Wordで文書のレイアウトを部分的に変更するためにセクション区切りを挿入したものの、後になって不要になり削除しようとしても消えないという経験はありませんか。
Deleteキーを何度押しても反応がなかったり、区切り線だけが妙な形で残ってしまったりすると、作業が止まってしまい困ってしまいます。
この記事ではワードのセクション区切りが解除できない原因と直し方(エラー対処・削除方法)について詳しく解説していきます。
ポイントは
・編集記号を表示してセクション区切りの位置を正確に把握すること
・カーソル位置を区切り記号の直前もしくは直後に正しく置くこと
・検索と置換機能を使えば複数のセクション区切りをまとめて削除できること
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
- セクション区切りが解除できない原因と直し方1【編集記号を表示していない】
- セクション区切りが解除できない原因と直し方2【カーソル位置がずれている】
- セクション区切りが解除できない原因と直し方3【区切りの種類を確認せずに操作している】
- セクション区切りが解除できない原因と直し方4【区切りが複数重なっている・大量に存在する】
- セクション区切りが解除できない原因と直し方5【文書が保護されている・編集の制限がかかっている】
- それでもセクション区切りが解除できない場合のエラー対処
- セクション区切りを削除した後にレイアウトが崩れた場合の直し方
- まとめ ワードのセクション区切りが解除できない原因と直し方(削除方法・エラー対処)
セクション区切りが解除できない原因と直し方1【編集記号を表示していない】
セクション区切りが削除できないと感じる最も多いケースは、そもそも区切りの位置が画面上に見えていないことが原因です。
Wordの初期設定では、段落記号やセクション区切りなどの編集記号は非表示になっています。
見えない状態でDeleteキーやBackspaceキーを押しても、狙った場所にカーソルが合っていないため、いつまで経っても区切りが消えません。
特に文章量の多い文書では、セクション区切りが別のページに存在していることに気づかず、何もない場所でキー操作を繰り返してしまうことがよくあります。
解決方法
解決には、まず編集記号を表示させることから始めましょう。
ホームタブを開き、段落グループの右上にある¶マークのボタンをクリックします。

ショートカットキーのCtrlキーとShiftキーと8キーを同時に押しても、同じように編集記号の表示と非表示を切り替えられます。
編集記号を表示すると、セクション区切りの部分に点線と共に区切りの種類を示す文字が表示されるようになります。
この状態であれば、区切りの正確な位置を目視で確認できるため、削除操作もスムーズに行えます。
下書き表示に切り替えると、印刷レイアウト表示よりもセクション区切りの位置がさらに見つけやすくなることもあります。
表示タブから下書きを選択し、区切りの場所を確認したら印刷レイアウトに戻して作業するという手順もおすすめです。
【編集記号を表示していない場合のポイント】
・ホームタブの¶ボタンまたはCtrl+Shift+8で編集記号を表示する
・下書き表示に切り替えると区切りの位置がより見つけやすくなる
・区切りの種類(次のページから開始/連続など)も記号の横に表示される
セクション区切りが解除できない原因と直し方2【カーソル位置がずれている】
編集記号を表示していても、カーソルの位置が正しくないとセクション区切りは削除できません。
セクション区切りは1つの特殊な記号として扱われるため、記号の真上か、直前・直後の正確な位置にカーソルを置く必要があります。
行の途中や、区切りから離れた場所にカーソルがある状態でDeleteキーを押しても、通常の文字や空白が削除されるだけで、区切りには一切影響しません。
また、区切りの前の行末にカーソルがある状態でDeleteキーを押すつもりが、実際には区切りの後ろにある本文の先頭にカーソルが置かれていた、というケースも珍しくありません。
解決方法
区切りを削除する場合は、セクション区切りの記号のすぐ前の行末をクリックしてカーソルを合わせます。
そのうえでDeleteキーを1回押すと、区切りだけがきれいに削除されます。

逆に、区切りの直後の行の先頭にカーソルを置いてBackspaceキーを押しても、同じように区切りを削除できます。
クリックした位置が合っているか不安な場合は、区切りの行をドラッグして選択範囲に含めてからDeleteキーを押す方法も確実です。
選択範囲に区切り記号ごと含めることで、位置のずれによる削除ミスを防げます。
【カーソル位置がずれている場合のポイント】
・区切りの直前の行末にカーソルを置いてDeleteキーを押す
・区切りの直後の先頭にカーソルを置いてBackspaceキーを押しても削除できる
・不安な場合は区切りの行ごとドラッグ選択してから削除する
セクション区切りが解除できない原因と直し方3【区切りの種類を確認せずに操作している】
Wordのセクション区切りには複数の種類があり、それぞれ挙動が異なることも、削除できないと感じる原因の1つです。
区切りには次のページから開始、連続、偶数ページから開始、奇数ページから開始の4種類があります。
次のページから開始のセクション区切りは、区切りの直後に必ず改ページが伴うため、削除した際にページ数が変わり、レイアウトが大きく動いて見えることがあります。
この見た目の変化を「削除できていない」「エラーが起きた」と誤解してしまう方が少なくありません。
実際には区切り自体はきちんと削除されているのに、後続のページ数や余白が変化したことで、削除の失敗と混同してしまうケースです。
解決方法
まずは削除したい区切りの種類を確認しましょう。

編集記号を表示した状態であれば、区切り記号の横にカッコ書きで種類の名称が表示されているため、それを読み取れば判断できます。
次のページから開始の区切りを削除する場合は、事前に削除後のページ構成がどう変わるかをイメージしておくと、見た目の変化に驚かずに済みます。
もし区切りを削除した結果、意図しない位置で改ページが発生したり、ヘッダーやフッターの設定が崩れたりした場合は、Ctrlキーを押しながらZキーを押して元に戻すことができます。
元に戻した上で、区切りの種類を連続に変更してから削除するなど、段階を踏んで作業すると失敗が少なくなります。
【区切りの種類を確認する場合のポイント】
・区切りには次のページから開始、連続、偶数ページから開始、奇数ページから開始の4種類がある
・次のページから開始の区切りは削除時にページ構成が変化しやすい
・レイアウトが崩れた場合はCtrl+Zで元に戻して手順を見直す
セクション区切りが解除できない原因と直し方4【区切りが複数重なっている・大量に存在する】
コピーアンドペーストを繰り返した文書や、複数人で編集した文書では、セクション区切りが同じ場所に何個も重なって挿入されていることがあります。
1つ削除しただけでは見た目が変わらず、まだ区切りが残っているのに「消えない」と感じてしまう典型的なパターンです。
また、文書全体に大量のセクション区切りが散らばっている場合、1つずつ手作業で探して削除するのは非常に手間がかかります。
このようなときは、検索と置換機能を使うことで効率よく一括削除できます。
解決方法
ホームタブの右側にある置換ボタンをクリックするか、ショートカットキーのCtrlキーとHキーを同時に押して検索と置換のダイアログを開きます。

検索する文字列の欄にカーソルを置き、オプションを開いて特殊文字のメニューからセクション区切りを選択します。
特殊文字のメニューが表示されない場合は、あいまい検索のチェックを外すと選択肢に表示されるようになります。
セクション区切りを選択すると、検索する文字列の欄に半角のキャレット記号とアルファベットのbが自動的に入力されます。
置換後の文字列の欄は空欄のままにしておき、すべて置換ボタンをクリックすれば、文書内のセクション区切りがまとめて削除されます。
すべて置換を実行すると、文書内のセクション区切りが問答無用ですべて削除されます。
ページごとに用紙の向きや余白を変えている文書では、必要な区切りまで一緒に消えてしまうおそれがあるため、実行前に必ず文書全体のバックアップを取っておきましょう。
【区切りが複数重なっている場合のポイント】
・Ctrl+Hで検索と置換を開き特殊文字からセクション区切りを選ぶ
・検索する文字列には^bが自動入力される
・すべて置換を使う前に必ずバックアップを取っておく
セクション区切りが解除できない原因と直し方5【文書が保護されている・編集の制限がかかっている】
ここまでの方法を試してもまったく削除できない場合は、そもそも文書自体が編集できない状態になっている可能性があります。
Wordには編集の制限という機能があり、書式やコメント入力のみを許可し、本文やレイアウトの変更を禁止する設定が可能です。
この設定が有効になっていると、セクション区切りだけでなく、文字の入力や削除そのものができません。
また、インターネットからダウンロードしたファイルやメールに添付されていたファイルを開くと、保護ビューという読み取り専用の状態で開かれることがあります。
保護ビューのままではあらゆる編集操作がブロックされるため、区切りの削除も当然できません。
解決方法
まず画面上部に保護ビューの表示バーが出ていないか確認しましょう。

表示されている場合は、編集を有効にするボタンをクリックすることで、通常の編集モードに切り替わります。
編集の制限がかかっている場合は、校閲タブから編集の制限ボタンをクリックし、作業ウィンドウの下部にある保護の解除ボタンを押します。
パスワードが設定されている場合は、パスワードの入力を求められるため、文書の作成者に確認しましょう。
保護が解除されれば、これまで紹介してきた削除方法や置換機能を通常どおり使えるようになります。
【文書が保護されている場合のポイント】
・画面上部の保護ビューバーから編集を有効にするをクリックする
・校閲タブの編集の制限から保護の解除を行う
・パスワードが必要な場合は文書の作成者に確認する
それでもセクション区切りが解除できない場合のエラー対処
上記の方法を一通り試しても改善しない場合は、Word自体の一時的な不具合が原因になっていることもあります。
アプリケーションが応答しない、フリーズしたように動作が重いといった症状が出ている場合は、無理に操作を続けず、一度Wordを終了して再起動してみましょう。
タスクマネージャーを開き、応答なしと表示されているWordのプロセスを終了させてから、もう一度ファイルを開き直す方法も有効です。
また、自動保存や以前のバージョンの機能を使って、区切りが正常に削除できていた過去の状態に戻すという選択肢もあります。
ファイルタブからバージョン履歴を開き、問題が起きる前の状態のファイルを確認してみましょう。
スタイルの不整合が原因で区切り周辺の動作がおかしくなっているケースもあるため、区切りの前後の段落に適用されているスタイルを標準に戻してから、再度削除を試すのも効果的です。
それでも解決しない場合は、区切り周辺の文章を新規文書にコピーし、そちらで削除してから元の文書に貼り戻すという回避策も検討しましょう。
【エラーが解消しない場合のポイント】
・応答なしの状態はタスクマネージャーからプロセスを終了して再起動する
・バージョン履歴から正常だった状態のファイルを確認する
・新規文書に該当箇所をコピーして削除してから貼り戻す方法も有効
セクション区切りを削除した後にレイアウトが崩れた場合の直し方
セクション区切りを無事に削除できても、その後にページ番号の連番がずれたり、ヘッダーやフッターの内容が想定と異なる形になったりすることがあります。
これはセクション区切りが単なる仕切り線ではなく、余白やページ番号、ヘッダーやフッターの設定情報をセクションごとに保持しているために起こる現象です。
区切りを削除すると、削除した区切りの前後で、後ろのセクションの書式が前のセクションの書式に統合される仕組みになっています。
そのため、意図せず用紙の向きが変わったり、フッターのページ番号の開始番号がリセットされたりすることがあります。
解決方法
レイアウトが崩れた場合は、まず挿入タブからページ番号の書式設定を開き、開始番号や連続番号の設定を確認しましょう。
ヘッダーとフッターの内容がずれている場合は、フッターをダブルクリックして編集モードに入り、前と同じセクションボタンの状態を確認しながら再設定します。
用紙の向きが変わってしまった場合は、レイアウトタブの印刷の向きから、正しい向きに設定し直しましょう。
どうしても元の形に戻せない場合は、削除する前にCtrlキーとZキーで一度元に戻し、区切りの種類を連続に変更したうえで改めて削除すると、書式の統合による影響を最小限に抑えられます。
【削除後にレイアウトが崩れた場合のポイント】
・区切りは余白やページ番号などセクションごとの設定情報を保持している
・ページ番号やヘッダーフッターは挿入タブから再設定できる
・元に戻して区切りの種類を連続に変えてから削除すると影響を抑えられる
まとめ ワードのセクション区切りが解除できない原因と直し方(削除方法・エラー対処)
ワードのセクション区切りが解除できない原因と直し方をまとめると次のとおりです。
編集記号が非表示になっている場合は、ホームタブの¶ボタンやCtrlキーとShiftキーと8キーで表示を切り替えます。
カーソル位置がずれている場合は、区切りの直前もしくは直後に正確にカーソルを合わせてから削除します。
区切りの種類を確認せずに操作している場合は、次のページから開始と連続などの違いを理解したうえで削除を行います。
区切りが複数重なっている場合は、検索と置換機能を使い、特殊文字のセクション区切りを指定して一括削除します。
文書が保護されている場合は、保護ビューの解除や編集の制限の解除を先に行う必要があります。
これらの方法を状況に応じて順番に試していけば、ほとんどのケースでセクション区切りが解除できない問題を解決できます。
特に編集記号を表示してから作業するという基本の手順は、あらゆるトラブルの発見と解決の第一歩になりますので、まずここから始めることをおすすめします。
ただし、検索と置換ですべて置換を行う際は、必要な区切りまで一緒に削除してしまわないよう、事前のバックアップを忘れないようにしましょう。
セクション区切りの仕組みを正しく理解して、Wordでのレイアウト作成を快適に進めていきましょう。


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