Wordで資料やチラシを作成する際、ページに背景色や背景画像を設定して見栄えを整えることがあります。
しかし、いざ印刷してみると背景色だけが反映されず、真っ白な状態で出力されてしまうことはないでしょうか。
画面上ではしっかり色が付いているのに、印刷プレビューや実際の紙面では色が消えてしまうと、なぜなのか戸惑ってしまいます。
この記事ではワードの背景色が印刷されない(設定方法・原因・対処法・フチなし印刷)解決ガイドについて、原因から具体的な対処法まで詳しく解説していきます。
ポイントは
・Wordの初期設定が背景印刷を無効にしていること
・オプション画面から印刷設定を変更する方法
・フチなし印刷とプリンター側の設定の関係
・PDFに変換してから印刷するという回避策
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
ワードの背景色が印刷されない原因とは
まず前提として知っておきたいのは、Wordというソフトはもともとインクや トナーを節約する目的で、背景色や背景画像を印刷しない設定が初期状態になっているという点です。
画面上では鮮やかに表示されているページの色でも、そのまま印刷ボタンを押すと白紙になってしまうのは、故障や不具合ではなく仕様によるものだといえます。
特にビジネス文書用のテンプレートを流用した場合や、他の人が作成したファイルを開いた場合に、この現象に気づくケースが多いようです。
この現象は、ページの色機能を使った場合だけでなく、段落の網かけや図形の塗りつぶし色を使った場合にも同様に発生することがあります。
つまり原因が一つとは限らず、いくつかの設定が絡み合って背景色が印刷されない状態を作り出しているといえるでしょう。
考えられる原因を整理すると、主に次の三つに分類できます。
一つ目は、Wordのオプションにある背景色印刷の設定がオフになっていることです。
二つ目は、フチなし印刷の設定やプリンター側の制約によって、ページ端の色がカットされてしまうことです。
三つ目は、プリンタードライバー側で節約印刷やグレースケール印刷が有効になっていて、色そのものが反映されないことです。
これらは似ているようで対処法が異なるため、順番に切り分けて確認していく必要があります。
【Wordは初期設定で背景色を印刷しない仕様になっており、故障ではありません。まずはオプション設定を疑いましょう。】
対処法1【Wordのオプションで背景色を印刷する設定に変更する】
背景色が印刷されない場合、最初に確認すべきなのがWordのオプション画面にある印刷設定です。
この設定を変更するだけで、多くのケースで背景色が正しく印刷されるようになります。
設定変更の手順
まず画面左上の「ファイル」タブをクリックし、メニューの下部にある「オプション」を選択してください。
Wordのオプション画面が開いたら、左側の一覧から「表示」を選びましょう。
「表示」の画面を下にスクロールしていくと、「印刷オプション」という項目が見つかるはずです。
その中にある「背景の色とイメージを印刷する」というチェックボックスにチェックを入れます。

チェックを入れたら、画面右下の「OK」ボタンをクリックして設定を確定してください。
その後、印刷プレビューを確認すると、これまで表示されなかった背景色がきちんと反映されているはずです。
この設定はWordのアプリケーション全体に適用される項目であり、ファイル単位ではなくソフト側の設定として保存されます。
そのため一度設定しておけば、以後作成する別の文書でも背景色が印刷される状態が維持されるでしょう。
ただし、パソコンを買い替えたり、別のアカウントでWordを使ったりする場合は、再度同じ設定を行う必要がある点に注意してください。
【ファイル→オプション→表示→印刷オプションの「背景の色とイメージを印刷する」にチェックを入れることが最優先の対処法です。】
対処法2【フチなし印刷の設定を確認する】
オプションの設定を変更しても、ページの端まで色が届かず、余白部分だけ白く残ってしまうことがあります。
これはWord側の問題というより、フチなし印刷に関する設定や、使用しているプリンターの性能が関係している可能性が高いです。
そもそもフチなし印刷とは、用紙の端まで余白なく印刷する機能のことを指します。
家庭用のインクジェットプリンターの多くはフチなし印刷に対応していますが、オフィス向けのレーザープリンターでは対応していない機種も少なくありません。
印刷ダイアログの設定画面で用紙のサイズや余白の項目を確認し、フチなし印刷に対応した設定が選ばれているかどうかをチェックしてみましょう。
「ファイル」タブから「印刷」を選び、右側のプレビュー下にある詳細設定やプリンターのプロパティを開くと、余白に関する項目が表示されます。

ここで「フチなし」や「全面印刷」といった選択肢がある場合は、それを選ぶことでページ端まで色を印刷できる可能性が高まるはずです。
一方で、プリンター自体がフチなし印刷に対応していない場合は、どれだけWord側の設定を変更しても、端の数ミリだけ白く残ってしまいます。
その場合は、あらかじめ背景色を設定する範囲を用紙の端より少し内側にとどめておくといった工夫も有効かもしれません。
【背景色がページの端だけ印刷されない場合は、Wordの設定ではなくプリンターがフチなし印刷に対応しているかを確認しましょう。】
対処法3【プリンタードライバーの設定を確認する】
Wordのオプションもフチなし印刷の設定も問題ないのに、それでも色が薄い、あるいは色そのものが印刷されないという場合は、プリンタードライバー側の設定を疑う必要があります。
プリンタードライバーには、インクやトナーの消費を抑えるための節約モードや、グレースケール印刷の設定が用意されていることが多いです。
これらの設定が有効になっていると、Word側でどれだけ色の印刷を許可していても、プリンターの段階で色が変換されたり省略されたりしてしまいます。
この症状に心当たりがある場合は、印刷画面からプリンターのプロパティを開き、色に関する設定項目を確認してみてください。
「印刷」を選んだ後、プリンター名の下にある「プリンターのプロパティ」というリンクをクリックすると、機種ごとの詳細設定画面が表示されます。
そこに「カラー」「グレースケール」といった選択肢があれば、必ず「カラー」が選ばれているかどうかを確認しましょう。

あわせて、印刷品質の項目が「下書き」や「エコノミー」になっていないかもチェックすると安心です。
これらの節約系の設定は、色の再現性よりもインク消費量を優先するため、背景色のような広い範囲の色が薄くなったり消えたりしやすい傾向があります。
会社のプリンターなど共有機器を使っている場合は、前の利用者が節約設定に変更したまま放置しているケースもあるため、一度は必ず確認しておいたほうがよいでしょう。
【プリンターのプロパティ画面でカラー設定と印刷品質を確認し、グレースケールや節約モードになっていないかチェックしましょう。】
対処法4【PDFに変換してから印刷する】
ここまでの設定をすべて試しても、なぜか背景色が思うように印刷されない場合があります。
その際に有効な回避策のひとつが、Word文書をいったんPDFに変換してから印刷するという方法です。
PDFはレイアウトや色の情報を固定した形式で保存できるため、Wordのアプリケーション側の印刷設定に左右されにくいという特徴があります。
「ファイル」タブから「エクスポート」を選び、「PDF/XPSドキュメントの作成」を選択すると、現在の文書をPDFファイルとして保存できます。

作成したPDFファイルをAdobe AcrobatやMicrosoft Edgeなどのビューアーで開き、そこから印刷を実行してみましょう。
PDFとして開いた状態であれば、背景色を含めたすべての要素がそのまま印刷される可能性が高くなります。
また、Windowsに標準搭載されている「Microsoft Print to PDF」という仮想プリンターを使う方法もあります。
これはWordの印刷機能からそのままPDFとして書き出せる仕組みで、実際のプリンターの制約を受けにくいというメリットがあるでしょう。
特に社外の相手にきれいな状態でファイルを渡したい場合や、印刷結果の見た目を統一したい場合には、この方法が役立ちます。
ただし、PDFを経由する分だけ手間が一つ増えるため、日常的に何度も印刷する文書についてはやはりWordとプリンター側の設定を根本的に直しておくほうが効率的だといえます。
【設定を変更しても改善しない場合は、PDFに変換してから印刷することで背景色が正しく反映されやすくなります。】
それでも印刷されない場合に確認したい追加ポイント
ここまで紹介した対処法を一通り試しても解決しない場合、いくつか見落としやすいポイントが残っています。
ページの色と塗りつぶしの違いを理解する
Wordには背景色を設定する方法がいくつか存在しており、それぞれ挙動が微妙に異なります。
「デザイン」タブから設定する「ページの色」は、今回説明してきた印刷オプションの影響を強く受ける機能です。
一方で、図形やテキストボックスに設定した塗りつぶしの色は、通常のオブジェクトとして扱われるため、印刷オプションの影響を受けずに最初から印刷されることが多いようです。
もし急いで資料を仕上げたい場合は、ページ全体に色をつける代わりに、ページ全体を覆う大きな四角形の図形を用意し、そこに塗りつぶし色を設定するという方法で代用することも可能でしょう。

この方法であれば、印刷オプションの設定状況に関わらず、比較的安定して色を印刷できます。
プリンタードライバーやWindowsの更新も確認する
まれに、プリンタードライバー自体が古いバージョンのままになっていることが原因で、色情報が正しく処理されないケースもあります。
プリンターメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードし、インストールし直すことで改善する場合もあるかもしれません。
あわせて、WindowsやMicrosoft 365自体を最新の状態に更新しておくことも、印刷まわりの不具合を減らすうえで有効な手段といえます。
設定を見直しても状況が変わらないときは、一度別のプリンターやPDF経由での印刷を試し、Word側の問題なのかプリンター側の問題なのかを切り分けてみてください。
【ページの色と図形の塗りつぶしは印刷時の挙動が異なるため、状況に応じて使い分けると印刷トラブルを減らせます。】
まとめ ワードの背景色が印刷されない(フチなし印刷・対処法・原因・設定方法)解決ガイド
ワードの背景色が印刷されない問題について、原因と対処法を整理すると次のようになります。
・原因の多くはWordの初期設定で背景印刷がオフになっていること
・対処法の基本は、ファイル→オプション→表示→印刷オプションで「背景の色とイメージを印刷する」にチェックを入れること
・ページ端の色が消える場合は、フチなし印刷への対応状況とプリンターの余白設定を確認すること
・色が薄い、または全く出ない場合は、プリンタードライバーのカラー設定や印刷品質モードを見直すこと
・どうしても改善しない場合は、PDFに変換してから印刷することで安定した結果を得られること
これらを順番に確認していけば、ほとんどのケースで背景色が印刷されない問題は解決できるはずです。
まずはWordのオプション設定を見直すところから始め、それでも直らない場合はプリンターやドライバー側に目を向けてみてください。
フチなし印刷に対応していない機種を使っている場合は、無理に端まで色をつけようとせず、余白を少し残したデザインに調整するのも現実的な対処法のひとつでしょう。
設定と印刷の仕組みを正しく理解して、思い通りの見た目で資料を印刷できるようにしていきましょう。


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