本記事はエクセルで有効数字3桁(関数:書式:小数点も:四捨五入・切り捨て・切り上げ:表示など)にする方法を解説します。
ポイントは、以下の通りです。
・四捨五入:ROUND関数
・切り捨て:ROUNDDOUWN関数
・切り上げ:ROUNDUP関数
・セルの書式設定でも桁数を変更できる
整数を有効数字3桁にする方法【ROUND関数】
次の表に示す数値を有効数字3桁にします。
B2セルに以下に数式を入力。
Enterで結果が表示されます。
有効数字3桁です。
オートフィルでB5セルまでコピーして一括で結果が出ます。
数式の説明です。
ROUND関数は任意の桁数に四捨五入します。
=ROUND(数値,桁数)
数値:数値やセル番号
桁数:四捨五入した後の有効数字の桁数
INT関数は数値の小数を切り捨てます。
=INT(数値)
LOG関数は底が10とした数値の対数をとります。
LOG(数値)
=ABS関数は数値の絶対値を返します。
=ABS(数値)
いずれの関数も数値部分には数値やセル番号となります。
ちなみに、切り捨てするなら以下の数式を入力。(ROUNDDOWN関数)
=ROUNDDOWN(A2, 2-INT(LOG(ABS(A2))))
切り捨てられます。
オートフィルで一括処理した結果です。
切り上げでは以下の数式を入力。(ROUNDUP関数)
=ROUNDUP(A2, 2-INT(LOG(ABS(A2))))
切り上げられます。
オートフィルで一括処理した結果です。
関数を使わずに整数を有効数字3桁表示にする方法【書式設定】
関数を使わない方法があります。
書式の設定を変更する方法です。
B行に=A行のセルを入力。
B2セル選択状態で、ホーム>数値グループの表示形式をクリックします。
すると書式設定のウインドウが出ます。
表示形式のタブより分類を指数にします。
ここで小数点以下の桁数は2と入れます。
OKボタンで適用されます。
3.95×105と表示され、有効数字3桁です。
オートフィルで一括処理した結果です。
小数点を含む数値の有効数字を3桁にする方法【ROUND関数】
今度は小数の場合を紹介します。
まずは関数を使った方法です。先ほどと同様の数式を使います。
B2セルに以下の数式を入力。
=ROUND(A2, 2-INT(LOG(ABS(A2))))
Enterで結果が出ます。
有効数字3桁になりました。
オートフィルでB5セルまでコピーして一括で結果を出します。
切り捨てはROUNDDOWN関数。
=ROUNDDOWN(A2, 2-INT(LOG(ABS(A2))))
オートフィルで一括処理した結果です。
切り上げはROUNDUP関数。
=ROUNDUP(A2, 2-INT(LOG(ABS(A2))))
オートフィルで一括処理した結果です。
小数点データを有効数字3桁表示にする方法【書式設定】
最後に小数の値の場合の書式の設定より有効数字を変えるやり方です。
B行に=A行のセルを入力。
B2セルを選択状態で、ホーム>数値グループの 小数点以下の表示桁数を減らす をクリック。
1回クリックするごとに四捨五入され、桁数が1桁減ります。
有効数字3桁になるまでクリック。
または、ホーム>数値の表示形式をクリック。
書式設定のウインドウが出ます。
表示形式より分類を数値に選択。
ここで小数点以下の桁数には3を入れます。
OKボタンを押すと適用されます。
オートフィルで一括処理した結果です。
まとめ エクセルで有効数字3桁(関数:書式:小数点も:四捨五入・切り捨て・切り上げ:表示など)にする方法
この記事では、有効数字3桁表示する方法を紹介しました。
有効数字を統一することによってデータを見やすくできます。
ぜひ活用してみてください。
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