メールでフォルダを送りたいとき、そのままでは添付できないことに気付いて困った経験はありませんか。
複数のファイルをまとめて送りたい場合や、取引先に資料をメールで送る際に、フォルダの添付方法がわからず戸惑うことがあります。
この記事では【Windows11】フォルダのメール添付(圧縮やパスワード:outlook:できない原因と直し方:リンク)について解説していきます。
ポイントは
・フォルダは圧縮してから添付する必要がある
・パスワード付き圧縮でセキュリティ強化
・Outlookでの具体的な添付手順
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
フォルダをメールに添付できない理由と圧縮の必要性
メールソフトでフォルダを直接添付しようとしても、うまくいかないことがあります。
実は、ほとんどのメールシステムでは、フォルダをそのまま添付することはできず、圧縮ファイルに変換する必要があります。
この仕組みを理解することが、スムーズなファイル共有の第一歩でしょう。
なぜフォルダを直接添付できないのか
フォルダは「入れ物」であり、実際のデータではありません。
メールシステムは個々のファイルを転送する仕組みになっているため、フォルダという構造を維持したまま送信することができないのです。
Outlookなどのメールソフトで「ファイルの添付」ボタンをクリックしても、フォルダを選択できず、ファイルしか選べないようになっています。

また、フォルダ内に複数のファイルがある場合、それらを一つずつ添付していくのは非常に手間がかかります。
さらに、フォルダの階層構造(フォルダの中にフォルダがある状態)を維持して送ることも、通常の添付方法ではできません。
圧縮ファイルとは何か
圧縮ファイルは、複数のファイルやフォルダを一つのファイルにまとめたものです。

Windows11では「ZIP形式」が標準的に使われており、拡張子が「.zip」になります。
圧縮することで、フォルダの階層構造を維持したまま、一つのファイルとしてメールに添付できるようになります。

さらに、圧縮することでファイルサイズが小さくなる場合もあるため、メールの送受信がスムーズになるメリットもあります。
受信者は圧縮ファイルを「解凍」することで、元のフォルダ構造とファイルを取り出すことができます。
Windows11には標準で圧縮・解凍機能が搭載されているため、特別なソフトをインストールしなくても利用できます。
【ポイント:フォルダは直接添付できないため、ZIP形式に圧縮してから添付する必要がある】
フォルダを圧縮してメールに添付する方法【Outlookでの手順】
フォルダを圧縮してメールに添付する基本的な手順を確認しましょう。
Windows11の標準機能を使えば、簡単にフォルダを圧縮してメールに添付できます。
Outlookなどのメールソフトでもスムーズにファイルを送信できるようになるでしょう。
フォルダをZIP圧縮する方法
まず、メールで送りたいフォルダを右クリックします。

表示されたメニューから「圧縮先」を選択し、「ZIPファイル」を選択しましょう。

すると、同じ場所に元のフォルダと同じ名前で「.zip」という拡張子が付いた圧縮ファイルが作成されます。
例えば「会議資料」というフォルダを圧縮すると、「会議資料.zip」というファイルができます。

この圧縮ファイルには、元のフォルダ内にあったすべてのファイルと階層構造が含まれています。
圧縮ファイル名を変更したい場合は、作成された.zipファイルを右クリックして「名前の変更」を選択するか、ファイルを選択してF2キーを押せば変更できます。
Outlookでメールに添付する手順
Outlookを起動し、新しいメールを作成します。
「新規メール」ボタンをクリックして、新規メッセージウィンドウを開きましょう。

宛先、件名、本文を入力した後、「添付ファイル」ボタンをクリックします。
リボンメニューの「挿入」タブにある「添付ファイル」をクリックすると、ファイル選択ダイアログが表示されます。


先ほど作成した圧縮ファイル(.zip)を選択して「挿入」をクリックすれば、メールに添付されます。
添付ファイルは、メール本文の上部または下部に表示され、ファイル名とサイズが確認できます。

複数の圧縮ファイルを添付したい場合は、同じ手順を繰り返すか、Ctrlキーを押しながら複数のファイルを選択して一度に添付できます。
添付ファイルのサイズが大きすぎる場合は、メールサーバーの制限により送信できないことがあります。
一般的に、25MBを超えるファイルは添付できないメールサービスが多いため、大容量ファイルの場合は次に紹介するリンク共有を検討しましょう。
ドラッグ&ドロップで簡単添付
Outlookの新規メール作成画面を開いた状態で、エクスプローラーから圧縮ファイルを直接ドラッグ&ドロップすることもできます。
圧縮ファイルをクリックしたまま、Outlookのメール本文部分に持っていき、マウスボタンを離せば自動的に添付されます。
この方法は、複数の圧縮ファイルを一度に添付する際にも便利です。
【ポイント:フォルダを右クリック→ZIP圧縮し、Outlookの「ファイルの添付」から選択すれば簡単に送信できる】
パスワード付きZIPファイルの作成方法【セキュリティ強化】
機密情報や重要な資料を送る際は、パスワード付きの圧縮ファイルにすることでセキュリティを強化できます。
Windows11の標準機能ではパスワード設定ができないため、無料ソフトを使用する必要があります。
ビジネスシーンでは、パスワード付きZIPファイルの送信が一般的になっているでしょう。
7-Zipでパスワード付き圧縮
パスワード付きZIPファイルを作成する最も一般的な方法は、7-Zipという無料ソフトを使用することです。
7-Zipの公式サイトからソフトをダウンロードしてインストールします。

インストール後、パスワードをかけたいフォルダを右クリックし、「その他のオプションを確認」→「7-Zip」→「圧縮」を選択します。


圧縮設定の画面が表示されるので、以下の項目を設定しましょう。
・書庫形式:「zip」を選択
・暗号化の項目で、パスワードを入力(2回入力して確認)
・暗号化方式:「AES-256」を選択
設定を確認したら「OK」をクリックすれば、パスワード付きZIPファイルが作成されます。

パスワードの伝え方
パスワード付きZIPファイルをメールで送る際は、必ずファイルとパスワードを別々に伝えることが重要です。
一般的な手順は以下の通りです。
・1通目のメール:パスワード付きZIPファイルを添付して送信
・2通目のメール:パスワードのみを記載して送信
または、パスワードを電話やLINE、SMSなど別の連絡手段で伝える方法もあります。
同じメールにZIPファイルとパスワードを記載すると、第三者に盗まれた場合に意味がなくなってしまいます。
また、パスワードは「password123」のような推測しやすいものは避け、英数字と記号を組み合わせた8文字以上の複雑なものを設定しましょう。
【ポイント:7-ZipでAES-256暗号化のパスワード付きZIPを作成し、パスワードは必ず別の方法で伝える】
大容量フォルダをメールで送る方法【リンク共有の活用】
添付ファイルのサイズ制限により、大きなフォルダが送れない場合があります。
この場合は、クラウドストレージのリンク共有機能を使うことで、容量制限を気にせずフォルダを共有できます。
OneDriveやGoogle Driveなどのサービスを活用すれば、スムーズにファイルを送信できるでしょう。
OneDriveでリンク共有する方法
Windows11にはOneDriveが標準搭載されているため、すぐに利用できます。
エクスプローラーでOneDriveフォルダを開き、共有したいフォルダを右クリックします。

「共有」を選択すると共有ウィンドウが表示され、「リンクのコピー」→「コピー」をクリックすると、共有リンクが自動的に作成されます。

共有リンク横の「コピー」をクリックするとクリップボードにコピーされます。

Outlookのメール本文にそのリンクを貼り付けて送信すれば、受信者はリンクをクリックしてフォルダにアクセスできます。
より詳細な設定をしたい場合は、「共有」→「共有オプション」から以下の設定が可能です。
・リンクにアクセスできる人の範囲(特定のユーザーのみ、リンクを知っている人全員など)
・編集権限の有無(表示のみ、編集可能)
・有効期限の設定
・パスワード保護
ビジネス用途では、「リンクを知っている人全員」かつ「表示のみ」に設定することが一般的です。
Google Driveでリンク共有する方法
Google Driveを利用している場合も、同様にリンク共有ができます。
ブラウザでGoogle Driveにアクセスし、共有したいフォルダを右クリックして「共有」を選択します。

「リンクをコピー」をクリックし、アクセス権限を設定してからリンクをコピーします。

コピーしたリンクをメール本文に貼り付けて送信すれば、受信者はブラウザからフォルダにアクセスできます。
Google Driveの場合、受信者がGoogleアカウントを持っていなくてもリンクからアクセスできるため、幅広い相手とファイル共有ができます。
リンク共有のメリットとデメリット
リンク共有の最大のメリットは、ファイルサイズの制限がないことです。
何十GBもの大容量ファイルでも、ストレージ容量の範囲内であれば共有できます。
また、メールサーバーに負荷をかけず、複数人に同じファイルを送る際も効率的です。
一方、デメリットとして、受信者がインターネットに接続していないとアクセスできない点があります。
また、クラウドストレージのアカウントが必要な場合もあるため、相手の環境を確認することが重要でしょう。
【ポイント:大容量ファイルはOneDriveやGoogle Driveのリンク共有を活用すれば、サイズ制限を気にせず送信できる】
まとめ Win11パソコンでフォルダをメール添付する方法
Windows11でフォルダをメールに添付する方法をまとめると、フォルダは直接添付できないため右クリック→ZIPファイルに圧縮してから添付し、Outlookでは「ファイルの添付」から圧縮ファイルを選択して送信します。
セキュリティ強化にはAES-256暗号化のパスワード付きZIPを作成し、パスワードは別の方法で伝えることが重要です。
大容量フォルダはOneDriveやGoogle Driveのリンク共有を活用すれば、サイズ制限を気にせず送信できます。
これらの方法を使い分けることで、状況に応じた最適なファイル共有を実現していきましょう。


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