パソコンで「一万円」という漢字の旧字体を入力したいのに、通常の変換では目的の字体が出てこなくて困った経験はありませんか?
特に古い文書や証書、紙幣などで使われる旧字体の「壹萬圓」は、普通に「いち」「まん」「えん」と入力しても変換候補に表示されないことがあるでしょう。
この記事では、【Windows11】旧字体の壹萬圓の出し方・入力(漢字・パソコン・異体字・コピペや拡大図も・種類)について解説していきます。
ポイントは
・実際にコピペできる文字を用意する
・IMEパッドの手書き入力や部首検索を活用する
・単語登録して次回から簡単に入力できるようにする
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
旧字体の「一万円」のコピペ用文字と拡大図
まず、すぐに使いたい方のために、旧字体の「一万円」をコピペできる形で提供します。
以下の文字を選択してコピー(Ctrl + C)し、必要な場所に貼り付け(Ctrl + V)することで、すぐに使用できます。
コピペ用:一万円の旧字体「壹萬圓」
一万円の旧字体です。
壹萬圓

個別のコピペ用文字
それぞれの漢字を個別にコピーすることもできます。
壹(一の旧字体)
萬(万の旧字体)
圓(円の旧字体)
新字体との違い(拡大比較)
新字体と旧字体の違いを確認しておきましょう。
・新字体:一万円
・旧字体:壹萬圓
・一→壹:シンプルな横棒から複雑な「壹」へ
・万→萬:「万」から草冠に「禺」が入った「萬」へ
・円→圓:「円」から囗に「員」が入った「圓」へ
「壹萬圓」の使用例
旧字体の「壹萬圓」は、以下のような場面で使用されます。
・古い紙幣:旧紙幣の表記
・証書や契約書:金額の改ざん防止
・領収書:正式な金額表記
・歴史的文書:明治・大正・昭和初期の文書
・賞状や表彰状:格式高い表記
現代でも、金額の改ざんを防ぐために、重要な書類では旧字体(大字)が使用されることがあります。
Windows11で旧字体の「壹」を入力する方法【一の旧字体】
「一」の旧字体である「壹」の入力方法を解説します。
「いち」と入力して変換する
「いち」と入力して変換候補を進めていくと、「壹」が表示される場合があります。

スペースキーを何度も押して候補を確認してください。
「だいじ」と入力する
「だいじ」と入力すると、大字(金額表記用の漢字)として「壹」が候補に表示されることがあります。
これは、金額の改ざんを防ぐために使われる正式な表記です。
IMEパッドで手書き入力
IMEパッドを開いて手書きで「壹」を書くことで、確実に入力できます。
士の下に豆のような形を書くと認識されやすくなります。

Windows11で旧字体の「萬」を入力する方法【万の旧字体】
「万」の旧字体である「萬」の入力方法を解説します。
「まん」と入力して変換する
「まん」と入力して変換候補を進めていくと、「萬」が表示される場合があります。

スペースキーで候補を確認しながら探してください。
「くさかんむりによろず」と入力する
「くさかんむりによろず」と入力すると、「萬」が候補に表示されることがあります。
IMEパッドで部首検索
IMEパッドの部首検索で「艹(くさかんむり)」を選択し、「萬」を探すことができます。

Windows11で旧字体の「圓」を入力する方法【円の旧字体】
「円」の旧字体である「圓」の入力方法を解説します。
「えん」と入力して変換する
「えん」と入力して変換候補を進めていくと、「圓」が表示される場合があります。

候補一覧をよく見て探してください。
「くにがまえにいん」と入力する
「くにがまえにいん」と入力すると、「圓」が候補に表示されることがあります。
IMEパッドで手書き入力
IMEパッドで「囗」(くにがまえ)の中に「員」を書くと、「圓」が候補に表示されます。

Windows11で「壹萬圓」を単語登録する方法
「壹萬圓」を頻繁に使用する場合は、IMEの単語登録機能に追加しておくと非常に便利です。
単語登録の手順
本記事の冒頭にあるコピペ用の「壹萬圓」をコピーします。
タスクバーのIMEアイコンを右クリックして、「単語の登録」を選択します。

単語登録ウィンドウが開いたら、以下のように入力します。
・「単語」欄:「壹萬圓」を貼り付け
・「よみ」欄:「いちまんえん」と入力
・「品詞」:「名詞」を選択
「登録」ボタンをクリックすれば、設定完了です。
その他の金額も登録する
よく使う金額を登録しておくとさらに便利です。
・壹圓(いちえん)
・拾圓(じゅうえん)
・百圓(ひゃくえん)
・千圓(せんえん)→實は「阡圓」
・壹萬圓(いちまんえん)
・拾萬圓(じゅうまんえん)
これらを登録しておくと、証書や領収書の作成が楽になります。
Windows11で旧字体が正しく表示されない場合の対処法
旧字体を入力できても、正しく表示されなかったり、文字化けしたりする場合があります。
対応フォントに変更する
以下のフォントは、多くの異体字に対応しています。
・MS 明朝
・MS ゴシック
・游明朝
・游ゴシック
・メイリオ
アプリケーションのフォント設定で、これらのフォントに変更してみましょうか。
拡大表示で確認する
文字を選択してフォントサイズを36pt以上に設定すると、新字体と旧字体の違いが明確に見えます。

それぞれの文字が正しく表示されているか確認しましょう。
PDF化で確実に保存する
重要な証書や契約書では、PDF化することで確実に正しい字体を保存できます。
「ファイル」→「名前を付けて保存」→「PDF」を選択して保存します。
まとめ 旧字体の壹萬圓の出し方・入力方法(Windows11・コピペ・拡大図・異体字)
Windows11で旧字体の「壹萬圓」を入力する方法をまとめると
・コピペ用文字:本記事冒頭の枠内にある「壹萬圓」をコピー&ペーストすることで、すぐに使用できます。
・IME変換:「いち」「まん」「えん」や「だいじ」などと入力して変換することで候補に表示される場合があります。
・IMEパッド:手書き入力や部首検索を使用することで、確実に旧字体を見つけて入力できます。
・単語登録:IMEの単語登録機能に「壹萬圓」を「いちまんえん」で登録しておくことで、次回から簡単に入力できます。
・表示の確認:MS明朝や游明朝などの対応フォントを使用し、拡大表示やPDF化で正確性を確認しましょう。
これらの方法を使い分けることで、Windows11でも旧字体の「壹萬圓」を正確に入力できるようになるでしょう。
すぐに使いたい方は、本記事冒頭のコピペ用文字を利用してください。
頻繁に使用する場合は、単語登録をしておくことを強くおすすめします。
証書や契約書、領収書などで金額を表記する際、改ざん防止のために旧字体(大字)を使用することは今でも一般的です。
特に「壹萬圓」は非常によく使われる金額表記なので、登録しておくと便利でしょう。
公的な文書や重要な書類で旧字体を使用する場合は、必ず拡大表示して字体を確認し、正しいものが使われているか確認することが重要です。
フォントによって表示が異なる場合もあるため、MS明朝や游明朝などの標準的なフォントを使用し、最終的にPDF化することで、どの環境でも正しく表示されるようにすることをおすすめします。
Windows11の様々な入力方法とコピペ機能を活用して、正確な文字入力を実現していきましょう!


コメント