Wordで作成した文書を丸ごとコピーして別の文書やアプリに貼り付けたいとき、どのように操作していますか。
マウスでドラッグして全体を選ぼうとすると、長い文書では選択しきれなかったり、スクロールがずれてしまったりと意外と手間がかかります。実はWordには文書全体を一瞬でコピーできるショートカットと操作手順があり、これを知っているだけで作業効率が大幅にアップします。
この記事ではワードで全部コピーする方法(ショートカット・できない・文書全体を一括コピー)について詳しく解説していきます。
ポイントは
・「Ctrl+A」で全選択→「Ctrl+C」でコピーが最も基本的な方法
・書式ごとコピーしたい場合と、テキストのみコピーしたい場合で操作が異なる
・コピーできない場合は文書の保護設定やクリップボードの問題が原因のことが多い
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
ワードで文書全体を全部コピーする基本の方法
Wordで文書全体をコピーする最もシンプルな方法は、「全選択」と「コピー」のショートカットを組み合わせる方法です。

まず「Ctrl+A」を押して文書全体を選択します。文書内のどこかにカーソルを置いた状態でこのショートカットを使うと、テキスト・画像・表・図形など文書内のすべての要素が青いハイライトで選択されます。
次に「Ctrl+C」を押してコピーします。これでクリップボードに文書全体の内容がコピーされます。コピー後は貼り付けたい場所(別のWordファイル・メール・テキストエディターなど)を開いて「Ctrl+V」で貼り付けることができます。
この「Ctrl+A」→「Ctrl+C」→「Ctrl+V」の3ステップは、WordだけでなくほぼすべてのWindowsアプリで共通して使えるショートカットです。一度覚えてしまえば様々な場面で応用できるため、ぜひ身につけておきましょう。
なお、書式(フォント・サイズ・色・行間など)も含めてコピーするのか、テキストの内容だけをコピーするのかによって、貼り付け方法を選ぶ必要があります。貼り付け時に「Ctrl+V」をそのまま使うと書式ごとコピーされ、「Ctrl+Shift+V」または右クリック→「形式を選択して貼り付け」から「テキストのみ保持」を選ぶとテキストのみが貼り付けられます。
【操作のポイント】「Ctrl+A」を押す前に、必ずWordの文書エリア内をクリックしてカーソルを置きましょう。リボンのボタンにフォーカスがある状態でCtrl+Aを押しても全選択にならない場合があります。文書内にカーソルがあることを確認してからショートカットを実行しましょう。
ワードで書式ごと全部コピーする方法
Wordの文書を別のWordファイルにそっくりそのままコピーしたい場合は、書式情報を保持したままコピーする方法を選ぶ必要があります。

「Ctrl+A」→「Ctrl+C」でコピーした後、貼り付け先のWordファイルで「Ctrl+V」を実行すると、デフォルトでは「元の書式を保持」して貼り付けられます。フォント・サイズ・色・表のスタイル・画像の配置などが元の文書と同じ状態で貼り付けられるため、見た目をそのまま移植したいときに適した方法です。
貼り付け後に右下に小さく表示される「貼り付けオプション」アイコンをクリックすると、貼り付け方法を後から変更することもできます。「元の書式を保持」「貼り付け先のスタイルを使用」「テキストのみ保持」の3つから選べるため、状況に合わせて最適な貼り付け方法を選択しましょう。
文書を完全に複製したい場合は、コピー&ペーストより「名前を付けて保存」を使う方法がより確実です。「ファイル」タブ→「名前を付けて保存」で別のファイル名を付けて保存することで、元の文書のすべての内容・書式・設定を完全に保持したコピーファイルを作成できます。この方法はヘッダー・フッター・スタイル・マクロなども含めて完全に複製できるため、文書全体のバックアップや別バージョンの作成に最も適しています。
Windowsのエクスプローラーでファイルを選択して「Ctrl+C」→「Ctrl+V」でファイルごとコピーする方法も、文書全体の複製として有効です。ファイルコピーはWordを開くことなく実行でき、すべての内容が完全に保持されます。
【操作のポイント】書式ごとコピーしたいのか、テキストだけコピーしたいのかを最初に決めておくことが重要です。書式ごとの場合は「Ctrl+V」をそのまま使い、テキストのみの場合は貼り付け先で「形式を選択して貼り付け」→「テキストのみ保持」を選びましょう。目的に合わせた貼り付け方法を使い分けることで、余計な書式の乱れを防げます。
ワードでテキストのみ全部コピーする方法
書式は不要でテキストの内容だけをコピーしたい場合は、貼り付け方法を工夫する必要があります。

「Ctrl+A」→「Ctrl+C」でコピーした後、貼り付け先で通常の「Ctrl+V」ではなく「形式を選択して貼り付け」を使います。Wordへの貼り付けの場合は「Ctrl+Alt+V」で「形式を選択して貼り付け」ダイアログを開き、「テキストのみ」または「書式なしテキスト」を選んで「OK」をクリックします。
メモ帳(Notepad)やテキストエディターに貼り付ける場合は、そもそも書式情報が失われるため「Ctrl+V」をそのまま使うだけでテキストのみが貼り付けられます。一度メモ帳に貼り付けてからWordにコピーし直す、という方法も書式を取り除く定番テクニックのひとつです。
Wordの「貼り付けオプション」の設定を変更することで、「Ctrl+V」を押したときのデフォルト動作を「テキストのみ保持」にすることも可能です。「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「切り取り、コピー、貼り付け」の項目から、各シナリオでの貼り付けの既定動作を変更できます。テキストのみの貼り付けが多い場合はここで設定を変えておくと便利です。
【操作のポイント】「一度メモ帳に貼り付けてから再コピーしてWordに貼り付ける」という方法は、書式を完全に除去する確実な手段として多くのユーザーに使われています。手間は2ステップ増えますが、書式の混在を防ぎたいときに非常に効果的な方法です。
ワードで全部コピーできない場合の原因と対処法
「Ctrl+Aで選択できない」「コピーしても貼り付けられない」という場合にはいくつかの原因が考えられます。順番に確認してみましょう。

最もよくある原因のひとつが「文書の保護設定」です。Wordには特定の範囲だけ編集・選択を許可する「文書の保護」機能があり、この設定が有効になっていると全選択やコピーができないことがあります。「校閲」タブ→「編集の制限」の状態を確認し、保護が設定されていれば解除しましょう。保護解除にはパスワードが必要な場合があります。
「クリップボードの容量オーバー」も原因になることがあります。非常に大きな画像や大量のデータを含む文書をコピーしようとすると、クリップボードの容量を超えてしまいコピーが失敗することがあります。この場合は文書を分割してコピーするか、画像を一時的に削除してからテキスト部分だけコピーする方法を試してみましょう。
「テキストボックスや図形の内部にカーソルがある」状態でCtrl+Aを押すと、テキストボックス内のテキストだけが選択されます。文書全体を選択したい場合は、まずテキストボックスの外をクリックしてカーソルを本文エリアに移してから操作しましょう。
「読み取り専用モードで開いている」場合もコピーが制限されることがあります。ファイルを開いたときに「読み取り専用」と表示されている場合は、「編集を有効にする」ボタンをクリックして編集モードに切り替えてからコピー操作を行いましょう。
「Officeクリップボードの問題」も原因になることがあります。Wordには通常のWindowsクリップボードとは別に「Officeクリップボード」という機能があり、これが満杯になるとコピーできなくなることがあります。「ホーム」タブ→「クリップボード」グループ右下の矢印をクリックしてOfficeクリップボードを開き、「すべてクリア」を実行してから再度コピーを試みましょう。
【操作のポイント】コピーができない場合は、まず「Wordを再起動してみる」というシンプルな方法から試してみましょう。一時的なシステムの誤動作が原因であればこれだけで解消されることが多いです。再起動後も解決しない場合は順番に原因を確認していきましょう。
ワードで複数ページの文書を全部コピーして別ファイルに移す方法
ページ数が多い文書を丸ごと別のWordファイルに移したい場合は、いくつかの方法があります。目的に合わせて最適な方法を選びましょう。

最もシンプルな方法は前述の「Ctrl+A」→「Ctrl+C」→新規ファイルを開いて「Ctrl+V」という手順です。テキスト・画像・表・図形など文書の内容はコピーされますが、ページ設定(余白・用紙サイズ)やスタイル定義・マクロなどはコピーされない場合があります。
文書の設定もすべて含めて完全に複製したい場合は「名前を付けて保存」が最も確実です。「ファイル」タブ→「名前を付けて保存」で、保存場所とファイル名を変えて保存するだけで完全なコピーが作成されます。
Wordには「文書の比較」機能もあります。コピーした文書と元の文書を比較して差異がないかを確認できるため、重要な文書の複製後の品質確認に役立ちます。「校閲」タブ→「比較」から操作できます。
また、複数のWordファイルの内容をひとつのファイルにまとめたい場合は、「挿入」タブ→「テキスト」グループ→「オブジェクト」→「ファイルからテキスト」を使う方法があります。この機能を使うと、指定したWordファイルの内容を現在の文書のカーソル位置に挿入することができます。複数ファイルをひとつにまとめる作業で特に役立つ機能です。
【操作のポイント】文書を完全に複製する場合は「名前を付けて保存」か「ファイルコピー」が最も確実です。「Ctrl+A→Ctrl+C」では文書の設定(ページ設定・スタイル・マクロ)が完全にはコピーされない場合があるため、完全な複製が必要な場合は保存・ファイルコピーの方法を選びましょう。
まとめ ワードですべてのページをコピーする方法(文書全体を一括コピー・ショートカット・できない場合も)
ワードで全部コピーする方法についてまとめると
・文書全体をコピーする基本の手順は「Ctrl+A(全選択)」→「Ctrl+C(コピー)」→貼り付け先で「Ctrl+V(貼り付け)」の3ステップです。
・書式ごとコピーしたい場合は「Ctrl+V」をそのまま使い、テキストのみコピーしたい場合は「形式を選択して貼り付け(Ctrl+Alt+V)」→「テキストのみ」を選びましょう。
・文書を完全に複製したい場合は「名前を付けて保存」かエクスプローラーでのファイルコピーが最も確実な方法です。
・コピーできない場合は文書の保護設定・読み取り専用モード・Officeクリップボードの満杯・テキストボックス内へのカーソル位置などを確認しましょう。
・複数ファイルの内容をひとつにまとめたい場合は「挿入」→「オブジェクト」→「ファイルからテキスト」機能が役立ちます。
「Ctrl+A」→「Ctrl+C」のショートカットを覚えるだけで、どんなに長い文書でも一瞬でコピーできるようになります。
目的に合わせたコピー方法を使い分けて、Wordの作業をより効率よく進めましょう。


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