パソコンで文章を入力していて、「ハイフンの種類が多くてどれを使えばいいかわからない」「長いハイフンの出し方がわからない」といった経験はありませんか?
この記事では【Windows11】パソコンでのハイフンの打ち方・出し方(-‐ー・記号はどこ・全角と半角の使い分け・2倍の長いやつも)について解説していきます。
ポイントは
・ハイフンには複数の種類がある
・全角と半角で使い分けが必要
・IMEの変換で様々なハイフンを入力可能
です。
それでは詳しく見ていきましょう。
ハイフンの種類と違いを理解する
パソコンで使える「ハイフン」には、実は複数の種類があり、それぞれ用途や見た目が異なります。
日本語入力では主に、半角ハイフン(-)、全角ハイフン(‐)、長音符(ー)、ダッシュ(—)などが使われ、状況に応じて使い分ける必要があります。
これらの違いを理解することが、正しい文章作成の第一歩です。
主なハイフン記号の種類
パソコンで使用できる主なハイフン類は以下の通りです。
・半角ハイフン(-):英数字と一緒に使う短いハイフン
・全角ハイフン(‐):日本語の中で使うハイフン
・長音符(ー):カタカナの延ばし音
・全角ダッシュ(―):文の区切りに使う長い横棒
・EMダッシュ(—):欧文で使われる2倍の長さのダッシュ
・マイナス(−):数式で使う引き算の記号
見た目は似ていますが、それぞれ異なる文字コードを持ち、用途も異なります。
適切に使い分けることで、読みやすく正確な文章を作成できるでしょう。
ハイフンとダッシュの違い
ハイフンとダッシュは、長さと用途が異なります。
ハイフン(-、‐)は主に以下の用途で使われます。
・複合語の連結(例:セキュリティ-ソフト)
・電話番号の区切り(例:03-1234-5678)
・範囲の表現(例:2024-2025年)
一方、ダッシュ(―、—)は以下の用途で使われます。
・文章の挿入や説明(例:彼は―意外なことに―成功した)
・会話文の話者の区切り
・範囲や対比の強調
ハイフンは短く、ダッシュは長いという視覚的な違いもあります。

ハイフンの使い分けは、文書の種類や目的によって異なります。ビジネス文書では全角ハイフンとダッシュを正しく使い分け、プログラミングや英文では半角ハイフンを使用します。また、カタカナの長音符は、ハイフンではなく専用の文字(ー)を使うことが重要です。見た目は似ていても、異なる文字であることを理解しましょう。
Windows11での基本的なハイフンの打ち方1【半角ハイフン】
最も基本的な半角ハイフンの入力方法から確認していきましょう。
半角ハイフンは、キーボードから直接入力できます。
半角ハイフンの入力方法
半角入力モード(英数入力モード)で、キーボードの「ほ」と書かれたキーを押します。

このキーは、数字の「0」の右隣にあり、テンキーがある場合はテンキーの「-」キーでも入力できます。
半角ハイフン:-
半角ハイフンは、以下のような場面で使用されます。
・電話番号(例:090-1234-5678)
・英単語の複合語(例:e-mail、self-service)
・URLやファイル名(例:my-document.pdf)
・プログラミングコード
特に英語の文章やプログラミングでは、必ず半角ハイフンを使用する必要があります。
日本語入力モードでの半角ハイフン
日本語入力モードになっている場合でも、半角ハイフンを入力できます。
「ほ」のキーを押すと、デフォルトでは全角ハイフン(-)が入力されますが、Shiftキーを押しながら「ほ」のキーを押すと、半角のアンダースコア(_)が入力されます。

日本語入力モードで半角ハイフンを入力したい場合は、以下の方法があります。
・一時的に半角入力モードに切り替える(無変換キーを押す)
・「はいふん」と入力して変換する
・「-」と入力してF10キーを押して半角に変換する
どの方法でも半角ハイフンを入力できるため、状況に応じて使い分けましょう。
半角ハイフンを頻繁に使う場合は、半角入力モードと日本語入力モードを素早く切り替えられるようにしておくと便利です。無変換キーを押すと一時的に半角入力になり、もう一度押すとカタカナ、さらに押すと全角英数と切り替わります。この機能を活用すると、効率的に入力できます。
Windows11での基本的なハイフンの打ち方2【全角ハイフンと長音符】
日本語の文章では、全角のハイフンや長音符を使用することが一般的です。
それぞれの入力方法を確認しましょう。
全角ハイフン(‐)の入力方法
日本語入力モードで「はいふん」と入力して変換すると、複数の種類のハイフンが候補に表示されます。

変換候補には以下のようなものが表示されます。
・‐(全角ハイフン)
・-(全角マイナス)
・−(全角マイナス記号)
・ー(長音符)
・―(ダッシュ)
一般的な日本語文書では、最初に表示される「‐」(全角ハイフン)を使用します。
または、「ほ」のキーを日本語入力モードで押すと、そのまま全角のハイフン類が入力されることもあります。
全角ハイフン:‐
全角ハイフンは、日本語の文章内で使用する標準的なハイフンです。
長音符(ー)の入力方法
カタカナの長音符は、ハイフンとは異なる文字です。
日本語入力モードで「ほ」のキーを押すと、長音符「ー」が入力されます。
長音符:ー
長音符は、以下のような場面で使用されます。
・カタカナの延ばし音(例:コンピューター、データー、メール)
・外来語の発音表記(例:スーパー、カー、バー)
注意点として、長音符はハイフンではないため、区切りや範囲の表現には使用しません。
「2024ー2025年」のような表記は誤りで、正しくは「2024‐2025年」または「2024-2025年」です。
全角マイナス(-)との違い
「はいふん」と入力して変換すると、全角マイナス(-)も候補に表示されます。
全角マイナス:-
全角マイナスは、数式で使用する引き算の記号です。
・5-3=2
・マイナス10度
このように、計算式や負の数を表す場合に使用します。
見た目は全角ハイフンと似ていますが、意味が異なるため、正しく使い分けましょう。
全角ハイフン、長音符、全角マイナスは見た目が非常に似ているため、混同しやすい記号です。「はいふん」と入力して変換する際は、変換候補をよく確認して、目的に合った記号を選択しましょう。特に、カタカナの延ばし音には必ず長音符(ー)を使い、ハイフン(‐)を使わないことが重要です。
Windows11での長いハイフン(ダッシュ)の打ち方
通常のハイフンよりも長い「ダッシュ」の入力方法を確認しましょう。
ダッシュには複数の種類があります。
全角ダッシュ(―)の入力方法
日本語でよく使われる全角ダッシュは、「だっしゅ」と入力して変換すると表示されます。

または、「はいふん」と入力して変換候補を見ると、ダッシュも選択肢に表示されます。
全角ダッシュ:―
全角ダッシュは、通常のハイフンの約2倍の長さで表示され、以下のような用途で使用されます。
・文章の挿入や補足説明(例:彼は―驚くべきことに―成功した)
・話者の区切り
・範囲や期間の強調(例:2024年―2025年)
2倍ダッシュ(――)の入力方法
さらに長い、2倍の長さのダッシュを使いたい場合は、全角ダッシュを2つ続けて入力します。
2倍ダッシュ:――
この2倍ダッシュは、小説や文学作品などで、特に強い区切りや沈黙を表現する際に使用されます。
例:「それは――」彼は言葉を失った。
EMダッシュ(—)とENダッシュ(–)
欧文で使用される特殊なダッシュもあります。
「だっしゅ」と入力して変換候補を見ると、以下のようなダッシュが表示されることがあります。
・EMダッシュ(—):全角の幅を持つ長いダッシュ
・ENダッシュ(–):半角と全角の中間の長さのダッシュ
EMダッシュ:—
ENダッシュ:–
これらは主に英語の文章で使用されるダッシュです。
・EMダッシュ:文の挿入や強調(例:The result—as expected—was positive)
・ENダッシュ:範囲の表記(例:pages 10–20、2024–2025)
日本語の文章では通常使用しませんが、英文を書く際には知っておくと便利でしょう。
ダッシュを使う際は、文章の種類に応じて適切な長さを選びましょう。日本語の一般的な文章では全角ダッシュ(―)を使用し、小説など文学的な表現では2倍ダッシュ(――)を使用します。英文の場合は、EMダッシュやENダッシュを使い分けることで、より正確な文章表現ができます。
ハイフンの全角と半角の使い分け方
ハイフンを使う際に最も重要なのが、全角と半角の使い分けです。
適切に使い分けることで、読みやすく正確な文章が作成できます。
半角ハイフンを使うべき場面
半角ハイフン(-)は、以下のような場面で使用します。
・英数字のみで構成される文章や表記
・電話番号(例:03-1234-5678)
・郵便番号(例:123-4567)
・URLやメールアドレス(例:example-site.com)
・プログラミングコード
・ファイル名やフォルダ名
・英単語の複合語(例:e-mail、part-time)
基本的に、半角英数字と一緒に使う場合は半角ハイフンを使用するという原則があります。
日本語と英数字が混在する場合でも、英数字の部分では半角ハイフンを使いましょう。
全角ハイフンを使うべき場面
全角ハイフン(‐)は、以下のような場面で使用します。
・日本語の文章内での区切り
・日本語の複合語(例:リスク‐マネジメント)
・全角文字と組み合わせる場合
・正式な文書やビジネス文書
・縦書きの文章
日本語の文章では、統一感を出すために全角のハイフンやダッシュを使用するのが一般的です。
特に、縦書きの場合は全角文字でないと正しく表示されないため注意が必要でしょう。
混在する場合の対処法
日本語と英数字が混在する文章では、使い分けに迷うことがあります。
基本的な考え方は以下の通りです。
・英数字の範囲内:半角ハイフンを使用(例:2024-2025年度)
・日本語の範囲内:全角ハイフンを使用(例:東京‐大阪間)
・文書全体の統一性を優先する
ただし、最も重要なのは文書内で統一することです。
一つの文書内で半角と全角が混在すると見栄えが悪くなるため、どちらかに統一するようにしましょう。
企業や組織によっては、表記ルールが定められている場合もあるため、確認することをおすすめします。
全角と半角の使い分けに迷った場合は、「読み手にとってわかりやすいか」を基準に判断しましょう。また、Word などの文書作成ソフトには、全角・半角の統一機能があるため、作成後に一括で修正することも可能です。重要な文書では、最終チェックで全角・半角の統一性を確認することをおすすめします。
まとめ パソコンでのハイフンの打ち方・出し方(全角と半角の使い分け・長いダッシュ・記号の種類)
Windows11でのハイフン入力について、重要なポイントをまとめると
・半角ハイフン(-):「ほ」のキーを半角入力モードで押す、英数字と一緒に使用
・全角ハイフン(‐):「はいふん」と入力して変換、日本語文章内で使用
・長音符(ー):「ほ」のキーを日本語入力モードで押す、カタカナの延ばし音専用
・全角ダッシュ(―):「だっしゅ」と入力して変換、文の区切りや挿入に使用
・2倍ダッシュ(――):全角ダッシュを2つ続ける、強調や沈黙の表現
・使い分けの原則:英数字では半角、日本語では全角を使用、文書内で統一する
これらの違いを理解しておけば、状況に応じて適切なハイフンを使い分けられるようになります。
特に全角と半角の使い分けが最も重要ですので、まずこの基本を押さえることをおすすめします。
ただし、見た目が似ている記号が多いため、変換候補をよく確認して選択することが大切です。
長音符とハイフンの混同は特に多い間違いですので、カタカナの延ばし音には必ず長音符(ー)を使いましょう。
ハイフンの正しい使い方を理解して、読みやすく正確な文章作成を実現していきましょう!


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