本記事ではエクセルでセルが選択できなくなる、または思った通り選択できず挙動がおかしい場合の対処法をご紹介します。
セルがうまく選択できない場合の原因としては、主に次の3つが考えられます。それぞれ挙動が異なり、対処法も違うので状況に合わせて使い分けてください。
• オブジェクトの選択状態になっている
• 選択範囲の拡張機能が有効になっている
以下ではそれぞれの原因について、対処法をご紹介します。
エクセルでセルが選択できない・おかしいのを解除する方法1【シート保護の解除】
特定のセルを編集しようとしても、中の文字が選択できずに「セルが保護されているため変更できません」といった内容のエラーメッセージが表示されることがあります。
これはシートが保護され、セルの編集が制限されていることが原因です。
もしシートが保護されていると、「校閲」のメニューの中に「シートの保護の解除」が表示されています。「シートの保護」となっているのであれば、シートは保護されていません。
セル内部の文字を選択できるようにするには、「シートの保護の解除」を選びます。パスワードが設定されていないならそのまま保護が解除されます。
もしパスワードが設定されているなら入力画面が表示されるので、パスワードを入力して「OK」をクリックします。
これで通常通りセル内が選択できます。
エクセルでセルが選択できない・おかしいのを解除する方法2【オブジェクトの選択を解除】
通常はエクセル上で十字型をしているマウスカーソルが、矢印になっていてセルが選択できない場合があります。これは、オブジェクトの選択状態になっているためです。
オブジェクトの選択状態だと、図形や画像は選択できますが、セルは選択できません。図形の編集を行うときに便利な機能ですが、普段あまり使わない人だとセルが選択できなくて混乱することがあります。
オブジェクトの選択状態は、どこかのセルをダブルクリックすれば解除できます。
もしそれでも解除できないのであれば、「ホーム」の「検索と選択」から「オブジェクトの選択」をクリックすれば解除されます。
エクセルでセルが選択できない・おかしいのを解除する方法3【範囲選択の拡張を無効化】
「範囲選択の拡張」が有効になっているときにも、思った通りにセルが選択できないことがあります。その場合の挙動は、以下のようになります。
1. セルを選択する
2. もう一つセルを選択する
3. 二つのセルを含む領域全体が選択される
「範囲選択の拡張」はF8キーを押すと有効になり、そのことがエクセル下部のバーに表示されます。
「範囲選択の拡張」は、広い範囲を選択するのに便利な機能ですが、セルを個別に選ぶことができなくなってしまいます。
これを無効化するにはF8キーまたはエスケープキーを押します。すると、機能が解除され個別のセルの選択ができるようになり、下部のバーの表示も消えます。
まとめ セルの選択が思い通りにできない場合の原因と対処法
本記事ではセルの選択が思い通りにできない場合の原因と対処法を解説しました。
ぜひ本記事を参考にエクセルの選択機能を理解し、業務に役立ててください。
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