科学的な解析(化学)を行う際には基本的に反応物質の電子式や構造式の理解が必要となることが多いです。
そのためさまざまな物質の電子式や構造式を理解しておくといいわけですが、なかなか覚えにくいものです。
中でもここでは化学のアルコール類の代表であるメタノール・エタノール・エチレングリコール・グリセリンの電子式と構造式をまとめていきますので、参考にしてみてください。
メタノールの電子式と構造式【CH3OH】
1価アルコールである「メタノール」の電子式と構造式を確認していきます。メタノールはメチル基とヒドロキシ基から構成されます。
メタノール(CH3OH)の電子式(ルイス構造式)は以下の通りとなります。
こちらは炭素Cの最外殻電子が4個、水素Hの最外殻電子が1個、酸素Oの最外殻電子が6個であり、メチル基とヒドロキシ基から構成されているということから説明できます。
メタノールの構造式はこの電子式を元に考えるとよく、メタノールの電子式では :(共有電子対)が重なっていないことから各々が単結合であることがわかります。
よってメタノール(CH3OH)の構造式は以下のようになるのです。
エタノールの電子式と構造式【C2H5OH】
続いて炭素数がメタノールよりも一つ多い1価アルコールの「エタノール」の電子式と構造式を確認していきます。
エタノール(C2H5OH)の電子式(ルイス構造式)は以下の通りとなります。
こちらも炭素Cの最外殻電子が4個、水素Hの最外殻電子が1個、酸素Oの最外殻電子が6個であることから説明できます。またエチル基とヒドロキシ基から構成されています。
上と同様にエタノールの構造式はこの電子式を元に考えるとよくエタノールの電子式では :(共有電子対)が重なっていないことから各々が単結合であることがわかります。
よってエタノール(C2H5OH)の構造式は以下のようになるのです。
エチレングリコールの電子式と構造式【C2H6O2】
続いてヒドロキシ基が2つある2価アルコールである「エチレングリコール」の電子式と構造式を確認していきます。
エチレングリコール(C2H6O2)の電子式(ルイス構造式)は以下の通りとなります。
こちらも炭素Cの最外殻電子が4個、水素Hの最外殻電子が1個、酸素Oの最外殻電子が6個であることから説明できます。ヒドロキシ基が炭素鎖の両端に1つずつついている構造となります。
上と同様にエチレングリコールの構造式はこの電子式を元に考えるとよく、エチレングリコールの電子式では :(共有電子対)が重なっていないことから各々が単結合であることがわかります。
よってエチレングリコール(C2H6O2)の構造式は以下のようになるのです。
グリセリンの電子式と構造式【C3H8O3】
続いてヒドロキシ基が3つある3価アルコールである「グリセリン」の電子式と構造式を確認していきます。
グリセリン(C3H8O3)の電子式(ルイス構造式)は以下の通りとなります。
こちらも炭素Cの最外殻電子が4個、水素Hの最外殻電子が1個、酸素Oの最外殻電子が6個であることから説明できます。ヒドロキシ基が各炭素に1つずつついている構造となります。
上と同様にグリセリンの構造式はこの電子式を元に考えるとよく、グリセリンの電子式では :(共有電子対)が重なっていないことから各々が単結合であることがわかります。
よってグリセリン(C3H8O6)の構造式は以下のようになるのです。
まとめ エタノールの電子式・構造式は?エチレングリコールやグリセリンの電子式・構造式は?
ここでは化学のアルコール類の代表であるメタノール・エタノール・エチレングリコール・グリセリンの電子式と構造式について解説しました。
電子式は丸暗記するというよりも構成元素の周りの電子数を理解し、それを元に考えると効率よく覚えられます。さらに各々の構造式はこの電子式を元に描くといいです。
各種電子式や構造式を覚え、化学をもっと好きになっていきましょう。
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