この記事ではエクセルの操作で右クリックメニューの表示、編集の仕方をご紹介します。
以前のエクセルのバージョンでは、オプションで操作できましたが現在のバージョンではVBAでの操作が必要となっています。
具体的には、
メニューの非表示、表示(初期化) Application.CommandBars(“Cell”).Reset、cmdBra1.Visible = False
メニューの追加 .Controls.Add
メニューの削除 .Item(i).Visible = False
上記のキーとなるコマンドを使って作業を行います。
VBAでメニューを変更したファイルはVBAが保存されない「.xlsx」形式のファイルでも設定は維持されます。
それではサンプルを用いて確認しましょう。
エクセルで右クリックメニューの編集・設定の方法【出ない:表示されない時の対策も:VBAマクロ】
標準のエクセルブックでは右クリックでメニューが表示されます。
このメニューを表示されないように変更します。
開発→コードの表示をクリックしてVBAエディターを開き、下記のプログラムを書きます。
削除のプログラムは以下の通りです。
'メニューを削除
Sub 全削除()
For Each cmdBra1 In Application.CommandBars("Cell").Controls
cmdBra1.Visible = False
Next
End Sub
マクロを実行(Alt+F8でウィンドウを開き実行)した結果、右クリックメニューはなくなります。
このまま、エクセルファイルを保存すれば次回開いたときにも同じ設定が維持されます。
元に戻すVBAコード
次に変更されてしまったメニューを初期状態にするプログラムです。
開発→コードの表示をクリックしてVBAエディターを開き、下記のプログラムを書いて実行させれば右クリックメニューは最初の状態にもどります。
初期化のプログラム(表示をデフォルトに戻す)は以下の通り。
‘初期化()
Sub メニューの初期化()
Application.CommandBars("Cell").Reset
End Sub
エクセルで右クリックメニューの追加の方法【例を交えて解説】
メニューを追加する方法を紹介します。
それではサンプルを用いて確認しましょう。
下記がメニューを追加するプログラムです。
‘メニューの追加
Sub メニューの追加()
Application.CommandBars("Cell").Reset ‘一度メニューを初期化します
With Application.CommandBars("Cell")
.Controls.Add Type:=msoControlButton, ID:=798, Before:=1 ‘IDはコマンド ID 798は「セル結合の解除」 Before:=1の1はメニューの追加場所(1は一番上)
End With
With Application.CommandBars("Cell")
.Controls.Add Type:=msoControlButton, ID:=800, Before:=1 ‘IDはコマンド ID 800は「セル結合」
End With
End Sub
マクロを実行した結果「セル結合の解除」と「セル結合」が追加されています。
エクセルで右クリックメニューの削除の方法【例を交えて解説】
特定のメニューを削除する方法です。
それではサンプルを用いて確認しましょう。
下記がメニューの「切り取り」「コピー」を削除するプログラムです。
Sub 削除()
Application.CommandBars("Cell").Reset ‘メニューを初期化する
With Application.CommandBars("Cell").Controls
For i = 1 To .Count
If (.Item(i).Caption Like "切り取り*") Then ‘切り取りのメニューを削除する
.Item(i).Visible = False
ElseIf (.Item(i).Caption Like "コピー*") Then ‘コピーのメニューを削除する
.Item(i).Visible = False
End If
Next i
End With
End Sub
マクロを実行した結果「切り取り」と「コピー」が削除されています。
まとめ エクセルVBAで右クリックメニューの追加・削除・編集の方法【出ない:表示されない原因と対策】
エクセルの以前のバージョンでは右クリックメニューの設定や変更はオプションで行っていましたが、現在のバージョンではマクロを使って行います。
ここでは紹介しませんでしたが、オリジナルのマクロを右クリックメニューに追加、削除できます。
この記事を参考に右クリックメニューを使いやすいように変更して業務の効率化をしましょう。
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