文書やアンケートなどさまざまな文書が作成できるワード(Word)。
ワードの機能を使いこなすことで、業務の効率化が図れます。
例えば、ワードで縦書き文書を作っている際に、ルビがうまく表示されない、行間が広がってしまうと思ったことはありませんか?
ワードの機能を活用すれば、とても見やすい縦書き文書も簡単に作れます。
今回は、ワードでの縦書き文書を作る際の、ルビが表示されない・離れる原因と対策を解説していきます。
ワードでルビ(ふりがな)の縦書きで表示されない・離れる原因と対策
ワードでルビの縦書きで表示されない・離れる原因と対策としては複数挙げられ、以下で各々を詳しく見ていきます。
インデントと行間の設定を確認する
まずは、基本的なルビの挿入方法を確認しましょう。本稿では、作成した文書内の文字フォントは「遊ゴシック」、サイズは「16pt」、「文字列の方向」→「縦書き」、「印刷の向き」→「横」に設定してあります。
ルビを挿入したい文書をドラッグして「ホーム」タブ→「ルビ」ダイアログから挿入ができます。この手順は、横書きのときも同様です。
ダイアログ内の「ルビ」欄に、挿入したいルビを入力してOKをクリックしましょう。
そうすると、ルビを挿入することができます。
ですが、前の行との間隔が空いてしまいました。
その場合、まずは段落の設定を確認してみましょう。
ルビと同じ「ホーム」タブ内の「段落」の右下の矢印をクリックして、段落ダイアログボックスを開きます。
ここでは、「段落」ダイアログボックス内の「インデントと行間隔」タブ内の「行間」を「固定値」、「間隔」を46ptと設定してみます。
すると、「一行」と設定していたときよりも均整の取れた行間隔になりました。
ちなみに、ここで「間隔」のptが少ない場合、ルビが文書の下に隠れてしまうことがあります。
図が、「間隔」を「42pt」に設定した場合です。
作成している文書の段落設定が、あらかじめ「固定値」などで書き進めていた場合、途中でルビの挿入をした際に、ルビの表示する間隔が足りずに隠れてしまう現象が起こります。
もし、ルビを設定しても表示されない現象を確認した場合は、まずは段落設定を確認してみて下さいね。
体裁の設定を確認する
先ほど作成したルビ挿入後の固定値46ptの文書ですが、バランスは改善したものの、その他の文書に比べてやはり間隔が開きすぎていますよね。
その場合は、同じく「段落」ダイアログボックス内の「体裁」タブを確認してみましょう。
「文字の配置」は、通常「自動」となっています。
これを「下揃え」に変更してみましょう。
すると、先程よりもルビと前行との間隔に余裕ができました。
さらに、前項の「インデントと行間隔」タブ内の「間隔を「36pt」に変更してみます。
かなり他の行との間隔と近くなってきました。
ルビの設定を確認する
もっと他の行との間隔を詰めて文書を書く必要がある場合は、ルビ自体の設定を確認してみましょう。
「ルビ」ダイアログボックス内の「オフセット」の数値は、文書とルビがどれだけ離れているかを設定する項目です。
今回は。「6pt」→「0pt」に変更してみましょう。
すると、文書とルビの間隔が限りなく近づきましたね。
行の間隔も28ptまで近づけることができました。
ちなみに、前項でお伝えした「体裁」の「文字の配置」項目は、他の行と変えてしまうと行間隔がバラバラに表示されてしまうので、文書全体で統一することをオススメします。
まとめ ワードでルビ(ふりがな)の縦書きで離れる・消えている原因と対策
ここでは、ワードでの縦書き文書を作る際の、ルビが表示されない・離れる原因と対策を解説しました。
縦書きのルビ挿入を活用すると、小説ライクな見栄えの良い文書を作成することができます。
ワードの便利な機能を使って、業務効率化を図るとともに、見た目の整った文書の作成にチャレンジしてみてくださいね。
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