パソコンの画面左上に見慣れない文字や数値が表示されて、再起動しても消えずに困った経験はありませんか。
フレームレートのような数字が表示されたり、透明な文字が常に画面の隅に居座り続けたりすると、仕事の集中力も削がれてしまいます。
また、ワードで文書を作成しているときに、ヘッダーやテキストボックスを思い通りの位置に動かせず、左上に張り付いたまま固定されてしまうという相談も多く寄せられます。
この記事ではパソコンの左上に文字が表示されて直らない時の対処法(ワードでヘッダー・テキストボックスが動かない原因)について、原因ごとに整理しながら解説していきます。
ポイントは
・グラフィックカードのオーバーレイ表示を疑う
・Xbox Game Barやパフォーマンス表示の設定を確認する
・ナレーターや拡大鏡などのアクセシビリティ機能を見直す
・ワードのレイアウトオプションで配置基準を確認する
・テキストボックスの文字列の折り返し設定を調整する
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
- パソコンの左上に文字が表示される原因1【グラフィックカードのオーバーレイ表示】
- パソコンの左上に文字が表示される原因2【Xbox Game Barやパフォーマンス表示】
- パソコンの左上に文字が表示される原因3【ナレーターや拡大鏡などのアクセシビリティ機能】
- パソコンの左上に文字が表示される原因4【リモートデスクトップやディスプレイ設定の情報表示】
- ワードでヘッダーが動かない原因1【レイアウトオプションの配置基準】
- ワードでテキストボックスが動かない原因2【文字列の折り返し設定】
- ワードでオブジェクトが動かない原因3【アンカーの固定とロック設定】
- ワードでヘッダーが左上から動かせない原因4【セクション区切りの影響】
- それでも直らない場合に試したいこと
- まとめ windowsPCにて左上に文字が出る時の消し方(ゲーム中等・ヘッダー・テキストボックスが動かない原因)
パソコンの左上に文字が表示される原因1【グラフィックカードのオーバーレイ表示】
まず最初に疑いたいのが、グラフィックボードに付属している管理ソフトのオーバーレイ機能です。
NVIDIAやAMDのグラフィックカードを搭載したパソコンでは、専用の管理ソフトウェアが画面の隅にフレームレートや温度情報を常時表示する設定になっていることがあります。
この機能は本来ゲームのパフォーマンスを確認するためのものですが、意図せず有効化されていると、デスクトップ作業中も左上に数字や文字が表示され続けてしまいます。
特にパソコンを購入した直後や、ドライバーを更新した直後にこの症状が出やすい傾向があります。
下の画像は、実際のグラフィックカード管理ソフトの画面イメージです。
オン
左上 ▼
オン
この画像のように、表示位置が左上に設定されたままオンになっていると、デスクトップ上に常時数字が表示されてしまいます。
解決方法
解決するにはグラフィックカードの管理ソフトを開き、オーバーレイ表示に関する項目をオフに切り替えます。
NVIDIAのパソコンであれば、タスクトレイからNVIDIA GeForce Experienceを開き、設定メニューの中にある「ゲーム内オーバーレイ」をオフにしましょう。
AMDのパソコンの場合は、AMD Software: Adrenalin Editionを起動して、パフォーマンス表示に関する項目を確認してください。
設定をオフにしたら、一度パソコンを再起動して表示が消えているか確認するのが確実です。
それでも表示が残っている場合は、常駐しているプロセスがまだ動作している可能性があるため、タスクマネージャーから該当のプロセスを終了させてみましょう。
【グラフィックカードの管理ソフトを開き、オーバーレイ表示とFPSカウンターの項目をオフにしてから再起動する】
パソコンの左上に文字が表示される原因2【Xbox Game Barやパフォーマンス表示】
次に考えられる原因が、Windowsに標準搭載されているXbox Game Barの機能です。
Xbox Game Barはゲームの録画やパフォーマンス計測のために用意された機能ですが、意図せず有効になっていると、ゲームをしていない通常のデスクトップ作業中にも文字や数値が表示されることがあります。
特にWindowsのアップデート後に設定がリセットされ、パフォーマンスオーバーレイが自動的にオンになってしまうケースが報告されています。
解決方法
解決するにはまずキーボードでWindowsキューとGを同時に押し、Xbox Game Barを起動します。
画面にウィジェットが表示されたら、その中の「パフォーマンス」アイコンを探しましょう。
パフォーマンスウィジェットの右上にあるピン留めアイコンがオンになっている場合、常に画面上に表示され続けてしまいます。
ピン留めをオフにするか、ウィジェット自体を非表示にすることで、左上の文字表示を消すことができます。
それでも改善しない場合は、設定アプリからXbox Game Bar自体を無効化する方法も有効です。
設定アプリを開き、ゲームの項目からXbox Game Barのトグルをオフに切り替えてください。

【WindowsキューとGでGame Barを開き、パフォーマンスウィジェットのピン留めを解除するか、設定からGame Bar自体を無効化する】
パソコンの左上に文字が表示される原因3【ナレーターや拡大鏡などのアクセシビリティ機能】
三つ目に見落としがちな原因として、Windowsのアクセシビリティ機能が意図せず有効になっているケースがあります。
ナレーターやライブキャプションといった機能は、誤ってショートカットキーに触れてしまうことで起動してしまうことがあります。
ナレーターが起動していると、操作している内容に応じた説明文が画面の隅に表示され続けるため、消えない文字として認識されることが多いです。
解決方法
ナレーターを終了するには、Ctrlキーを押すか、Windowsキューとエンターキーを同時に押します。
ライブキャプションが原因の場合は、WindowsキューとCtrlとLを同時に押すことでオンオフを切り替えられます。
下の画像は、設定アプリのアクセシビリティメニューのイメージです。
オン
オフ
オフ
このように、ナレーターの項目がオンになっている場合は、クリックしてオフに切り替えるだけで解決します。
設定アプリから直接オフにしたい場合は、設定を開いてアクセシビリティの項目に進み、ナレーターのトグルをオフにしてください。
【Ctrlキーでナレーターを一時停止し、設定アプリのアクセシビリティ画面から該当機能を完全にオフにする】
パソコンの左上に文字が表示される原因4【リモートデスクトップやディスプレイ設定の情報表示】
四つ目の原因として、リモートデスクトップ接続時の識別表示や、ディスプレイのリフレッシュレート表示が挙げられます。
リモートデスクトップで接続している場合、接続元を示す小さなラベルが画面の隅に表示されることがあり、これを見慣れない文字だと感じる方も少なくありません。
また、モニターの設定メニューからリフレッシュレートやフレームレートの表示をオンにしていると、常に数値が表示され続けます。
解決方法
リモートデスクトップの表示が原因の場合は、接続を終了すれば自動的に消えます。
モニター側の設定が原因の場合は、モニターの物理ボタンやOSD画面を操作して、フレームレート表示の項目を探しオフに切り替えましょう。

グラフィックドライバーの設定パネルにも同様の項目が用意されていることが多いため、あわせて確認しておくと安心です。
【リモートデスクトップの接続表示か、モニターのOSDメニューにあるリフレッシュレート表示の設定を確認する】
ワードでヘッダーが動かない原因1【レイアウトオプションの配置基準】
ここからはワードでヘッダーやテキストボックスが左上に固定されて動かせない場合の原因を見ていきましょう。
ワードでヘッダーの位置がずれてしまう、あるいは思い通りに動かせないという場合、多くはレイアウトオプションの配置基準がずれていることが原因です。
ヘッダーやテキストボックスは、ページの余白ではなく特定の基準点を軸にして配置されるため、基準がずれると意図しない位置に固定されてしまいます。
下の画像は、ワードのレイアウトオプション画面のイメージです。
ページ ▼
段落 ▼
この画像のように、垂直方向の基準が段落になっていると、段落の位置に引きずられてヘッダーが左上に張り付いたように見えることがあります。
解決方法
まずヘッダーやテキストボックスを一度クリックして選択します。
選択した状態で表示されるレイアウトオプションのアイコンをクリックし、詳細設定を開きましょう。
詳細設定の中にある位置タブから、水平方向と垂直方向の基準をそれぞれページに変更します。
基準をページに揃えることで、段落の増減に影響されずヘッダーの位置が固定され、意図した通りに動かせるようになります。
設定を変更したらOKをクリックし、ヘッダーをドラッグして正しい位置に動かせるか確認してください。
【ヘッダーを選択しレイアウトオプションの詳細設定を開き、水平・垂直方向の基準を両方ともページに揃える】
ワードでテキストボックスが動かない原因2【文字列の折り返し設定】
テキストボックスがドラッグしても動かせない、あるいは左上にしか配置できないという場合は、文字列の折り返し設定が原因であることが多いです。
初期状態でテキストボックスを挿入すると、折り返しの種類が行内に設定されていることがあり、この状態では自由な位置への移動ができません。
行内の設定になっていると、テキストボックスはあたかも一つの文字であるかのように扱われ、文章の流れに沿った位置にしか配置できなくなります。
解決方法
テキストボックスを選択した状態でレイアウトオプションのアイコンをクリックします。
表示された選択肢の中から前面か四角形のいずれかを選びましょう。

前面を選ぶとテキストボックスが文章の上に自由に重なるように配置でき、ドラッグ操作で好きな位置に動かせるようになります。
四角形を選ぶと、テキストボックスの周囲を文字が避けるように回り込みながら配置されます。
用途に応じてどちらかを選択すれば、左上に固定されていたテキストボックスも自由に移動できるようになるでしょう。
【テキストボックスのレイアウトオプションを開き、折り返しの種類を行内から前面か四角形に変更する】
ワードでオブジェクトが動かない原因3【アンカーの固定とロック設定】
もう一つ見落としやすいのが、アンカーのロック設定です。
ワードの図形やテキストボックスには、どの段落に紐づいているかを示すアンカーというマークが存在します。
このアンカーが固定されていると、段落を移動してもオブジェクトの位置が追従せず、結果として左上など特定の位置に留まったまま動かなくなることがあります。
解決方法
アンカーを表示するには、ファイルタブからオプションを開き、表示の項目にある図形描画の枠線を表示するのチェックを確認します。
表示の設定を有効にすると、選択したオブジェクトの近くに錨のようなアイコンが表示されるようになります。
アンカーをドラッグして動かしたい段落の近くまで移動させることで、オブジェクト自体も一緒に移動できるようになります。

また、レイアウトオプションの詳細設定にある位置タブでは、オブジェクトをテキストと一緒に移動するという項目にチェックが入っているかも確認しておきましょう。
このチェックが外れていると、文章を編集してもオブジェクトの位置が固定されたまま動かなくなってしまいます。
【アンカーを表示させて該当段落の近くまでドラッグし、オブジェクトをテキストと一緒に移動するにチェックを入れる】
ワードでヘッダーが左上から動かせない原因4【セクション区切りの影響】
文書の途中でセクション区切りを挿入している場合、ヘッダーの設定がセクションごとに独立してしまい、思い通りの位置に反映されないことがあります。
特に前のセクションとリンクするという設定がオフになっていると、セクションごとにヘッダーの位置やデザインを個別に調整しなければならず、片方だけ左上に固定されたように見えることがあります。
解決方法
ヘッダーをダブルクリックして編集モードに入ります。
リボンに表示されるヘッダーとフッターのデザインタブから、前と同じヘッダー・フッターというボタンの状態を確認しましょう。
このボタンが無効になっている場合は、セクションが分離されている証拠です。

ボタンをクリックしてリンクさせることで、前のセクションと同じ設定が引き継がれ、位置のずれが解消されます。
意図的にセクションごとに異なるヘッダーを設定したい場合は、リンクを解除したまま各セクションで個別にレイアウトオプションを調整してください。
【ヘッダー編集モードでデザインタブを開き、前と同じヘッダー・フッターのリンク状態を確認して統一する】
それでも直らない場合に試したいこと
ここまで紹介した方法を試しても症状が改善しない場合は、他の要因が絡んでいる可能性もあります。
パソコン側の場合は、常駐ソフトの競合が起きていることがあるため、セーフモードで起動して同じ現象が発生するか確認してみましょう。
セーフモードで文字が表示されなければ、通常起動時に読み込まれる常駐ソフトのいずれかが原因だと絞り込めます。
ワードの場合は、テンプレートファイルが破損していることが原因で位置調整がうまく反映されないこともあります。
この場合は、ワードを閉じた状態でNormal.dotmという標準テンプレートファイルの名前を変更し、次回起動時に新しいテンプレートを自動生成させる方法が有効です。
いずれの場合も、原因を一つずつ切り分けながら確認していくことが解決への近道になります。
【パソコンはセーフモードで、ワードはNormal.dotmのリネームで、それぞれ原因の切り分けを行う】
まとめ windowsPCにて左上に文字が出る時の消し方(ゲーム中等・ヘッダー・テキストボックスが動かない原因)
パソコンの左上に文字が表示されて直らない時の対処法と、ワードでヘッダー・テキストボックスが動かない原因についてまとめます。
パソコン側の原因としては、グラフィックカードのオーバーレイ表示、Xbox Game Barのパフォーマンス表示、ナレーターなどのアクセシビリティ機能、リモートデスクトップやモニターの情報表示が挙げられます。
いずれも設定アプリや専用ソフトの該当項目をオフにすることで解消できるケースがほとんどです。
ワード側の原因としては、レイアウトオプションの配置基準のずれ、文字列の折り返しが行内になっていること、アンカーのロック設定、セクション区切りによるヘッダーの分離が主な要因です。
これらはいずれもレイアウトオプションの詳細設定から基準を見直すことで解決できます。
症状が改善しない場合は、セーフモードでの起動確認やテンプレートファイルのリネームといった切り分け作業も試してみてください。
原因を一つずつ丁寧に確認していけば、左上の文字表示もヘッダーの固定も、落ち着いて解消できるはずです。
快適な作業環境を保つためにも、普段から設定内容を把握しておくことをおすすめします。


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