Windows11でエクスプローラーが応答しなくなったり、動作が不安定になったりすることがあります。
デスクトップのアイコンが消えたり、ファイル操作ができなくなったときに、エクスプローラーを再起動すると解決することが多いでしょう。
この記事では【Windows11】エクスプローラーの再起動方法（タスクマネージャー・ショートカット・コマンドcmdやPowerShellなど）について解説していきます。
ポイントは
・タスクマネージャーから再起動する基本的な方法
・ショートカットキーで素早く再起動
・コマンドやPowerShellを使った再起動方法
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
エクスプローラーを再起動する理由と効果
エクスプローラーの再起動が必要になる状況と、その効果を理解しておきましょう。
エクスプローラーはWindowsの中核的なプログラムで、デスクトップやファイル管理を担当しているため、不具合が発生すると様々な問題が起こります。
再起動が必要になる主なケースを確認していきます。
エクスプローラーの再起動が必要な状況
以下のような症状が出たときは、エクスプローラーの再起動が効果的です。
エクスプローラーが固まる・応答しない
フォルダを開こうとしたときに「応答なし」と表示され、操作ができなくなることがあります。
この状態が数分続く場合、エクスプローラーのプロセスに問題が発生している可能性が高いため、再起動が必要です。
デスクトップのアイコンが消える
デスクトップのアイコンやタスクバーが突然消えてしまうことがあります。
これはエクスプローラーのプロセスが異常終了した可能性があり、再起動することで元に戻ります。
右クリックメニューが表示されない
ファイルやフォルダを右クリックしても、コンテキストメニューが表示されない、または表示に異常に時間がかかる場合があります。
エクスプローラーのシェル拡張に問題が発生している可能性があり、再起動で改善します。
ファイルのサムネイルが表示されない
画像ファイルのサムネイル（縮小画像）が正しく表示されず、アイコンだけが表示される場合があります。
エクスプローラーのキャッシュやプレビュー機能に問題があるため、再起動で解決することがあります。
エクスプローラーを再起動する効果
エクスプローラーを再起動すると、以下のような効果があります。
・プロセスがリセットされ、メモリリークや一時的なエラーが解消される
・デスクトップやタスクバーの表示が正常に戻る
・ファイル操作が再び可能になる
・右クリックメニューやエクスプローラーの機能が正常に動作する
・システム設定の変更が反映される（レジストリの変更など）
エクスプローラーの再起動は、PCの完全な再起動と違い、数秒で完了し、開いているアプリケーションや作業中のデータには影響しません。
そのため、問題が発生したときの最初の対処法として非常に有効です。
【ポイント：エクスプローラーが固まる、デスクトップが消える、右クリックメニューが表示されないときは再起動が効果的】
タスクマネージャーから再起動する方法【基本】
最も一般的で確実なエクスプローラーの再起動方法は、タスクマネージャーを使用することです。
この方法は初心者から上級者まで誰でも使える、最も推奨される方法です。
手順を詳しく確認していきましょう。
タスクマネージャーの起動方法
タスクマネージャーを起動する方法はいくつかあります。
ショートカットキーで起動
最も速い方法は、以下のショートカットキーを使用することです。
Ctrl + Shift + Esc
この3つのキーを同時に押すと、即座にタスクマネージャーが起動します。
Ctrl+Alt+Deleteメニューから起動
Ctrl + Alt + Delete
このキーを押すと、メニュー画面が表示されるので、「タスクマネージャー」を選択します。
タスクバーから起動
タスクバーの何もないところを右クリックし、「タスクマネージャー」を選択する方法もあります。
エクスプローラーを再起動する手順
タスクマネージャーが起動したら、以下の手順でエクスプローラーを再起動します。
「プロセス」タブが表示されていることを確認します。
一覧から「エクスプローラー」または「Windows エクスプローラー」を探します。
アルファベット順に並んでいる場合は、「W」のセクションにあります。
エクスプローラーを見つけたら、右クリックして「再起動」を選択します。
または、エクスプローラーを選択した状態で、画面右下の「再起動」ボタンをクリックする方法もあります。
再起動を実行すると、一瞬デスクトップのアイコンが消え、タスクバーも消えますが、数秒後に自動的に再表示されます。
この間、開いているアプリケーションは影響を受けず、作業中のデータも保持されます。
エクスプローラーが一覧にない場合
まれに、エクスプローラーのプロセスが完全に終了してしまい、タスクマネージャーの一覧に表示されないことがあります。
この場合は、手動でエクスプローラーを起動します。
タスクマネージャーの「ファイル」メニューから「新しいタスクの実行」をクリックします。
「explorer.exe」と入力して「OK」をクリックします。
これにより、エクスプローラーが新たに起動し、デスクトップとタスクバーが表示されます。
【ポイント：Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを起動し、エクスプローラーを右クリック→再起動が最も確実】
コマンドやPowerShellから再起動する方法【高度】
コマンドプロンプト（cmd）やPowerShellからも、エクスプローラーを再起動できます。
スクリプトやバッチファイルで自動化したい場合や、GUIが使えない状況で便利な方法です。
様々なコマンドベースの再起動方法を確認していきましょう。
コマンドプロンプト（cmd）から再起動
コマンドプロンプトを使ってエクスプローラーを再起動する方法です。
「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してエンターキーを押します。
【【ここに図を入れる】】
コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを順番に入力してエンターキーを押します。
エクスプローラーを終了
taskkill /f /im explorer.exe
このコマンドは、エクスプローラーのプロセスを強制終了します。
「/f」は強制終了、「/im」はイメージ名（プロセス名）を指定するオプションです。
実行すると、一瞬デスクトップのアイコンとタスクバーが消えます。
エクスプローラーを起動
start explorer.exe
このコマンドで、エクスプローラーが再起動され、デスクトップとタスクバーが再表示されます。
一行で実行する方法
2つのコマンドを一行にまとめて実行することもできます。
taskkill /f /im explorer.exe & start explorer.exe
「&」記号で2つのコマンドを連結し、順番に実行します。
この方法だと、一度のコマンド入力でエクスプローラーが再起動されます。
PowerShellから再起動
PowerShellを使った、より高度な再起動方法もあります。
「Win + X」キーを押して「ターミナル」または「Windows PowerShell」を選択します。
PowerShellが起動したら、以下のコマンドを入力してエンターキーを押します。
方法1：プロセスを終了して起動
Stop-Process -Name explorer -Force; Start-Process explorer
「Stop-Process」でエクスプローラーを終了し、「Start-Process」で起動します。
セミコロン（;）で2つのコマンドを連結しています。
方法2：Get-Processを使った方法
Get-Process explorer | Stop-Process -Force; Start-Process explorer
この方法は、エクスプローラーのプロセスを取得してから終了するため、より確実です。
方法3：Restart-Computerと組み合わせ
エクスプローラーだけでなく、システム全体を再起動したい場合は以下のコマンドを使います。
Restart-Computer -Force
ただし、このコマンドはPC全体を再起動するため、注意が必要です。
バッチファイルで再起動を自動化
頻繁にエクスプローラーを再起動する必要がある場合、バッチファイルを作成しておくと便利です。
メモ帳を開き、以下のように記述します。
@echo off
echo エクスプローラーを再起動しています…
taskkill /f /im explorer.exe
timeout /t 2 /nobreak
start explorer.exe
echo 完了しました。
pause
このファイルを「エクスプローラー再起動.bat」のような名前で保存します。
保存する際、「ファイルの種類」を「すべてのファイル」に変更し、拡張子を「.bat」にします。
このバッチファイルをダブルクリックすると、自動的にエクスプローラーが再起動されます。
デスクトップやタスクバーにショートカットを置いておけば、ワンクリックで再起動できます。
ショートカットキーで再起動（カスタム設定）
バッチファイルにショートカットキーを割り当てることで、さらに便利になります。
作成したバッチファイルを右クリックして「ショートカットの作成」を選択します。
作成されたショートカットを右クリックして「プロパティ」を開きます。
「ショートカットキー」の欄をクリックし、割り当てたいキーを押します。
例えば、「Ctrl + Alt + R」を押すと、「Ctrl + Alt + R」が設定されます。
「適用」→「OK」をクリックすれば、設定したショートカットキーでバッチファイルが実行されるようになります。
これにより、いつでも任意のショートカットキーでエクスプローラーを再起動できます。
【ポイント：taskkill /f /im explorer.exe & start explorer.exe で一行でコマンド実行可能、バッチファイル化で自動化できる】
まとめ Win11でエクスプローラーを再起動する方法
Windows11でエクスプローラーを再起動する基本的な方法は、Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを起動し、エクスプローラーを右クリック→再起動で、最も確実で初心者にも推奨される方法です。
コマンドプロンプトからは「taskkill /f /im explorer.exe & start explorer.exe」で一行で実行でき、PowerShellでは「Stop-Process -Name explorer -Force; Start-Process explorer」で再起動できます。
バッチファイルを作成すればワンクリックで再起動でき、ショートカットキーを割り当てることでさらに効率化できます。
エクスプローラーが固まる、デスクトップが消える、右クリックメニューが表示されないなどの症状が出たときは、これらの方法で素早く再起動して問題を解決していきましょう。
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