「お考えになる」「お考えになられる」「考えておられる」「考えていらっしゃる」は正しい敬語?二重敬語? | モアイライフ(more E life)
EXCEL作成代行・自動化サービス開始(^^)/

EXCEL作成代行・お悩み解決・関数や数式の追加・グラフ作成大量データの一括加工などお任せください!

→面倒・難しい作業を丸投げする♪

「お考えになる」「お考えになられる」「考えておられる」「考えていらっしゃる」は正しい敬語?二重敬語?

本サイトでは記事内に広告が含まれています

ビジネスにおいて敬語の使い方は意外と難しいものです。

そして、敬語の使用方法がおかしいと相手に不快な思いをさせるケースもあるため適切な敬語の使い分けを身につけておくといいです。

中でもここでは「お考えになる」「お考えになられる」「考えておられる」「考えていらっしゃる」などの表現は敬語として正しいかどうかの判断が困難であり、以下で詳細を確認していきます。

 

 

スポンサーリンク

お考えになるは正しい敬語?二重敬語ではない?

それでは以下でお考えになるという敬語が正しいかどうかについて確認していきます。

結論からいいますと「お考えになる」は「考える」の尊敬語ですので、正しい敬語です。

どう使うかというと「○○さんがお考えになった提案をお聞かせください」といった感じです。

他の「考える」の丁寧な言い方としては「お考えになる」「ご高察下さる」等があります。これらは敬語の中の尊敬語にあたります。

 

使い分け例とては以下の通りです。

自分の勤務している会社の上司など、身近な上司等に対しては「お考えになる」を使っても失礼にはあたりません。

「お~なる」を使う事によってきちんと尊敬の気持ちも含まれています。そして嫌味で相手を高めた様な言い方でもありません。

 

押さえておきたいのが‶相手先の会社に対して考えを聞きたい時〟です。この場合は「お考えになる」よりさらに丁寧な「ご高察下さる」を使った方がいいでしょう。

 

例えば「自社の提案についてご高察くださいますようお願い致します」といった感じに使います。

自分から見てかなり目上の人物だったり、取引先の相手を立てたい時等には、より丁寧な「ご高察下さる」を使用した方が尊敬の気持ちがより一層伝わる為、こちらの方が向いていると言えます。

 

お考えになられるは正しい敬語?おかしい?

続いて、敬語のお考えになられるについても確認していきます。

結論からいいますと「お考えになられる」は二重敬語です。

相手が考える場合は尊敬語として「お考えになる」「考えていらっしゃる」等の形を用います。

「お考えになられる」とすると丁寧な言い方に聞こえるかもしれませんが「お~なる」という接頭語(丁寧語)と「~られる」(丁寧語)が重なってしまうので、二重敬語となるのです。

 

例えば、間違って「お考えになられる」を使った文を挙げますと「先生のお考えになられた提案をお聞かせくださいますか」等があります。これを正しく言い換えると

 

「先生が考えていらっしゃる提案をお聞かせくださいますか」

「先生がお考えになっている提案をお聞かせくださいますか」

のようになります。

 

相手に考えてほしい時は、「お考え(になって)ください」や「ご検討ください」を使用すると、より丁寧な言い方になります。

そして、こちらの提案に対して良い返事が欲しい時には「ご検討(じっくりと考えてもらうという意味)下さい」等を使った方が丁寧です。

 

正しい敬語を使うポイントとしては、「~られる」「~れる」の乱用を避ける事です。「丁寧に聞こえるから」といってこれらを多用してしまうと、二重敬語や間違った敬語になりかねません。

またただのまわりくどい嫌味な言い方として捉えられてしまっては元も子もないですよね。色々と決まりがあり、使い分けも難しいですが、正しい敬語をマスターしましょう!

 

 

考えておられるは正しい敬語?二重敬語ではない?

さらには、考えておられるが正しい敬語かどうかについても確認していきます。

「考えておられる」が正しいかどうかの結論としては、「その人の住んでいる地方や方言によって異なる」となります。

 

「考えておられる」(~しておられる)は地方性があり、関西地方では「居る(いる)」を「おる」と使う事もある為、この地方では正しい敬語(尊敬語)として認識されています。しかし、関東では「おる」を使わない為、正しい敬語ではない、という意見もあるのが事実です。

 

関西地方では、「おる」という言葉の尊敬語として「おられる」(関東語でいうと‶いらっしゃる〟を意味します)を使う事もあるので、関西では「おられる」は正しい敬語といえるのです。

 

使い方としては「○○様はその案件について考えておられる」のように、主語の人物が何をしているかを表す時に使います。

 

「先生はそのように考えておられるのですね」といったように事実(状態)の確認や、質問などにも用いることが出来ます。

 

相手が行っている動作を指す‶動詞〟に「~しておられる」という‶補助動詞〟をつけることで文が成り立つのです。

 

「おられる」というのは元々関西地方の「居る(いる)」を「おる」と読む方言がある事から、それが全国的に使われるようになっていったのだと思われます。

 

ただ、やはり「おられる」には地方性がある為、一般的には「考える」の尊敬語である「考えていらっしゃる」を使った方が無難だと言えるでしょう。

 

考えていらっしゃるは正しい敬語?おかしい?

さらには、考えていらっしゃるが正しい敬語かどうかについても見ていきましょう。

「考えていらっしゃる」は「考える」の尊敬語として正しい敬語です。

「考えていらっしゃる」を使った文例としては、「この案件に関してどう考えていらっしゃるのかお聞きしてもいいですか?」等があります。

 

自分が「考えている」という事を伝えたい時は謙譲語で「考えております」と表しますが、相手が「考えている」という事を伝えたい時は、尊敬語で「考えていらっしゃいます」と表現します。

 

しかし、他の会社や取引先の会社の顧客等に対しては、たとえ自分の(自分の勤めている会社の)上司の事であっても「おります」「しております」を使います。

 

「課長は、只今他の電話の対応をしております」等です。

 

その為、他社の顧客に等に対して「(自社の)社長は今その案件に関して○○と考えて‶いらっしゃいます〟」等とは使いません。

 

「(自社の)社長は案件に関して○○と考えて‶おります〟」と使うのが正しい言い方です。

 

ただ、自分の勤めている会社の身内同士で上司の事を話したりするときは、「していらっしゃる」「いらっしゃる」を使うのが基本なことも覚えておきましょう。

 

まとめ

 

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました