パソコン【・】の出し方（中黒・半角と全角の切り替え・キーボードでの点の打ち方・Windows11）

パソコンで文字を入力する際に、中黒（・）という点を入力したいのに、どのキーを押せばいいのか分からなかったり、半角と全角の使い分けに困った経験はありませんか。

この記事では、パソコンの・の出し方（半角と全角の切り替え・キーボードでの点の打ち方・Windows11）について解説していきます。

ポイントは

です。

それでは詳しく見ていきましょう。

 

中黒（・）とは

中黒（なかぐろ）は、「・」という点の記号で、日本語の文章で様々な用途に使用されます。

主に複数の単語を並列させる場合、外国人名の区切り、タイトルの区切りなどに使用され、視覚的に情報を整理する役割を果たします。

例えば「田中・鈴木・佐藤」「ジョン・スミス」「Windows11・基本操作」のように使われるでしょう。

中黒には全角（・）と半角（･）の2種類があり、用途や見た目の好みによって使い分けることができます。

全角の中黒は日本語の文章中で目立ちやすく、半角の中黒はスペースを節約したい場合に便利です。

キーボードから簡単に入力できる方法を覚えておくと、文書作成がスムーズになります。

 

中黒（・）の出し方1【日本語入力モードでの基本的な入力方法】

最も基本的で簡単な方法は、日本語入力モードで特定のキーを押すだけで入力できる方法です。

この方法はWindows10、Windows11のどちらでも同じように使用できます。

まずはこの確実な方法から覚えていきましょう。

 

操作方法

まず、IMEを日本語入力モードに切り替えます。

キーボードの左上にある「半角/全角」キーを押して、タスクバーのIMEアイコンが「あ」の表示になっていることを確認しましょう。

日本語入力モードになったら、キーボードの右上付近にある「め」と書かれたキーを押します。

このキーには、通常「/」や「?」の記号も表示されています。

このキーを押すだけで、全角の中黒「・」が入力されます。

特別なキーの組み合わせは不要で、単独で押すだけで入力できるため、最も簡単な方法です。

連続して入力したい場合は、キーを複数回押すことで、「・・・」のように続けて入力できます。

この方法で入力される中黒は全角サイズですので、日本語の文章に自然に馴染むでしょう。

半角の中黒を入力したい場合は、後述する別の方法を使用します。

 

中黒（・）の出し方2【変換による入力方法】

キーの位置が分からない場合や、確実に入力したい場合は、文字を入力してから変換する方法もあります。

この方法なら、全角と半角を選択できるだけでなく、関連する記号も一緒に表示されるため便利です。

IMEの変換機能を活用した入力方法を見ていきましょう。

 

操作方法

日本語入力モードで、「なかぐろ」とひらがなで入力します。

スペースキーを押して変換すると、変換候補に「・」が表示されます。

候補の中から「・」を選択してEnterキーで確定すれば、中黒が入力されます。

また、「てん」と入力して変換しても、候補の中に中黒が表示されることがあります。

さらに下矢印キーを押して候補をスクロールすると、全角の「・」と半角の「･」の両方が表示されるでしょう。

用途に応じて選択できるため、この方法は半角の中黒を入力したい場合にも便利です。

「きごう」と入力して変換すると、様々な記号の一覧が表示され、その中から中黒を選択することもできます。

この方法は少し手間がかかりますが、キーの位置を覚えていなくても確実に入力できる利点があります。

初めて使う場合や、キーボードの配置に不安がある場合は、この変換による方法をおすすめします。

 

中黒（・）の出し方3【半角の中黒を入力する方法】

通常の方法では全角の中黒が入力されますが、場合によっては半角の中黒（･）を使いたいこともあるでしょう。

半角の中黒は全角に比べて幅が狭く、スペースを節約したい場合やデザイン上の理由で使用されます。

半角中黒を確実に入力する方法をいくつか紹介します。

 

操作方法

最も確実な方法は、前述の変換機能を使うことです。

日本語入力モードで「なかぐろ」と入力して変換し、候補の中から半角の「･」を選択します。

全角と半角は見た目が似ているため、注意深く選択する必要があります。

候補には通常「・（全角）」「･（半角）」のように表記されています。

もう一つの方法として、半角カタカナ入力モードを使用する方法があります。

「半角/全角」キーを何度か押すか、IMEアイコンを右クリックして入力モードを「半角カタカナ」に切り替えます。

半角カタカナモードで「め」のキーを押すと、半角の中黒「･」が入力されます。

ただし、この方法では入力モードの切り替えが必要になるため、少し手間がかかるかもしれません。

また、記号入力メニューから選択する方法もあります。

「きごう」と入力して変換し、記号一覧から半角中黒を探して選択できます。

全角と半角の見た目の違いを確認しながら、用途に応じて使い分けましょう。

 

中黒（・）の出し方4【英語キーボード（USキーボード）での入力方法】

英語キーボード（US配列キーボード）を使用している場合、キーの配置が日本語キーボードとは異なります。

海外製のパソコンやプログラマー向けのキーボードでは英語配列が採用されていることもあるでしょう。

英語キーボードでの中黒の入力方法を確認しておきましょう。

 

操作方法

英語キーボードを使用している場合でも、日本語IMEが有効であれば、変換による入力方法は同じように使用できます。

日本語入力モードで「なかぐろ」と入力して変換すれば、中黒を入力できます。

ただし、直接キーを押して入力する場合は、キーの位置が異なるため注意が必要です。

英語キーボードには日本語の「め」のような表記がないため、物理的にどのキーを押せばいいか分かりにくいかもしれません。

最も確実な方法は、IMEパッドを使用することです。

タスクバーのIMEアイコンを右クリックして「IMEパッド」を選択します。

IMEパッドが開いたら、左側のアイコンから「記号」を選択し、一覧から中黒を探してクリックすれば入力されます。

英語キーボードを使用する場合は、キー配置を覚えるよりも、変換やIMEパッドを活用する方が効率的でしょう。

キーボード設定がWindows上で正しく認識されているか確認することも重要です。

「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」からキーボードレイアウトを確認できます。

 

中黒（・）の出し方5【文字コードを使った入力方法】

文字コード（Unicode）を使用して直接入力する方法もあります。

この方法は少し専門的ですが、覚えておくと様々な特殊文字を素早く入力できるようになります。

特にプログラミングや技術文書の作成で便利でしょう。

 

操作方法

全角の中黒を文字コードから入力する場合、以下の文字コードを使用します。

半角英数モードで以下のコードを入力してください。

文字コードを入力したら、そのままの状態でF5キーを押します。

すると、文字コードが全角の中黒「・」に変換されます。

半角の中黒を入力したい場合は、以下の文字コードを使用します。

同様にF5キーを押すと、半角の中黒「･」に変換されます。

もしF5キーで変換されない場合は、IMEの設定によって動作が異なることがあります。

その場合は、文字コードを入力した後、変換キー（スペースキー）を押してみましょう。

Wordなどの一部のアプリケーションでは、文字コードを入力した後、AltキーとXキーを同時に押す方法も有効です。

この方法は、頻繁に特殊文字を入力する場合や、キーボードに表記がない記号を入力したい場合に便利です。

ただし、文字コードを覚える必要があるため、通常の用途では前述の方法の方が簡単でしょう。

 

全角と半角の違いと使い分け

中黒には全角（・）と半角（･）の2種類があり、それぞれ見た目の幅と用途が異なります。

適切に使い分けることで、文書の可読性やデザインが向上します。

それぞれの特徴と使用場面を理解しておきましょう。

 

使い分けのポイント

全角の中黒（・）は、以下の場面で使用されることが一般的です。

・日本語の文章中で単語を並列させる場合（例：リンゴ・バナナ・オレンジ）
・外国人名のファーストネームとラストネームの区切り（例：ジョン・スミス）
・タイトルやメニュー項目の区切り（例：ファイル・編集・表示）
・箇条書きの先頭記号として

全角中黒は、ひらがなや漢字と同じ幅を持つため、日本語の文章に自然に馴染みます。

一方、半角の中黒（･）は以下の場面で使用されることがあります。

・半角カタカナと組み合わせて使用する場合（例：ﾃﾞｰﾀ･ｴﾝﾄﾘ）
・スペースを節約したい場合
・デザイン上の理由で細い点を使いたい場合
・特定のシステムやフォーマットで半角が指定されている場合

現代の文書作成では、全角中黒の使用が一般的です。

半角カタカナ自体が使用頻度が減少しているため、半角中黒を使う機会も少なくなっています。

ただし、古いシステムや特定のフォーマットでは、半角文字の使用が求められることもあるでしょう。

見た目の違いを確認するには、実際に両方を並べて入力してみると分かりやすいです。

半角の方が明らかに幅が狭く、詰まって見えます。

用途や環境、デザインの意図に応じて、適切な方を選択しましょう。

 

中黒が入力できない場合の確認事項

上記の方法を試しても中黒が入力できない場合、いくつかの原因が考えられます。

IMEの状態、キーボードの設定、アプリケーションの制限などが関係しているかもしれません。

トラブルシューティングのポイントを確認しておきましょう。

 

対処法

まず、IMEが日本語入力モードになっているか確認します。

タスクバーのIMEアイコンを見て、「あ」と表示されているか確認しましょう。

「A」や「_A」と表示されている場合は、半角英数モードや直接入力モードになっています。

「半角/全角」キーを押して、日本語入力モードに切り替えてください。

次に、キーボードの配列設定が正しいか確認します。

「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」の「オプション」を開き、キーボードレイアウトを確認しましょう。

日本語キーボードを使用している場合は「日本語キーボード（106/109キー）」が選択されていることを確認してください。

英語キーボードを使用している場合は「英語キーボード（101/102キー）」を選択します。

使用しているアプリケーションによっては、特定の記号の入力が制限されていることもあります。

別のアプリケーション（メモ帳、Wordなど）で試してみて、入力できるか確認しましょう。

キーボード自体が故障している可能性もあります。

該当のキーを押しても何も反応しない場合は、他のキーも試して、キーボード全体の動作を確認してください。

オンラインのキーボードテストサイトを利用して、キーが正しく反応しているか確認することもできます。

IMEの辞書が破損している場合も、変換がうまく機能しないことがあります。

IMEの設定をリセットしたり、Windowsの更新プログラムを適用することで改善することもあるでしょう。

「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」→「オプション」→「Microsoft IME」→「全般」から、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」のオン/オフを切り替えてみることも有効です。

 

まとめ　パソコンの・の出し方（半角と全角の切り替え・キーボードでの点の打ち方・Windows11）

パソコンで中黒（・）を入力する方法をまとめると

・最も簡単な方法：日本語入力モードでキーボード右上付近の「め」のキーを押す（全角中黒）
・変換による方法：「なかぐろ」または「てん」と入力して変換、全角と半角を選択可能
・半角中黒の入力：「なかぐろ」と入力して変換し半角を選択、または半角カタカナモードで「め」のキー
・英語キーボード：「なかぐろ」と入力して変換、またはIMEパッド→記号から選択
・文字コード入力：全角は「30fb」、半角は「ff65」と入力してF5キーで変換
・使い分け：日本語文章では全角が一般的、半角は半角カタカナと組み合わせる場合に使用
・入力できない場合：IMEモードとキーボード配列設定を確認し、別のアプリで動作確認

これらの方法を覚えておけば、どのような状況でも中黒を確実に入力できるはずです。

最も基本的で簡単な方法は、日本語入力モードで「め」のキーを押すことです。

この操作を覚えておけば、ほとんどの場面で問題なく全角の中黒を入力できるでしょう。

全角と半角の使い分けは、主に日本語文章では全角を使用し、特定の用途や要求に応じて半角を使用するという基準で判断できます。

中黒は、複数の項目を並列させたり、外国人名を区切ったりする際に便利な記号です。

キーボードからの入力方法をしっかり身につけておけば、文書作成がよりスムーズになります。

Windows11でもWindows10でも基本的な操作方法は同じですので、これらのテクニックを活用して効率的な文字入力を行っていきましょう。