この記事ではエクセルでランキング関数を使用して上位を抽出や表示に並び替える方法について解説していきます。
・LARGE関数とINDEX関数を組み合わせて上位データを抽出する方法
・同順位がある場合の対処方法を理解する
・数式中の参照設定と絶対参照の使い方
エクセル操作は1つ1つ追っていけば必ずうまくできるため、ぜひ本記事を参考にスキルアップにつなげてくださいませ♪
エクセルでランキング関数の使い方【RANK関数】
それでは以下のサンプルを用いてランキング関数の基本的な使い方を確認していきます。
今回は6つの商品の売上データを例に進めていきます。A1セルに「商品名」、B1セルに「売上金額」というヘッダーがあり、A2からA7に商品名、B2からB7に売上金額が入力されているとします。
まず、C列にRANK関数を使って各商品の売上順位を表示する方法を説明します。C1セルに「順位」というヘッダーを入力し、C2セルに次の数式を入力します。
この数式について詳しく解説すると、RANK関数は「RANK(値, 配列, 順序)」という構文になっています。
第1引数のB2は順位を求めたい値、第2引数の$B$2:$B$7は比較対象となる全データの範囲、第3引数の0は降順(大きい値ほど上位)を指定しています。
数式中の参照セルや範囲はクリックやドラッグすることで自動入力されます。対象セルをクリックで参照する際に、F4キー(もしくはFn + F4キー)も続けて押すと絶対参照になります。
ENTERで処理を確定させます。
続いて、先頭のセルの右下にカーソルを合わせてドラッグorダブルクリックしてオートフィルを実行します。これで各商品の売上順位が自動的に計算されます。
これが基本的なRANK関数の使用方法です。
あなたならできます(^^)/
エクセルでランキング関数を使用し別のリストに上位を抽出・表示する方法【上位3位】
続いては別のリストに上位を抽出・表示する方法を確認していきます。
今度は売上上位3位の商品を別の場所に抽出して表示する方法を説明します。E1セルに「順位」、F1セルに「商品名」、G1セルに「売上金額」というヘッダーを入力し、E2セルに「1」、E3セルに「2」、E4セルに「3」と順位を入力します。
次に、F2セルに以下の数式を入力します。
この数式は少し複雑ですが、段階的に理解していきましょう。まず内側のLARGE関数から見ていきます。LARGE($B$2:$B$7,E2)は売上データの中からE2番目(1位)に大きい値を取得します。
次にMATCH関数でその値が元データの何行目にあるかを調べ、最後にINDEX関数でその行の商品名を取得しています。数式中の参照セルや範囲はクリックやドラッグすることで自動入力されます。対象セルをクリックで参照する際に、F4キー(もしくはFn + F4キー)も続けて押すと絶対参照になります。
ENTERで処理を確定させます。
続いて、G2セルに売上金額を表示する数式を入力します。
ENTERで処理を確定させます。F2とG2のセルを選択し、先頭のセルの右下にカーソルを合わせてドラッグorダブルクリックしてオートフィルを実行します。
これで上位3位までの商品と売上金額が別リストに表示されます。1つずつ丁寧に理解することがポイント♪
エクセルでランキング関数を使用し別のリストに上位を抽出・表示する方法(同順位もある場合)
続いては同順位がある場合のランキング関数の使い方を確認していきます。
同じ順位を含む場合は、RANK.EQ関数を使うといいです(デフォルト機能で同順位を考慮してくれる関数)。
使用方法は最初の見出しのRANK関数と同じです!
まとめ エクセルでランキング(数字を大きい順に並び替え:自動:条件付き)を行う方法
この記事では【Excel】エクセルでランキング(関数:上位を抽出や表示に並び替え:同順位:数字を大きい順に並び替え:自動:条件付き)を行う方法について解説しました。
RANK関数を使った基本的な順位付けから、LARGE関数やINDEX関数を組み合わせた上位データの抽出、さらには同順位がある場合の高度な処理まで、段階的に理解することで確実にスキルアップできます。
特に数式中での絶対参照の使い方や配列数式の概念は、エクセルの様々な場面で活用できる重要な技術です。
これらの関数を組み合わせることで、売上データの分析や成績の順位付けなど、ビジネスシーンでよく使われるランキング処理を効率的に行うことができます。最初は複雑に感じるかもしれませんが、1つずつ丁寧に理解することがポイント♪
エクセルの扱いになれ、さらに快適な毎日を過ごしていきましょう!
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