資料やアンケートなど様々な文書を作成できるワード。
ワードの機能を使いこなすことで、業務の効率化が図れます。
例えば、ワードでは文書の中に図形や画像、写真を挿入したり、その背景の透明度を変更できます。
今回は、ワード内に挿入した図形・画像・写真を透明にする方法と、できないなど困ったときの対策について解説していきます。
ワードで図形を透明にする方法 オートシェイプ:1つや複数一括
まずはワード内に図形を挿入していきましょう。「挿入」タブ→「図形」→表示された一覧から任意の図形をクリックします。ここでは「吹き出し:下矢印」を選択します。
表示される+のカーソルをドラッグして、好みの大きさに引き伸ばしましょう。
「吹き出し:下矢印」が挿入されました。
ここで、この図形の背景を透明にしてみましょう。図形を「右クリック」→最下部の「図形の書式設定(O)」→『塗りつぶし』の項目で、透明度を変更できます。完全に透明にしたい場合は「塗りつぶしなし(N)」、半透明にしたければ『透明度(T)』で希望する透明度に設定します。
下図では透明度を24%にしてみました。図形の裏側にあった文字が透けてきているのが確認できます。
いくつかの図形を挿入した文書の場合、複数の図形の透明度を一括で変更できます。CtrlまたはShiftを押しながら、一括で透明度を変更したい図形をクリックします。
選択した図形が全て単色での塗りつぶし、または全てグラデーション、など同じ種類の塗りつぶしであれば、色が異なっても透明度は一括操作できます。
ワードで画像や写真背景を透明にする方法
挿入した画像や写真を透明にする(透過性を出す)こともできます。
ここでは、下図でサッカーボールの図を透明にしてみます。画像を右クリック→「図形の書式設定(O)」→写真アイコン「図」を選択します。
『図の透明度』の項目で、好みの透明度に設定してみましょう。
透明度58%にしてみた場合は下図のようになります。サッカーボールの図が透けて、重なっている文書の文字が透けて見やすくなりました。
写真の背景を透明にすることもできます。
編集したい写真画像をクリックし、上部のタブ右側の「図の形式」を選択→『調整』の項目の「透明度」を選択します。希望する透明度に調整すると、写真が一部透けて見えるようになります。
写真の不要な背景だけを透明にする方法もあります。
背景を透明にしたい写真をクリック→「図の形式」→「背景の削除」を選択します。
PCが背景と判断した部分の色が変わりますので、残したい部分と透明にしたい部分の過不足分を「保持する領域としてマーク」または「削除する領域としてマーク」を選んでポインタを動かし、選択します。
操作終了後「✓変更を保存」をクリックすると背景が透明削除され、透明になります。
ワードで図形・画像・写真を透明できないときの対策
画像によっては背景がうまく透明にならない物もあります。
主に元の画像自体が透明でない(白などが付いている)ケースでは、直接透明化ができない場合が多いです。
この原因を解決する対策を紹介いたします。
対策1 背景の中の1つの色を指定し透明にする方法
図をクリックし、「図の形式」→「色」を選択します。
「透明色を指定(S)」を選択し、図を選択するとペンのマークが表示されるので、透明にしたい場所に合わせてクリックすると、同色の背景と見なされたところが透明になります。
対策2 図形の中に画像を挿入し、図形ごと透明にする方法
画像を直接透明化できないときは、図形の中に画像を挿入し、その図形ごと背景を透明にする方法で解決することがあります。
上部タブの中から、「挿入」→「図形」→「長方形」を選択し、器となる図形を作成します。「図形書式→「図(P)」→挿入したい画像を選択します。
図の中に画像が入りますので、「図形の書式設定」の『塗りつぶし』項目で透明度を変更しましょう。
まとめ ワードで画像・写真を透明にする方法とできないときの対策【背景の透明度変更】
ここでは、ワードの中に挿入した図形・画像・写真を透明にする方法や、できないときの対策について解説しました。
今回解説した画像の透明度を変更する方法を覚えると、透明化した画像と文字を重ねたり、自在にアレンジしたレイアウトができるようになります。
ワードの便利なを使って、業務効率化を図るとともに、見やすく格好良い文書の作成にチャレンジしてみてくださいね。
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