンク解除を確認しましょう】
それでも右上の文字が消えない場合の対処法
ここまでの方法を試してもなお右上に文字が残る場合は、別の要因が絡んでいることも考えられます。
テンプレートやスタイルの影響を確認する
会社独自のテンプレートやオンライン上で配布されているテンプレートを利用している場合、通常のヘッダーとは別に、透かしに近い形で情報が埋め込まれていることがあります。
この場合は、いったん新規の白紙文書を作成し、そこに本文だけをコピーして貼り付けるという方法で回避できることもあります。
貼り付けの際に「テキストのみ保持」を選択すれば、元のテンプレートに含まれていた余計な書式やヘッダー設定を引き継がずに済みます。
透かし(ウォーターマーク)との違いを見分ける
右上ではなく、ページの中央や斜めに大きく薄い文字が表示されている場合は、ヘッダーではなく透かし機能が原因であることが多いです。
透かしは「デザイン」タブの中にある専用のボタンから設定と解除ができ、ヘッダーの削除とは別の操作になります。
「デザイン」タブを開き、「透かし」のメニューから「透かしの削除」を選択すれば、この場合の文字も簡単に消すことができます。
右上に出ている症状なのか、ページ全体に出ている症状なのかを見極めることが、正しい対処法を選ぶポイントになります。
【テンプレート由来なら白紙文書へコピー、ページ中央の薄い文字は透かし機能を疑いましょう】
まとめ ワードの右上に文字が出る消し方(ヘッダー設定の削除・日付・小さい文字)方法
ワードの右上に文字が出る原因と消し方についてまとめると、次のようになります。
・ヘッダー設定の削除 デザインタブの「ヘッダーの削除」ボタンで一括リセットできる
・日付フィールドの解除 Alt+F9で確認し、デリートキーで削除するかAlt+Shift+F9で固定化する
・小さい文字の削除 ヘッダーをダブルクリックして編集モードに入り、選択して削除する
・セクション区切りが原因の場合は「前と同じヘッダー/フッター」のリンク解除を確認する
右上に表示される文字の正体は、その多くがヘッダー領域に存在する手入力の文字か、日付などを自動的に表示するフィールドのどちらかです。
まずはヘッダー領域をダブルクリックして編集モードに入り、表示されている内容を確認するところから始めましょう。
単純な文字であればそのまま選択して削除すれば解決しますし、日付のように内容が変化するものであればフィールドである可能性が高いため、Alt+F9で確認するのが近道です。
複数ページにわたって文字が残る場合は、セクション区切りごとにヘッダーの設定が独立していないかも合わせて確認してください。
これらの方法を状況に応じて使い分ければ、ほとんどのケースでワードの右上に出る不要な文字を解消できます。
ヘッダーとフィールドの仕組みを正しく理解して、見た目の整った文書を作成していきましょう。


コメント