この記事では、エクセルで消費税の自動計算(消費税込みから消費税分の計算式:10パーセント:関数:四捨五入や切り捨てや切り上げ)する方法について解説していきます。
・ROUND関数を使用して四捨五入を行う
・ROUNDDOWN関数で切り捨て、ROUNDUP関数で切り上げも可能
・複数のデータに対してはオートフィル機能を活用する
エクセル操作は1つ1つ追っていけば必ずうまくできるため、ぜひ本記事を参考にスキルアップにつなげてくださいませ♪
エクセルで税込み価格から消費税分を計算する方法(最後に四捨五入)
それでは以下のサンプルを用いて税込み価格から消費税分を計算する方法(最後に四捨五入)を確認していきます。
まず、サンプルデータとして以下の税込み価格を用意します。A列に商品名、B列に税込み価格を入力しておきます。
まず最初に、単純に消費税分を計算する数式を入力します。C2セルをクリックして選択し、以下の数式を入力します。
この数式について1つずつ詳細を解説していきます。B2は税込み価格が入力されているセルを参照しており、10/110をかけることで消費税分(税込み価格は税抜き×1.1(110パーセント)のため)を計算しています。これは税込み価格から消費税10%分だけを抜き出す計算式です。
税込み価格の中の消費税分は全体の10/110(約9.09%)にあたります。
数式中の参照セルや範囲はクリックやドラッグすることで自動入力されます。
ENTERで処理を確定させます。
この時点では、小数点以下が表示される場合があります。例えば、1,100円の場合は100円、2,200円の場合は200円のように割り切れる場合もありますが、実際の商品価格では小数点以下が出る場合も多くあります。
C2セルを選択した状態で、セルの右下にカーソルを合わせてドラッグするか、ダブルクリックしてオートフィルを実行します。これにより、すべての税込み価格に対して消費税分が計算されます。
次に、この計算結果を四捨五入するために、D2セルに以下の数式を入力します。
ROUND関数について1つずつ詳細を解説していきます。ROUND関数は四捨五入を行う関数で、第1引数に計算結果が入っているC2セルを参照し、第2引数に小数点以下の桁数を指定します。今回は0を指定しているため、小数点以下を四捨五入して整数にします。
ENTERで処理を確定させ、数式コピーしましょう。
なお、切り捨ての場合はROUNDDOWN関数、切り上げの場合はROUNDUP関数を使用して処理できます。
エクセルで税込み価格から消費税分を計算する方法2(絶対参照を使用)
続いては税込み価格から消費税分を計算する別の方法(最後に四捨五入)を確認していきます。
今度は税率を別のセルに入力して、より柔軟な計算を行う方法です。まず、F2セルに税率を入力します。今回は消費税10%なので、10と入力します。また、G2セルには110と入力します。これは100(税抜き価格分)+10(消費税分)=110を表しています。
次に、C2セルをクリックして選択し、以下の数式を入力します。
この数式について1つずつ詳細を解説していきます。B2は税込み価格が入力されているセルを参照し、$F$2は消費税率(10)、$G$2は税込み基数(110)が入力されているセルを絶対参照で参照しています。
絶対参照にすることで、オートフィルを実行した際に参照先が変わらないようにしています。 数式中の参照セルや範囲はクリックやドラッグすることで自動入力されます。
対象セルをクリックで参照する際に、F4キー(もしくはFn + F4キー)も続けて押すと絶対参照になります。
ENTERで処理を確定させ、数式コピーしましょう。
後は上と同様に、D2セルに以下の数式を入力します。
で小数点以下の四捨五入をしましょう。
まとめ エクセルで税込み価格から消費税分の計算(10パーセント:関数:四捨五入や切り捨てや切り上げ)する方法
この記事では、エクセルで消費税の自動計算(消費税込みから消費税分の計算式:10パーセント:関数:四捨五入や切り捨てや切り上げ)する方法について解説しました。
エクセルの扱いになれ、さらに快適な毎日を過ごしていきましょう!
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