Windows11のエクスプローラーでファイルを見ていると、表示方法が自分の好みに合わず、使いにくいと感じることがあります。
ファイルが「今日」「昨日」とグループ分けされていたり、アイコンが小さすぎたり大きすぎたりして、見づらいと思ったことはありませんか。
この記事では【Windows11】エクスプローラーの表示設定(今日昨日・一覧・詳細・文字を大きく、プレビューなど)について解説していきます。
ポイントは
・ファイルの表示方法を変更する設定
・グループ表示(今日・昨日)を解除する方法
・文字サイズやプレビュー表示の調整
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
エクスプローラーの表示方法を変更する
エクスプローラーには、ファイルやフォルダを様々な形式で表示する機能があります。
用途に応じて表示方法を変更することで、効率的にファイルを管理できます。
基本的な表示方法から確認していきましょう。
表示メニューから表示方法を選択
エクスプローラーを開き、上部のメニューバーから「表示」をクリックします。

「表示」メニューをクリックすると、様々な表示形式が選択できます。

主な表示方法は以下の通りです。
特大アイコン
ファイルやフォルダが非常に大きなアイコンで表示されます。
画像や動画ファイルの場合、サムネイル(縮小画像)が大きく表示されるため、内容を一目で確認できます。
写真やデザインファイルを扱う場合に適しています。
大アイコン
特大アイコンよりも少し小さいサイズで表示されます。
視覚的にファイルを確認しつつ、一度に多くのファイルを表示できます。
中アイコン
標準的なサイズのアイコンで表示されます。
バランスの取れた表示方法で、多くの場合に適しています。
小アイコン
アイコンが小さく表示され、より多くのファイルを一覧表示できます。
ファイル名を重視する場合や、大量のファイルを扱う場合に便利です。
一覧
ファイル名とアイコンが縦に並んで表示されます。
ファイル名を素早く確認したい場合に適しており、シンプルで見やすい表示方法です。
詳細
ファイル名、更新日時、種類、サイズなどの詳細情報が表形式で表示されます。
ファイルの情報を細かく確認したい場合や、更新日時順に並べ替えたい場合に最適です。
列のヘッダーをクリックすると、その項目で並べ替えができます。
並べて表示
ファイル名とアイコンが横に並んで表示されます。
ファイル数が少ない場合に、見やすく表示できます。
コンテンツ
ファイルのアイコンと詳細情報が組み合わさった表示方法です。
アイコンのプレビューを見ながら、ファイルの詳細情報も確認できます。
好みの表示方法を選択すれば、即座に表示が切り替わります。
【ポイント:表示メニューから、用途に応じて最適な表示方法を選択できる】
グループ表示(今日・昨日)を解除する方法
Windows11のエクスプローラーでは、ファイルが「今日」「昨日」「先週」などのグループに自動的に分類されることがあります。
このグループ表示は便利な反面、見づらいと感じる場合もあるため、解除する方法を知っておくと便利です。
グループ表示の設定を確認していきましょう。
グループ表示とは何か
グループ表示は、ファイルを特定の基準(更新日時、種類、サイズなど)でまとめて表示する機能です。
特にダウンロードフォルダでは、デフォルトで「更新日時」によるグループ表示が有効になっています。

「今日」「昨日」「先週」「先月」などの見出しが表示され、その下にファイルがグループ化されます。
この機能は、最近追加したファイルを見つけやすくするためのものですが、ファイル数が少ない場合や、特定のファイルを探している場合には邪魔になることもあります。
グループ表示を解除する方法
エクスプローラーを開き、上部のメニューバーから「表示」をクリックします。
「表示」メニューが展開されるので、「並べ替えとグループ化」にマウスを合わせます。
サブメニューが表示されるので、「グループ化」→「なし」を選択します。

すると、即座にグループ表示が解除され、すべてのファイルが一覧で表示されるようになります。
日付やカテゴリの見出しがなくなり、シンプルなリスト表示になります。
この設定は、現在開いているフォルダに適用されます。
他のフォルダでも同じ設定にしたい場合は、後述の「すべてのフォルダに適用」の方法を使います。
別の基準でグループ化する方法
グループ表示を完全に解除するのではなく、別の基準でグループ化することもできます。
「グループ化」のサブメニューから、以下の項目を選択できます。
・名前:ファイル名の頭文字でグループ化
・更新日時:今日、昨日、先週などでグループ化(デフォルト)
・種類:ファイルの拡張子(画像、文書、音楽など)でグループ化
・サイズ:ファイルサイズ(空、極小、小、中、大など)でグループ化
例えば、「種類」を選択すると、画像ファイル、文書ファイル、圧縮ファイルなどが別々のグループに表示されます。

用途に応じて、適切なグループ化を選択することで、ファイル管理がしやすくなります。
詳細表示で列ヘッダーから解除する方法
「詳細」表示にしている場合、列のヘッダーを右クリックしてグループ化を解除することもできます。
エクスプローラーで「表示」→「詳細」を選択します。

列のヘッダー(名前、更新日時など)が表示されるので、ヘッダー部分を右クリックします。
表示されたメニューから「グループ化」→「なし」を選択すれば、グループ表示が解除されます。
この方法は、詳細表示のときのみ使用できます。
【ポイント:表示メニューから「グループ化」→「なし」を選択すれば、今日・昨日の表示が解除される】
文字サイズとプレビュー表示の調整
ファイル名や詳細情報の文字が小さすぎて読みにくい、またはプレビュー機能を活用したいという場合があります。
Windows11では、文字サイズの調整やプレビューウィンドウの表示など、視認性を向上させる設定が用意されています。
見やすさを改善する方法を確認していきましょう。
エクスプローラーの文字を大きくする方法
エクスプローラー内のファイル名や詳細情報の文字サイズを変更したい場合、Windowsの拡大縮小設定を調整します。
ディスプレイ設定から変更
「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開きます。

「拡大縮小とレイアウト」のセクションで、「拡大/縮小」のパーセンテージを変更します。
デフォルトは通常100%または125%ですが、150%や175%に変更すると、エクスプローラーを含むすべてのウィンドウの文字が大きくなります。
設定を変更した後、一部のアプリは再起動が必要になる場合があります。
この方法は、エクスプローラーだけでなく、Windowsシステム全体の表示サイズが変更されます。
Ctrlキー+マウスホイールで一時的に拡大
エクスプローラーで、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを上下に回すと、一時的にアイコンサイズを変更できます。
ただし、この方法はアイコンサイズのみを変更するもので、文字サイズは変わりません。
アイコンが大きくなると、文字も相対的に見やすくなります。
プレビューウィンドウを表示する方法
プレビューウィンドウを有効にすると、ファイルを選択するだけで内容を確認できます。
エクスプローラーを開き、上部のメニューバーから「表示」をクリックします。
「表示」メニューから「プレビューウィンドウ」を選択します。

または、ショートカットキーで素早く表示・非表示を切り替えられます。
Alt + P
プレビューウィンドウが有効になると、エクスプローラーの右側にプレビュー領域が表示されます。
ファイルを選択すると、画像なら画像が、テキストファイルなら内容が表示されます。
プレビューウィンドウのサイズは、境界線をドラッグすることで調整できます。
大きな画像や長い文書を確認する場合は、ウィンドウを広げると見やすくなります。
詳細ウィンドウを表示する方法
プレビューウィンドウとは別に、「詳細ウィンドウ」という機能もあります。
詳細ウィンドウは、ファイルのメタデータ(サイズ、更新日時、作成者など)を表示する機能です。
「表示」メニューから「詳細ウィンドウ」を選択すると、右側に詳細情報が表示されます。

ショートカットキーは以下の通りです。
Alt + Shift + P
プレビューウィンドウと詳細ウィンドウは同時に表示できないため、どちらか一方のみが有効になります。
ファイルの中身を確認したい場合はプレビューウィンドウ、ファイル情報を確認したい場合は詳細ウィンドウを使用します。
すべてのフォルダに表示設定を適用する方法
特定のフォルダで設定した表示方法を、すべてのフォルダに適用したい場合があります。
エクスプローラーで、好みの表示方法(詳細、一覧など)に設定します。
グループ化も「なし」に設定するなど、理想的な表示状態にします。
上部のメニューから「…」(その他のオプション)→「オプション」を開きます。

フォルダオプションのウィンドウが開いたら、「表示」タブをクリックします。
「フォルダーに適用」ボタンをクリックします。

確認メッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。
これにより、現在のフォルダの表示設定(グループ化なし、詳細表示など)が、同じ種類のすべてのフォルダに適用されます。
「OK」をクリックしてフォルダオプションを閉じます。
以降、新しくフォルダを開いても、設定した表示方法が適用されるようになります。
ただし、Windowsはフォルダの内容に応じて「一般項目」「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」などのテンプレートを自動的に適用するため、すべてのフォルダが完全に同じ表示になるわけではありません。
【ポイント:ディスプレイ設定で拡大率を変更、Alt+Pでプレビューウィンドウ表示、フォルダオプションで全フォルダに適用】
まとめ Win11でエクスプローラーの表示を最適化する方法
Windows11のエクスプローラーの表示方法は、表示メニューから特大アイコン、大アイコン、中アイコン、小アイコン、一覧、詳細、並べて表示、コンテンツから選択でき、用途に応じて最適な形式に変更できます。
グループ表示(今日・昨日)の解除は、表示メニューから「グループ化」→「なし」を選択し、別の基準(名前、種類、サイズ)でグループ化することも可能です。
文字サイズは設定のディスプレイから拡大率を変更し、プレビューウィンドウはAlt+Pで表示、詳細ウィンドウはAlt+Shift+Pで表示できます。
フォルダオプションの「フォルダーに適用」ボタンで、現在の表示設定を同じ種類のすべてのフォルダに適用できるため、自分の使いやすい表示設定を維持していきましょう。


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