Windows11で「マウスをシングルクリックで開くように設定したい」「マウス加速の設定方法がわからない」「マウス設定のボタンが見つからない」
という問題が発生することがあります。原因は設定画面の場所やドライバーなど複数の要因が考えられます。
本記事では、Windows11のマウス設定トラブルを解決する方法を、分かりやすく手順を示しながら解説します。
ポイントは以下の通りです。
･エクスプローラーのオプションからクリック方法を変更
･マウスプロパティからポインター精度の設定を調整
･設定画面やドライバーの問題を解決する方法
それではひとつずつ確認していきましう。
パソコンのマウス設定（シングルクリックやダブルクリック：ボタンがない）
Windows11では、ファイルやフォルダーを開く際のクリック方法を、ダブルクリックからシングルクリックに変更することができます。
また、マウスの主ボタン（左右）の設定やダブルクリックの速度調整も可能です。
これらの設定は、エクスプローラーのオプションやマウスのプロパティから行います。
手順1：フォルダーオプションを開く
タスクバーからエクスプローラー（フォルダーのアイコン）をクリックします。
エクスプローラーが開いたら、画面上部にある「…」（もっと見る）ボタンをクリックします。
表示されたメニューから「オプション」をクリックします。
手順2：クリック方法を変更する
「フォルダーオプション」画面の「一般」タブをクリックします。
「次のように項目をクリックします」欄で、あなたの希望に応じて以下から選択します。
[選択A]ファイルを1回クリックで開きたい場合：
「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」を選択します。
[選択B]ファイルを2回クリック（ダブルクリック）で開きたい場合：
「シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く」を選択します。
設定を選択したら「OK」ボタンをクリックして完了です。
手順3：マウスの追加設定を開く
タスクバーのスタートボタンをクリックし、表示されたスタートメニューから「設定」（歯車アイコン）をクリックします。
設定アプリが開いたら、左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」をクリックします。
続いて、「Bluetoothとデバイス」画面で「マウス」をクリックします。
手順4：マウスのプロパティを開く
「マウス」設定画面が表示されます。
画面を下にスクロールして、「関連設定」欄にある「マウスの追加設定」をクリックします。
手順5：主ボタンとダブルクリック速度を設定
「マウスのプロパティ」画面の「ボタン」タブをクリックします。
「ボタンの構成」欄：
「主と副のボタンを切り替える」にチェックを入れると、左右のボタンが入れ替わります。
「ダブルクリックの速度」欄：
スライダーを左右に動かして速度を調整できます。
※右側にあるフォルダーのアイコンをダブルクリックすると、設定した速度を確認できます。
調整が完了したら「OK」ボタンをクリックします。
注意事項：シングルクリック設定にすると、ファイルをポイントするだけで選択され、クリックで開くようになります。
慣れるまでは操作に注意が必要です。必要に応じて元の設定に戻すことができます。
パソコンのマウス設定で加速させる【マウス加速機能が原因の場合 / ポインター精度設定による対策】
Windows11には「ポインターの精度を高める」というマウス加速機能があります。
この機能は、マウスの移動速度に応じてカーソルの動きを自動調整するもので、
速く動かすと移動距離が長くなり、ゆっくり動かすと細かい操作がしやすくなります。
ゲームや精密作業では、この機能をオフにすることで正確な操作が可能になります。
手順1：設定アプリを開く
タスクバーのスタートボタンをクリックし、表示されたスタートメニューから「設定」（歯車アイコン）をクリックします。
手順2：マウス設定にアクセス
設定アプリが開いたら、左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」をクリックします。
続いて、「Bluetoothとデバイス」画面で「マウス」をクリックします。
手順3：マウスの追加設定を開く
「マウス」設定画面で、画面を下にスクロールします。
「関連設定」欄にある「マウスの追加設定」をクリックします。
手順4：ポインターの精度を高める設定を変更
「マウスのプロパティ」画面の「ポインターオプション」タブをクリックします。
「ポインターオプション」タブ内の「速度」欄を確認します。
「ポインターの精度を高める」という項目があります。
あなたの用途に応じて以下から選択します。
･精密な操作を重視する場合（ゲーム･デザイン作業など）
マウス加速をオフにするため、チェックボックスのチェックを外します。
･一般的な作業で効率を重視する場合
マウス加速をオンにするため、チェックボックスにチェックを入れます。
また、「ポインターの移動速度を選択する」のスライダーを左右に動かすことで、
カーソルの基本的な移動速度を調整することもできます。
設定が完了したら「OK」ボタンをクリックして変更を適用します。
注意事項：マウス加速をオフにすると、マウスの物理的な移動距離とカーソルの移動距離が常に一定になります。
ゲームや精密作業には向いていますが、通常の作業では大きくマウスを動かす必要があります。
自分の使用スタイルに合わせて設定を選択してください。
パソコンでマウス設定ができない原因と直し方【設定画面やドライバーが原因の場合 / 複数の確認と対処方法による対策】
Windows11でマウス設定ができない場合、設定画面が見つからない、マウスが認識されない、
ドライバーの不具合など、複数の原因が考えられます。
以下の手順で、原因を特定して対処していきます。
手順1：マウス設定画面を開く
まず、マウス設定画面にアクセスできるかを確認します。
タスクバーのスタートボタンをクリックし、「設定」（歯車アイコン）をクリックします。
設定アプリが開いたら、左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」をクリックします。
画面を下にスクロールして「マウス」の項目をクリックします。
画面下部の「関連設定」欄にある「マウスの追加設定」をクリックしてください。
「マウスのプロパティ」画面が表示されるかを確認します。
「マウスのプロパティ」も正常に開く場合は、設定画面へのアクセスに問題はありません。
この場合、マウス設定の変更が可能です。
「マウス」項目が表示されない場合や、クリックしても反応しない場合は手順2に進んでください。
手順2：マウスの接続を確認する
USBマウスの場合は下記を確認してください。
･USBケーブルがしっかり接続されているか確認
･別のUSBポートに接続してみる
･マウスが動作するか確認
Bluetoothマウスの場合は下記を確認してください。
･マウスの電源がONになっているか確認
･電池残量を確認（必要に応じて交換･充電）
･ペアリング（接続）が確立されてマウスが動作するか確認
マウスが正常に動作するようになったら、再度手順1を試してください。
手順3：ドライバーを確認･修復する
マウスの接続に問題がない場合でも、設定が正常に機能しない場合は、ドライバーの問題の可能性があります。
タスクバーのスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」をクリックします。
「マウスとそのほかのポインティングデバイス」をクリックして展開します。
該当するマウス（例：「HID準拠マウス」）を右クリックし、「ドライバーの更新」をクリックします。
「ドライバーを自動的に検索」を選択し、更新を実行します。
更新完了後、パソコンを再起動して手順1を再度試してください。
手順4：Windows設定をリセットする
それでも解決しない場合の最終手段です。
「Windows」キー + 「R」キーを押し、「control」と入力して「OK」をクリックします。
コントロールパネルの画面で「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
「高速スタートアップを有効にする（推奨）」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックします。
パソコンを再起動して、手順1を再度試してください。
まとめ Windows11PCでのマウス設定（できない：ボタンが無い原因と対策）
Windows11でマウス設定に関する問題は、以下の3つの方法で解決できます。
初心者の方には、まず設定画面へのアクセス方法を確認し、マウス設定画面が正常に開くかを確認することをおすすめします。
マウス項目が表示されない場合や動作がおかしい場合は、マウスの接続確認から始めて、それでも解決しない場合はドライバーの更新を検討してください。
段階的なトラブルシューティングを行うことで、Windows11のマウス設定に関するトラブルは解決できます。
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