この記事ではエクセルで1行を複数行にする方法ついて解説していきます。
ポイントは、以下の通りです。
・区切り位置を使う方法
・LEFT関数、RIGHT関数を使う方法
・Kutools for Excelを使う方法
それではさっそく見ていきましょう!
エクセルで1行を2行にする方法【区切り位置】
「東京都新宿区」を「東京都」と「新宿区」の2行に分けてみましょう。
まず、分けたい部分(東京都と新宿区の間)にスペースを入力します。
A2セルを選択してデータタブのデータツールより「区切り位置」をクリックします。
区切り位置指定ウィザードが表示されます。
「元のデータ形式」はコンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータを選択してください。
フィールドの区切り文字は「スペース」を選択してください。
区切ったあとの列のデータ形式は「G/標準」を選択してください。
表示先は今回、D2セルを指定します。
完了ボタンをクリックします。
A2のセルにあった「東京都新宿区」がD2に「東京都」、E2に「新宿区」と分けられました。
次にD2とE2のセルを選択してコピーします。
B4セルを選択して貼り付けのオプションより「行/列の入れ替え」をクリックしてください。
B4に「東京都」、B5に「新宿区」と2行に表示できました。
エクセルで1行を2行にする方法【LEFT関数とRIGHT関数】
分けたい部分(東京都と新宿区の間)に/(スラッシュ)を入力します。
B4セルに以下の数式を入力してください。
Enterを押すと、B4セルに「東京都」が表示されます。
続いてB5セルに以下の数式を入力してください。
Enterを押すと、B5セルに「新宿区」が表示されます。
2行に分けることができました。
数式の説明をします。
まず、B4セルに入力した数式ですが、LEFT関数は指定した文字数分の文字を文字列の左端から抽出する関数です。
文字列はA2セルを入力します。
[文字数]にはFIND関数を入力します。
FIND関数は対象の文字列の中で探したい文字が最初に何文字目に現れるのかを検索できる関数です。
FIND関数内を確認すると、検索文字列は探したい文字を指すので、今回は「/」を入力します。
対象はA2セルを入力します。
[開始位置]は1文字目からなので「1」を入力します。
この関数を用いることによって「/」は4文字目に現れることが分かります。
LEFT関数に戻って、入力したい文字数は「東京都」の3文字なのでFIND関数のうしろに「-1」を追加します。
この-1によって「/」部分を引きました。
次にB5セルに入力した数式ですが、RIGHT関数は指定した文字数分の文字を文字列の右端から抽出する関数です。
文字列はA1セルを入力します。
[文字数]にはLEN関数からFIND関数を引いた数式を入力します。
LEN関数は文字列の文字数を返す関数です。
A1セルの全文字数から「/」までの文字数を引くことによって「/」以降の文字数を出しています。
エクセルで1行を複数行にする方法【Kutools for Excel’s】
より効率的に1行を複数行にするにはソフトを利用すると便利です。
以下のサイトよりKutools for Excel’sをインストールします。
Excel 用 Kutools をダウンロード: よりスマートなスプレッドシートのための 300 以上のツール
Kutool for Excelを立ち上げます。
今回は「東京都新宿区新宿」を「東京都」「新宿区」「新宿」の3行に分けてみましょう。
分けたい部分(東京都と新宿区、新宿区と新宿の間)に/(スラッシュ)を入力します。
KUTOOLS タブの範囲とセルの「結合と分割」より「セルの分割」をクリックします。
「セルの分割」のウインドウが開きます。分割範囲はA2セルを、タイプは「行に分割」を選択します。
区切り文字は「その他」を選択して、「/」を入力してください。
OKボタンをクリックします。
貼り付け先にB4セルを選択して、OKボタンをクリックします。
「東京都」「新宿区」「新宿」と3行に分けることができました。
エクセルで1行を2行にする方法(複数行:3行のデータ:結合:文字列:セル:関数など)方法
この記事では、エクセルで1行のデータを複数行にする方法を紹介しました。
ぜひ活用して業務の効率化につなげてみてくださいね(^^)/
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