文書やアンケートなどさまざまな文書が作成できるワード(Word)。
ワードの機能を使いこなすことで、業務の効率化が図れます。
例えば、複数のワードファイルを一つのファイルにまとめて保存、印刷したいと思ったことはありませんか?
今回は、ワードで複数のファイルを結合する方法について解説していきます。
ワードのファイルの結合(複数ファイルデータを組み合わせる)する方法1【順番も】
次のような文章があります。
「桃太郎」→「浦島太郎」の順番にファイルを結合していきましょう。
後に持っていきたいファイル(今回は「浦島太郎」)の内容をコピーします。[Ctrl]+[A]でテキストや画像をすべて選択し、[Ctrl]+[C]でコピーしましょう。フォントの色などの書式設定もこれでコピーすることができます。
「桃太郎」のテキストの末尾にカーソルを合わせ、「挿入」→「ページ」から「空白のページ」をクリックして新しくページを追加します。
「ホーム」タブ→「クリップボード」から「貼り付け」→「元の書式を保持」を選択します。二つのファイルの内容を結合することができました。
テキストファイルの挿入でも対応可能
二つ以上のファイルを結合する場合はいちいちコピー&ペーストするのは面倒くさいですよね。そのときは、「挿入」タブ→「テキスト」から「オブジェクト」→「テキストをファイルから挿入」を選択し、任意のファイルを選択して挿入しましょう。
[Ctrl]キーを押しながらクリックすれば同時に複数のファイルを選択できますよ。
挿入される順番はファイルを選択した順番と同じです。注意しましょう。
ワードのファイルの結合(複数ファイルデータを組み合わせる)する方法2
無料ソフトを使ってファイルを結合する方法もあります。
ドラッグ&ドロップで簡単にファイルを結合することが出来ます。書式が異なるファイル同士を結合する場合でも、それぞれの文書の書式を崩すことなく一つのファイルにまとめることができます。
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一度PDFにエクスポートしてから結合する方法もあります。「ファイル」タブ→「エクスポート」→「PDF/XPS ドキュメントの作成」をクリックし、PDFに変換してから上記のサイトで結合しましょう。
ワードのファイルの結合(複数ファイルデータを組み合わせる)する方法3
マクロ(VBA)を活用してファイルを結合する方法もあります。
[Alt]+[F11]キーでVBE画面を開き、次のコードを貼り付けてください。
Sub ファイルの統合()
Dim fld As FileDialog
Dim myFileName As String 'Wordファイル名
Dim myFilePath As String 'Wordファイルのパス
Dim mySecNum As Integer 'セクション番号
'フォルダの選択
Set fld = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
If fld.Show = 0 Then Exit Sub
myFilePath = fld.SelectedItems(1)
myFileName = Dir(myFilePath & "\*.doc*")
If myFileName = "" Then
MsgBox "選択したフォルダ内に、Wordファイルがありません。"
Exit Sub
End If
'記録用の新規文書を開く
Documents.Add
'ファイルのコピー
Do While myFileName <> ""
With Selection
'セクション番号取得
mySecNum = ActiveDocument.Range(0, Selection.Sections(1).Range.End).Sections.Count
With ActiveDocument.Sections(mySecNum)
'ヘッダー名追加
With .Headers(wdHeaderFooterPrimary)
.LinkToPrevious = False
If mySecNum Mod 2 = 0 Then
.Range.Font.ColorIndex = wdBlue
Else
.Range.Font.ColorIndex = wdRed
End If
.Range.Text = myFileName
End With
End With
'ファイルの内容を文書末尾に追記
.InsertFile FileName:=myFilePath & "\" & myFileName
.InsertParagraphAfter
.InsertBreak Type:=wdSectionBreakNextPage
End With
myFileName = Dir()
Loop
End Sub
[F5]キーで実行します。
このマクロを実行すると、ダイアログボックスからフォルダを選択して、そのフォルダ内のWordファイルをすべて新規のファイルに書き込みます。
ファイル名はヘッダーに挿入され、交互に色が変わります。
結合される順番はファイル名のアルファベット順なので、選択するファイルの名前の頭に「a.」「b.」、「1」「2」などの連番を結合したい順に降っておく必要があります。注意しましょう。
まとめ ワード複数で複数ファイルを1つにまとめて保存(順番・マクロ・無料ソフト等)する方法
ここではワードのファイルの結合の方法について解説しました。
今回解説した方法を覚えると、今までより簡単に複数のファイルを一つにまとめて保存、印刷、共有ができるようになります。
ワードの機能を使って、業務効率化を図るとともに、見た目の整った文書の作成にチャレンジしてみてくださいね。
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